BACK TOPIC 2 -say hello to メビウス&パンドラ-

 赤玉の割合が多く、次に青、緑、黄色と玉の数が混じって散っていた。
 その中を四人の女子が"背"を向けて宙を飛んでいた。 目を"白・黒・緑・赤" と各々が信号を放って点滅させていた。

 四メートル位の高さから、下の小宮里を空中背筋の一瞬で四人は、ロックオンしたのだった。
 わずか十二秒で地面に到達する。

 マンガや瞬きをするようにコマ送りで四匹の死神!?は、両手を広げ!?、手を差し伸ばし!?、容疑者!?を捕まえにかかったのだ。

 ∴三十三センチメートル×十二回で沈んで落ちて行く。
 異常に気付いて辺りを見て・ウ・エ・を見た。
 近付いて来る見た事!?のある死神達、知らず知らずに髪や腕や手首、ベルトや足首を掴まれ、地面方向に引っ張られた。

「キャー・・・ウ~・・・ウエ~ン・・・・・・」
「うっ、眩しい・・・!?・・・」(車のヘッドライト!?・・・・・・) 右手をかざす。

 周りが明るい環境で唯一  下だけが黒かった。
 目を丸くし、沼に引きずりこまれていった。
 沈んで行く・・・鳥肌が立つ・・・震えた・・・。

「ウワ~・・・!?・・・」
 絞り出た最期の声だった。 口元をふさがれた。
 体がもがき動く。
 体が沈んで消えた・・・。

 しかし、最後に右手が肘の途中まで出た。
 ブー・・・、キュッ・・・!?。
 変わらぬ日常で右腕の肘から先だけが、タイヤにひかれ、異様に変形した形で指紋がない状態で現代に助けを求めたオブジェが残っていただけだった。

 世間の話題は、”日本とアメリカのクォーター”、”ミュージカルの申し子”こと
<シャンディーレーヌ 秋本> 二十歳初のプロモーションビデオに
集中していた。

 混乱に成らぬように夜に某ホテルにチエックインした。マネージャーやスタッフで秋本の化粧や衣装、ナチュラルに入っていける様に室内の飾り付け、秋本とも楽しげに会話をし、ケアをし、魅力のあるプロモーションビデオを作ってゆく。 

 その舞台裏に某テレビ局が独占インタビューに漕ぎ着けていた。
 歌のタイトル『 予波 -ヨハ-』のレコーディングも兼ねて、
秋本の舞台裏を取るのにカメラが、回され通し稽古が始まる。

 三十分後 秋本の頭上から、小さく輝く鳥の羽が舞い降りてきた。
 両手を一杯に広げる秋本。
 スタッフやプロデューサーらが綺麗に思いながら、目をしかめ 顔を合わせて首を傾げた。.

 その時 シュー シュー シュー ピシッ ピシッ ピシッという微かな音が。
 秋本が左右の手を見る。そして胴も。
 シューッ、シュシュッー、シュシュシュシュシューッ。
 足元から五センチ間隔位で、MRIのごとく肉や骨を確実に切り落としていく。
 スタッフ達の目が、秋本に集中する。

 視線を感じ自らが、下を一瞬見て前を向き目を全開にした。 一同 ”無言”。
 一気に腰の下まで切り落とされる。  下には、肉の破片の山が。

 某テレビ局の女子アナが、「きゃーっ」と短く叫んだ。
 秋本も「キャーァー・・・!?。 た・す・け・・・」 思わず叫び、命乞いをする。
 シュシュシュッ 腰下から胃迄、更に加速され、そして頭迄  両手も左右に一気に引っ張られる。 バサッ・・・。 顔が胸が裂かれた。
「・・・・・・キャーアー!?・・・」 周りの女性達が輪唱するように叫んだ。

 口をふさぐ。 泣く。 女が失神する。 一気にパニック状態に成った。 プロデューサーは、唖然とする。
 某テレビ局カメラマンは、「シャッ、シャレにならない、シャレにならない・・・公に・で・き・な・い・・・こっ、これは。 じっ、事件だ!?・・・」 と。  カメラを見るカメラマン。 目を丸くする。 冷や汗をかく。
 床には、色とりどりな葉っぱや色鮮やかな湿地が広がっていく。

 

《警察では、事件という措置を取ったものの、オープンには、せずに件名を変えて捜査をした・ニュースでは、急性心筋梗塞により死亡と発表された》

「"悪魔の鼓動 (サイレントドロップ)"って知っているよね!?・・・・・・」

「成るように成れって言うんだ!?・・・・・・」

「・・・・・・落ちる所まで堕ちれば、いいんだ・・・・・・そうすれば、色々な物が見えてくる・・・・・・後は、上がるだけ・・・・・・道は、必ず開けるはず!?・・・・・・」

  やわらかく、そそられる神秘的な女を買ってHし、ヤクを鼻から、吸引し、アルコールと混合させた。
  自己満足と嫌な過去を全て忘れる為に。

  マニアの中で恐れられている『コックリさんの墓穴』のホームページ内の悪魔の鼓動 (サイレントドロップ)をコピーし、ゲームし始める・・・・・・。

「・・・・・・フ~、いつまで、やらせるんだ~・・・・・・!? お前・・・・・・もう、あきてきたよ~・・・『コックリさん・・・』・・・・・・フフ~」
  いい形をしたグラスのゴールドカラーのブランデーを一気に飲み干した。

  新鮮な空気を吸いにヤンチャなキャメロン パールが、ベランダに歩を進めて行った。
「ウッ、ゥッ、ウ~!?・・・」
  心臓にナイフが刺さるような痛さ!?衝撃!?を幾度となく味わった。
  目の色が赤く成った、足が次第に早く走り始める。「これが・・・痛み納めさ・・・見納めだ・・・・・・!?」
 図太い男の声に成っていた。

  自らで喋っていた。
  ベランダにつながるガラスを粉砕して真夜中を三階からダイブする。
  ・・・長い時間、飛んでいた。しかし、地面には、落ちなかった。

  体を十字にし、赤と黒が交わる不気味な世界をダイブしていた。
  心臓への激痛が続く中、服は、引き裂かれて女の悩ましい裸があらわに成っていった。
  裸体に悪魔の文字が刻まれていく。
  現世の空がゾンビの海と成り、女を地獄に引きずり墜とし、引き裂かれていく。

 年頃の女性は、見ず知らずのうちに大人の体に成り 知らず知らずの
うちに自然にフェロモンを放出していた。
甘い微かな香水を付けて。

 サロペットスカートにレギンスで可愛いげな遊び着・・・。
 実は、お値段の掛かっているブランド品を身に着けていた。
 忙し過ぎる6日以外は、ゆっく~りと朝起きて 一日ショッピングで楽しんむのが唯一のストレス解消法だった。

「イタッ、ツー・・・」
前のめりに成り、後ろを思わず振り返った。
・・・誰もいない・・・。 (あれーっ、私疲れているのかなー)
(・・・足が上がらない・・・!? ・・・歳・・・!? イヤだ イヤだ 早すぎる)
 新しいミュールのせい、下を見た。 大人向けの可愛い我が子が、いた。

「へへーっ、いいわねー。疲れてない、疲れてない。 シークレットムービーを見ても見る目は、有るし お肌も 艶々だもの。 まだ若い 若い」
 一人で呟き、微笑んでいた。
 後ろ?から押され、肘が背に入ったり、肩を、ぶつけられたり? 前から腰や横っ腹、ヒップが当たったり? 触ったりした1日。 (ヤッダー、私って綺麗だから モ
テモテみたい 人がぶつかって来る~~フフッ ルンルン)

 午後6:00近くだったのでセブンで、夕食を買いマンションに帰った。
 ドアを開けて部屋に入る。 ”バタンッ”と扉が閉まった。  それまで判らなかった息がつまるような刺す超激痛。
「うっ・・・!!!???」 息が詰まる。 下を見た。
 服は、全身 白から朱色に染められていた。  前のめりの倒れる。

「う~っ、・・・ ひっひっ・・・すーっ、すーっ・・・・・・」 キャサリン 観月は、目を全開に見開き、人生が終わった。 全身49箇所を刺されて。
 みるみるうちに緑の絨毯が真っ赤な絨毯に飲まれ、広がっていく。

 

迷 彩映 (mei saiei・メイ サイエイ)
作家:MONALI PADORA
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