地球人の限界
地球人は、研究熱心で、創造力がある。その結果、意思を伝えるための手段として言語を、食糧においては加工食品を、交通手段においては飛行機、船舶、自動車等を、住居においてはビルディングを、病気を治療するための手段として医薬品を、体を保護する道具としては衣類を、通信手段として電話を、人間の一部を代役してくれるロボットを、作り出してきました。今の文化を考えると地球人の脳の成果には驚嘆させられます。
今後も、地球人は、研究を続け、創造を続けることでしょう。でも、創造が不可能に思えるものもあります。新しい元素を作る。精子と卵子を作る。酸素がなくても生きられる生物を作る。死ぬことがない生物を作る。脳は優秀な物質ですが、万能ではないように思えます。
地球人は、創造力に秀でているだけでなく、同時に、破壊力も秀でています。だから、他国を侵略し文化を破壊したり、戦争によって人間を殺害しています。おそらく、この現象は、地球人が存在する限り続くのではないでしょうか?
娯楽のため生きる
地球人は、生物であり、生きる欲望、性的な欲望、生きているうえでの様々な欲望を持っています。生きる欲望があるから、死にたくないと思い、空腹になれば食事をします。また、病気をすれば、治療をします。性的な欲望があるから、性行為をします。また、映画やTVなどの映像を媒介とする視聴覚的な娯楽の享受も行います。
地球人の特性を考えるうえでは、生活を豊かにする物質の創造はもちろんですが、心の欲を満たす娯楽の創造があります。娯楽には、スポーツ、ゲーム、株式投資、博打、映画、TV、電話、音楽、舞踊、飲食、妄想、宗教、肉体を使うもの、言語を使うもの、視聴覚を使うもの、など、数多くあります。
地球人は、マネーゲームを創造しました。マネーゲームの創造により、娯楽文化を発展させてきました。地球人は、お金を得るために生命を維持し、そのお金で娯楽を享受する生活を送っているといっても過言ではないでしょう。現代では、お金がないということは、娯楽を享受できないだけでなく、死を招きます。
お金という麻薬
マネーゲームを創造した地球人は、娯楽を享受するのために働いていると言えます。あらゆる欲望を満たすには、お金が必要になります。男女の愛を成就させるためにもお金がかかわっているのです。神様を信じる宗教でもお金がかかわっています。
もはや、地球人にとってのお金は、麻薬と同じです。麻薬が切れると発狂したり、殺害までも引き起こします。お金という麻薬が、人の心を動かしてしまうということです。
マネーゲームに生きる地球人は、今後も、お金という麻薬を必要としない生活を送ることは、不可能でしょう。そして、この麻薬は、人を幸せにする文化を創造すると同時に不幸のどん底に陥れる戦争をも引き起こすのです。そのことから、私たちは、この麻薬による破壊性を十分に認識し、安易に情報を信用せず、健康に留意し、身の安全を考慮して生きていかなければなりません。