嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)

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記事62 非麻痺側の下肢に生じていることってわかりますか?

おはようございます。

子供は朝からプレゼントでおおはしゃぎ。

元気なのが一番です。

さて、今日は、麻痺側ではなく

非麻痺側の下肢についての説明です。

何をいいたいのかってね

下肢は上肢とは違って

骨盤で左右に分かれていますよね

上肢は個々に肩甲骨があってね

胸郭では連結しているけれど

下肢は一つの骨盤から両側に出ているものです。

???

???

すなわち、お互いに直接的に引っ張り合いをしているってことに

なるのです。

すなわち、上肢とことなり、下肢は

片麻痺の状態により、非麻痺側にも相当の問題が

生じているってことを、このあと投稿しますけど

時間がありませんので、夜に書きましょう。では。

これを読めばあなたも何かが変わると思いますよ。

続きは

続きを読む

からお進みくださいね。

 

こんばんは。

今朝投稿していますけどね。

片麻痺の非麻痺側の下肢には何が起こっているのかって

簡単に言えば、病前とくらべ縮こまったままです。

これが何を物語るかというと

結局は、バランス反応という現象が増強され

そのことにより分離運動の獲得に影響を与えています。

???

昨日も投稿しましたけれど、基底面が狭くなると

当然、重心の安定ということが抑えられてしまいます。

バランスを崩しやすいということは

以前も説明していますが、平均台の上を歩いているような

ものです。

上肢の機能で見落とされることに

バランス反応があります。

上肢って身体のバランスをとる大きな役割を果たしています。

したがって、日常できるだけバランスをとる

というようなことが少なければ少ないほど

同時収縮が起きないため、分離運動がスムースに

行われることになります。

、、、

下肢に話を戻しますね。

麻痺側には当然、尖足というような状態があったり

特に内転筋とかハムストリングスなどに短縮が

生じています。

しかし、両脚って、ぴったり合わさっていますよね。

片方が縮むということは

すなわち左右ともに引っ張り合っているということになります。

ですから、非麻痺側の下肢だけ、外転しやすいなんてことは

全くありえませんよね。

、、、

でも、片麻痺の評価って

そういうことはほとんど非麻痺側には関知していないです。

うーん。こんなことでいいんでしょうか?

単純に非麻痺側も縮こまるということではなく

全身のバランスということでは、第三者にはなかなか

想像しにくい変化が、実際には片麻痺の人の身体の

中には生じているのです。

ま、これを読まれている人で、そこまで気にかけている

人はそうはいないと思います。

でもね、こういうことを一つずつ解明していかないと

片麻痺のリハビリなんて、大抵失敗するんです。

では、なぜそういう失敗が生じるかということについては

数日のうちに投稿することとします。

では。


 

記事51~100( 13 / 50 )

記事63 拘縮こそ諸悪の根源!

こんばんは。今日は忘年会でした。

そうそう、

もうあとにも先にもランキングアップは期待していませんが

9386位になっていました。

このようなブログでは相当優秀な類かなって思います。

ちなみに、ヤフーさんでもグーグルでも、片麻痺関連で検索すると

かなりトップページに乗るようになっていますものね。

それだけ片麻痺で書いている人はいない、そういう世界なんだと

つくづく思います。

さて、今日の話題は、不可逆的変化です。

平たくいいますと

片麻痺の回復の可能性って、とやかく外野が設定するべきもの

ではなく、その対象者の中に答えがあるんです。

でもね、その答えを限りなく邪魔するものが明らかに存在します。

それが不可逆的変化、もっといえば生活不活発症状の中の

不可逆的変化に相当するものといえます。

おわかりですよね。

今度ははっきり申し上げます。

拘縮という現象です。

これが、片麻痺の回復を限りなく障害する諸悪の根源です。

しかし、多くの方は、これを見落としてしまいます。

片麻痺だから

拘縮が生じると思っています。

これが最大の片麻痺の敵であるといってもいいでしょう。

違います。

麻痺により、全身の運動機能が、病前と比べ明らかに

低下していること、すなわち活動性が低下していることを前提に

麻痺がある側には、他動(被動)的に動かされない限り

拘縮が起こってしまうだけなのです。

したがって、いかに急性期に拘縮を生じないようにしているか

ということでデータをとれば

明らかに急性期で拘縮が生じていない群と

急性期でも拘縮を認めてしまっている群で

統計的に比較すれば、

相当な有意差をもって、前者が回復の程度で

良い改善結果になっているはずなんです。

もっとも、そんなデータはどこにもありませんけどね。

誰か研究してくれないでしょうか?

ですから、言い換えますと

急性期で拘縮を相当生じさせているために

後遺症で苦しむ片麻痺の方が多いといってもよいのです。

これはまさしく医療現場の問題であり

こういうことをいつまでも指をくわえてみていては

いけないと思うのです。

少しでも警鐘になればと思い、書き進めているのです。では。

記事51~100( 14 / 50 )

記事64 ちょっと今までのことを整理しておきます。

こんばんは。

かなりの本数を投稿していますけど

何がなんだかわからないって人もいるでしょうね。

少しそのあたり、簡単にまとめようと思います。

ここだけでも読めば片麻痺の本質を理解できると思います。

脳血管障害による片麻痺は、錐体路障害と呼んでもよく

運動麻痺や感覚麻痺、その他の症状を認めます。

でも、片麻痺で後遺症が残るといっても

実際には運動麻痺や感覚麻痺が急性期の状態のまま

継続するだけであり

それ以外の後遺症状が支配することはありません。

でも、実際には関節運動制限、筋短縮、姿勢不良や変形、

異常運動パターン、片麻痺様の歩行など

特にマンウエルニッケ姿勢などに代表されるような

片麻痺特有の状況が生じるものとして、一般的には

認識されているはずです。

でも、本来は、片麻痺の方がその状況に対して

進行を抑えられるようなことはできないのですから

それを生じさせている側の問題は、非常に大きいと思います。

もちろん、医療側がそのことを認めることは

これからもないと思いますけどね。

そして、片麻痺の回復ということについては

従来、ブルンストロームや上田先生の研究の結果を受け

共同運動とか連合反応とかの概念をもとに

ボバース法なる治療体系が確立されたことにより

それらの考え方に支配されて、一人ひとりの対象者を

しっかりととらえるような治療が成されていないのが現実で

あり、しかも、そのボバース法というものが

さらに、通常のリハビリ資格者には伝達、教育されないという

ものすごい矛盾もあります。

、、、

でもね、だからといって悲観することはどこにもないのです。

私はひとをデータでは判断しません。

しかし、人の身体、もっといえばあらゆる生命体に

普遍に働いている重力の影響で、片麻痺を解釈しています。

そして、そのことにより、かなりの割合でお客様の

回復という現象を目の当たりにしてきました。

もし、そういうことが教科書的でないものであったとしても

実際に回復改善が得られる以上

教科書を疑ってかかってもなんら不思議ではなくなるはずです。

したがって、実際には、片麻痺で

闘わなくてはならない現象は、同時収縮であるといって

よいと思っています。

これが連合反応や共同運動とは、なんか似通っているのですが

実際には似て非なるものなのです。

ここに答えがあります。

実際には姿勢反射、バランス反応による同時収縮に

すぎません。

したがって、ここまでの答えをかきますけど

いかに姿勢反射、バランス反応を減らすような対応をすれば

片麻痺の関節拘縮を押さえることと同時に

関節拘縮が起きていなければ

最初から分離運動という概念を持ち込み

リハビリ治療を進めれば、相当の確率で

片麻痺はある程度の回復を期待してよいと思っています。

まだ、感覚障害とかね、いろいろなことを

継続して投稿していきますので、

是非お役立ていただければと思います。では。

記事51~100( 15 / 50 )

記事65 感覚障害の評価にも欠けているものがあるはず!

おはようございます。

めずらしく3連休になりまして。

日々の疲れがどーっと出ています。

とはいえ、せっかく9000位台をキープし始めましたので

頑張って投稿してみましょう。

さて、片麻痺の評価のところでも触れましたが

評価そのものが

非常に第三者的発想のいい加減なものが多いんですね。

簡単にいえば、廃用症候群を評価しようとしていません。

実は廃用症候群そのものをきちんと評価しないと

特に発症からの期間が経過している人の片麻痺症状は

より見かけだけを評価してしまうことになるのです。

このあたりは、おそらくあまり考えないで評価している

というのが実態であろうと思います。

???

???

で、何を言いたいのかといいますとね

感覚障害がどうして起きるかってこともあるんですけど

片麻痺に由来する日常の感覚入力が

いかに少なくなっているかということ

これも私は廃用症候群としてよいと思っていますけど

このことを理解しないと、とんでもないことが起こります。

それってなに?

いえいえ、感覚障害は見かけ上ですけど

改善するということなんですね。

すなわち、見かけ上であっても改善するということは

単純にそれを評価すると、過少評価していることになります。

だって、その後改善するということでは、当然のこと。

そんなんでいいんでしょうかね?

評価って正しいことを出さなくちゃいけないんでしょ?

それなのに最初から過少評価していていいんでしょうか?

私にははなはだ疑問なんです。

、、、

、、、

ま、いいですけど。

それで、実際には、こういうことで説明できます。

片麻痺の人の生活は、病前に比べ明らかに

運動系でも感覚系でも入力刺激が激減します。

そうすると、何も情報がないくらいの状態になっています。

開店休業ってことですよね。

で、ときどきお客様がくるような感じです。

それで、正しく機能できるんでしょうか?

そういう状態が延々と続いているわけなんです。

ですから、どんどんと運動刺激でも感覚刺激でも

閾値が上がっているような状態になってしまっているのです。

それで、評価を行っても、大抵は低下とか鈍麻とかされてしまいます。

、、、

問題は、ある程度の刺激をいれておく

少なくても、日常的にできるだけ多くの

刺激が入っている状態で、どの程度の感覚障害が

生じているかということで判断すべきなんです。

したがって、リハビリの治療をしていると

日々、私達がお客様の麻痺側に執拗に刺激を入れるような

状態になりますので

お客様からは

少し感じがするようになってきた。とか

なんか前よりも覚えが出るような感じだ。とか

はっきりしてきた。とかね

そういうお言葉をいただきます。

???

感覚障害って良くならないものですよね。

断定してはいけないんでしょうけど

第三者が客観的に評価することが非常に難しい世界ですので

私は、そのように認識させてもらっています。

まとめますと

日常的に、お客様が麻痺の有無にかかわらず

しかし、病前の状態と比べ

どの程度、運動系、感覚系の刺激が少なくなっているか

ということを、ある程度、押さえておいてから

感覚検査を行うこと

それも、できれば、ただ、その状態を放置するのではなく

しっかりと入力が継続、持続している状態をある期間試行して

再度、評価する(すなわち比較の対象を作るということ)

ようにすべきです。こうすれば、見かけ上であっても

感覚障害が改善していくことを、おそらくは

相当の確率で経験することができるようになるはずです。

是非、お試しあれ!

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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