算命学余話 #G74

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算命学余話 #G74 (page 1)

 算命学の局法や格法は、「宿命にこういう星並びがあったらこういう特徴的な現象を引き起こす」と一定の基準を定めた鑑定技法です。しかしながら、毎度お馴染みになりますが、算命学は可能性の高低を語るものであって、100%の予知を保証してはおりません。なぜなら、仮に局法や格法だけを取り上げてもその数は何十種類もあり、細分化すれば百を超え、これら多種の技法が同じ宿命内にいくつも折り重なることはざらだからです。勿論、局法・格法以外の技法も多数あり、これらも無視するわけにはいきません。それらの諸技法が互いを打ち消し合ったり増長したりする「変化」相を考慮に入れるなら、たった一つの技法が「こうなる」と言っていることに拘泥すればするほど、辻褄が合わなくなってきます。
 つまり種々の技法の間でバランスを取らなくてはならないし、そのバランスの取り方は、宿命内の他の星の影響や、宿命主のそれまでの生き方や人間関係、更には後天運によって様々に「変化」するものなのです。そうした変化に対応した鑑定をしていかなければ、個々の技法は机上の空論に堕してしまう。要するに、単発の技法を杓子定規に当てはめず、柔軟に変容させて周囲や現実と折り合わせる高度な技術が、鑑定師には求められるということです。

 算命学余話も回数が嵩み、上級技法の解説も増えてきましたが、これら技法を単発で使える宿命例などはほぼ皆無です。そういう意味で、学習者には単発の知識をコレクションのように集めて満足するのではなく、それまでの基礎技法、中級技法と組み合わせるとどのような化学変化が起こりえるのか、といった「変化」の様相を頭に思い描く癖をつけて頂きたいと思います。
 今回の余話は、そうした変化の仕組みが多少なりとも理解できるよう、格法とそれにまつわる付随星との関係について解説してみます。取り上げる格法は「食神格」です。
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