嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)

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記事52 関節可動域訓練はとにかく遠位から実施するべし!

こんばんは。

最近、いろいろと巾を広げて投稿していますので

ときどき、何を書けばいいのかわからなくなっちゃいます(笑)。

ま、今朝、ROMについて書きましたので

続きを書いておきましょう。

よくある話ですが

通常のROMって、大きな関節から行うのが常套手段です。

でも、これでは、遠位の関節の拘縮が進んでしまう可能性が

明らかに高くなってしまいます。

???

???

小さい関節にもかなりの長い筋肉が作用しているのですから

本来は、小さい関節を何とか拘縮を起こさないように

していくことが重要なんですね。

大きな関節は確かに筋肉の力も大きいんですけど

比較的、関節可動域って保たれやすいんです。

そのために、大きな関節から動かすのが一見よさそうに

見えてしまうんですね。

でも、片麻痺は近位から痙性という状態が出現してきます。

、、、ほんとは違うんですが、、、便宜的に説明しておきます。

したがって、とにかく近位から対応するようになっています。

これがかなり高じてきますとね

実際に近位を動かすにも相当の抵抗が出現して

ひどくなると緊張性の痛みを助長したり

関節を痛めることにもなりかねません。

、、、

、、、

違う角度から話を進めます。

テノデーシスアクションというものがありますよね。

手関節を背屈すると、手指は自動的に屈曲し

逆に掌屈すると、手指は伸展します。

これは手外筋の筋腱の物理的な現象によっておこるわけですね。


つまり、もしマンウエルニッケ姿勢で

上肢が屈曲しているとしますよね

それで脇もがちがちになっている人

その肩関節を何とか動かしたい、というときに

もしそのまま肩を動かすとこれは危険な状態といえます。

あなたが身体が硬いような朝起きたばかりの状態で

いきなり他人から強引にストレッチされたらどうでしょうか?

おそらくは通常よりも痛みが強く感じるはずです。

すなわち、硬いものを無理に伸ばすのは危険ということなんです。

、、、

、、、

遠位の手指をテノデーシスを利用してゆるめることは

比較的容易に行えます。

ですから、テノデーシスを利用しての手指をストレッチする

手関節は屈曲位ですけどさらに屈曲すればいいのです。

すると手指が自動的に緩んで伸展しやすくなります。

そこで、手外筋をストレッチするとどうなりますか?

次は手関節が緩むことになります。

もちろん手指は屈曲に戻ってもいいのです。

問題は手関節をテノデーシスを使って緩めるようにする

すなわち肘をさらに屈曲させるようにする。

便宜的にいっていますけど

上肢全体を同時に屈曲を強めるとそれで上肢全体が

テノデーシスにはなっているんですけどね。

でも段階的に行うには、上記のような手順を踏むのがセオリーです。

手首が背屈しやすくなったら、前腕屈筋群をストレッチする。

次は肘がゆるんでくるはずです。

そして上腕二頭筋をストレッチするとどうなるでしょうか

上腕二頭筋は肩についています。

ですから、いろいろ書きましたけれど

それぞれの部位の筋が緩めば自動的に肩まで動きやすくなるのです。

???

わからなくてもいいです。

大抵の硬い人でも、上記のような手順を踏めば

たとえわずかでも

肩や脇の緩みが出てくるはずです。

ちょっとでも良くならなければ、その先はありません。

決してあきらめることなく、少しずつでも

誰にでもできるテクニックです。

無理に伸ばすなんて考えることはないのです。

ま、知っている人も多いとは思うんですけどね

片麻痺だけでなく、結構使えるのでお試しくださいね。

格言 ROMはとにかく遠位から実施するべし! では。

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記事53 ある最近の治療事例を紹介します!

(このブログはリメイク記事です)

こんばんは。

あんまり信用されていないのか

まだまだアクセスの伸びがいまひとつですよね。

って、このブログでどこまで進出するのかははなはだ疑問ですけど。

さすがに特集 片麻痺で検索かけると

トップに出てきます。

もっとも、新ダイエット・リハビリテーション・虎の巻

でもおんなじですけど(爆笑)

ま、どうでもいいですけどね(涙)。

では、最近の治療事例を紹介しましょう。

比較的経過は短いおじいちゃんです。

ステージは3です。上肢も手指も3、下肢も3

とはいえ、まだステージ3とはいっても弛緩性の要素もあって

2から3といってもいい状態です。右麻痺です。

下肢には靴べら型装具をしようしています。

一応、杖(一本杖)で右足はつっかかりますけど

なんとか歩行自立しています。

上肢の共同運動パターンは、肘の屈曲がわずか可能です。

当然、肩甲骨は引き込まれ、肩も伸展気味になっています。

2週間前から対応していますが

2週間前には手指の屈曲はみられませんでした。

1週間前から、徐々に手指の屈曲がみられるようになりました。

また、今日あたりはつま先の引っ掛かりが

相当減ってきています。

そうそう、私は老人保健施設のデイケアで作業療法士してます。

ということは、、、

この人は、病院でリハビリしてきたことになります。

あはは、昔の自分の勤務先です。

でもね、、、

来た時にはね、手指の浮腫もあってね

かなり手首も背屈しにくかったんですね。

どういうリハビリしてきたんでしょうか?

ま、どうでもいいですけど。

病院のリハビリが終了した人には

普通考えますとね、それ以上よくならないって思うじゃないですか?

だって、高いお金払っているんですよ。

それでいて、こんな状態で退院させてね。

実際、デイケアのリハビリで

それも1週間でね。さらに改善するってどういうこと?

ぷんぷん。

、、、

、、、

ま、そんなこともどうでもいいんですけど。

やはり治療にはポイントがあります。

上肢の動きを良くするためには

特に作業療法士は、全身をきちんと調整できなければなりません。

それをできれば、比較的簡単に答えが得られます。

もちろん、浮腫の手指の関節可動域訓練も必要でしたけれどね

何をしているかって

ただ、両脚のマッサージしているだけです。

手指は結構ストレッチなども行いましたけどね。

あとは階段昇降です。

???

???

結局ね、ステージ3の場合、いかに共同運動を起こさずに

全身の筋収縮を正常にもっていくかということが大事なんです。

???

そのために、非麻痺側の過剰な努力による疲労を取り除く

そして、麻痺側には運動および感覚刺激をできるだけ

病前に近い状態、もっといえば左右均等の状態に

するだけなんですね。

、、、

、、、

危ないですよね。バランスを崩しやしないかってね。

でもね、そんなことをいっていたら、よくなりません。

なぜって

病気になる前から、今と同じような姿勢になっているはずないじゃ

ないですか?

少なくとも、急性期、あるいは病気直前の状態に近づけること

これしか対応方法はありません。

するとどういう現象が上肢にみられるか?

緊張が落ちてきます。

今までよりも、マンウエルニッケの肘の曲がりが

あきらかに緩んできています。

、、、

それでいいの?

いいんです。

拘縮は、同時収縮の副産物です。

運動を誘発するよりも

運動が出現したときに、可動域の制限があっては

元も子もありません。

このあとは

両側対称的な体重支持、あるいは両手を同時に使っての

分離運動に持ち込むようにしていきます。

麻痺側だけで分離運動を起こそうと思っても

この段階では失敗します。

連合反応を誘発するのも

見かけ上動きは大きくなりますけれど

結局は袋小路に入って頭打ちになります。

で、現在、親指はまだ動きがないんですけど

他の指、人差し指、中指あたりから屈曲がかなり随意的に

できるようになってきています。

階段って、効果あるの?

ま、これは、本人様の希望もあるんですけどね

つま先がひっかからないようにしているんですけどね

それと同時、麻痺側にかなり荷重させているんです。

すると、麻痺側の足ってもちあがりやすくなるんです。

いえいえ、こういう風に、人の身体はできているんですよ。

あんまり細かく説明しても、ちんぷんかんぷんでしょうから

また、いずれかきますけどね。

この方、お年もかなりされているんで、全身的にも

そう思うようにはいかないかもしれませんけどね。

今のところ、順調に回復しておられます。

また、変化がありましたら、随時投稿したいと思います。

他にも、現在、どんどんよくなっている人の事例もあります。

近々公開したいとおもっておりますので、お楽しみに。では。

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記事54 再びリハビリ治療方法論をめった斬りします!

今日は夜になってかなり雨が降っています。

また、明日くらいには雪になるようです。でも、雪不足解消まで

にはならないみたいですね。

スキー場は大変なようです。

さてさて、今日はあるブログの方からメッセージをいただきまして

感謝申し上げます。この場を借りてお礼申し上げます。


それでは、今日の本文です。

どうして、片麻痺が良くなっていかないかって

前にも書いたんですけどね、タブー視されている情報を

流してしまいましょう。

はっきりいうと

人のからだ、それも片麻痺の人のことを皆さんよくわかって

いません。そりゃそうですよね。

私がそうなったら、それはうるさい患者になるでしょうね(苦笑)。

25年目になりますけど、この仕事をしましてね。

、、、

そうそう、話を戻しましょう。

何がわかっていないかっていうと

生活不活発状態、、、以前は廃用症候群っていいましたけど

その評価がしっかりと科学されていないってことです。

これは重大な問題であると思います。

さらに、評価法が確立されていない。

さらにさらに、可逆的なものと不可逆的なものに分けることを

しないんです。

???

生活不活発状態(廃用症候群)は、これは文献はいくらでも

あるんです。上田先生の著書なども多いですよね。

片麻痺症状は確かに運動麻痺とか、感覚麻痺とか、高次の問題とか

いろいろ説明されていますけど

片麻痺になった人の、いわゆる臨床における生活不活発状態を

きちんと定量的に評価できるものって、そうはないと思います。

いやいやありますよ。

機械的に検査できるものもあるんですけどね、、、

特に言いたいことを箇条書きにして、終わりにしましょう。


筋肉および軟部組織の短縮状態

筋の疲労状態

筋肉の温度

酸素の取り込み(代謝)

筋腱の癒着


???

大したことないですか?

いえいえ、全身的にとらえているかってことが最大の問題なんです。

今は筋肉のことを中心に書きましたけどね

リハビリって、結局は筋肉が基礎ですからね

そこをきちんと科学もされていなければ、評価法もない

こんなことで、リハビリが成立するってこと自体に

すでに問題があるんですね。

科学も評価も無理だとはいえないのです。

なぜなら、お客様がそこに存在しているのは事実であり

そのお客様の身体に起こっている現象は

どんなことをしても説明できなければいけないのですから。

だから、こういうことを繰り返し発信しているんですね。

では、そろそろ、今の片麻痺のリハビリ治療を波田陽区して

、、、めったぎりですね、、、しまいましょう(笑)。

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記事55 管理者独自の片麻痺対応方法を紹介!

(このブログはリメイク記事になっています)

こんばんは。

クールポコではありませんけどね、、、そろそろ

やっちまおうか!って感じです。

講釈ばかりですとね、読者も引くってものです。

ですから、今日の読者には

私の治療方法の基礎について書きます。

簡単です。

メモする必要もありません。

まずは、マッサージ、それも全身的に

いいじゃないですか、理屈は抜き、いつか書きますからね。

左とか右とかいっているうちは素人です。

麻痺側から行うのは常識なんですけどね。

足や腕だとかいっているのもだめです。

とにかく、四肢、体幹、頸、もっと細かくいいたいですけど

全身的にリラックスすること、これに尽きます。

え、なかなかできない?

それはねー、緊張を落とす手段が間違っているんです。

左右非対称の姿勢がいつでも持続している証拠です。

脱抑制状態は別ですけどね(わからなくてもよろしい)。

日常的に、左右対称の姿勢を多くすればするほど

緊張は正常化されるはず(理論上)です。

そして、麻痺側に意図的に荷重すること、正中線を越えての

動作を持ち込むこと。

これだけです。

つまり、このようなことを基礎として続けないと

発症からの時間が経てばたつほど、急性期の状態から

遠ざかっていくことになります。

、、、

だって、教科書的な対応は、急性期をベースに説明してある

わけですから、、、

まず、お客様の状態を、できるだけ急性期に近づけなくちゃ

まずいんじゃないでしょうか?

、、、

、、、

で、これで私は24年リハビリで食べています。

デイケアの所長にも任命されました。

いまも、現役でバリバリ? 仕事をしています。

ま、相当の確率で、あくまでも見かけ上の症状と申して

おきますけど、全身状態は良くなっていきます。

信じる信じないはあなたにおまかせです。では。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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