「自分の人生とは、一体何のためにあるのだろうか?」
この作品にて自己が、最初になした問いかけであるが、この作品を書き終えようとしている今の段階に至ってもその明確な答えは、導き出せなかったといえる。
但し、一つだけいえることはある。人間とは、愚かな生き物である。時に同じ仲間である人間ですら、何の理由もなく感情の赴くまま殺したりもする。
しかし、時に人は、己の命も顧みず、他人の命を救おうとする。それが、偶然なのか、必然なのか?
私は、この書の中で世の中に、「偶然」などなく、すべてが、「必然」の下に起きると主張してきたが、
自己の生命すらを省みることなく「人間とは、そうあるべきだ。」と「必然」の名の下に、他人の命を救うため自らの命ですら捨てた人を「馬鹿だ。」と呼んでも、笑う人はいまい。