というのも、信念は宗教的要素を含んでいるからです。例えば、キリスト教徒は、キリスト教的な信念を持っていることでしょう。もし、彼の信念を非難したならば、キリスト教を非難することにもなります。
人は、不安定な心を好みません。だから、人が生きていくうえでは、安心感をもたらす「心の支え」が必要になります。そこで、心の支えとして信念、倫理、宗教を身に着けるのです。また、人は、何をもって心の支えとするかによって、その人の人生は大きく左右されます。
自分にとって有益な行為は、政治家や専門家の発言を信じたり、憶えることではありません。自分の気持ちを具体的に一つ一つ確認することです。その積み重ねが、自分にとって有益な判断をもたらすのです。
例えば、衝動買いをついついいしてしまう人は、どいう情報で、どういうものを、どういう時に、衝動買いするかを考察してみると自分の特性が見えてくるのではないでしょうか?
できれば、時には自分の信念を観察してみてはいかがでしょうか?信念を否定するのではなく、素直に、ゆっくり、紐解いてみるのです。どんな経験から、いつ頃から、そのような信念を持つようになったのか?
心の奥底を解析することは、簡単ではありません。むしろ、苦しみをともなうものです。でも、決して無駄ではありません。忙しい日々の中にあっても、勇気を出して、触れたくない心の奥底を見つめていただきたいものです。
一休閃颯
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