算命学余話 #G60玄

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算命学余話 #G60玄 (page 1)

 『算命学余話』は中級編に入ってから急に小難しくなってきた、と思われる方も多いかもしれません。概ね、位相法が咀嚼できるかどうかで運勢鑑定の出来・不出来というか、占い師になれる・なれないが量れるのではないかと、個人的には考えています。そんな中級編を更に進めて、ややこしい話を続けます。
 算命学の陽占は、タテ・ヨコ三マスずつ、合計九マスの中に八つの星が座っている図で表されます。そして中央上部のマスを「頭部」、向かって右下のマスを「左足」などと呼んで人体に投影しています。ここから陽占は別名「人体図」とも言います。それぞれのマス目がどういう意味を持つかは、算命学余話の「基礎編」で述べた通りです。
 今回の余話中級編は、この人体図に座る星々のうち、五つの座を占める十大主星に着目し、その星の組合せについて理解を深めていきます。

 例えば、前回の余話#G59では、環境少女グレタの宿命を読み解いてみましたが、その人体図は官星が四つという非常に偏ったものでした。内訳は車騎星が二つ、牽牛星が二つで、唯一官星でない石門星は四つの官星とは相剋関係にあり、総観としてはなかなか融和の見いだせない人体図でした。
 人体図の十大主星が五座とも同性の星である命式を「八相局」と呼び、特殊な命式として分けて考えますが、グレタの宿命は五座のうち四座が官星であり、八相局に準じる性質を帯びると見做します。しかし、同じ八相官局であっても、車騎星と牽牛星の内訳が違えば当然その作用も違ってきますし、同じ金剋木の関係であっても、車騎星×石門星と、牽牛星×石門星では意味が違います。もちろん、その星々がどこに座っているかによっても、風景は違ったものとなります。(なお八相官局については、『算命学余話#U108』で取り上げたので、そちらも参照下さい。)

 ではどのように違うのか。算命学ではこうした星々の組合せについて、決まった法則を定めています。今回は十大主星に焦点を当て、その法則について解説していきます。その理解の基礎には、星々がそれぞれ抱えている陰相、陽相があります。
 「陰相・陽相」とは何か。例えば、グレタの主星である牽牛星の特徴は、「名誉、正義感、まじめ、規則に忠実、組織行動、長期戦向き、やや保守的、家庭的」というのが定番ですが、こうしたよく知られる十大主星の特徴は、概ね陰相と陽相にふり分けられます。まずその辺りから説明しましょう。なお、近い用語として「陰転・陽転」があります。基本理念は同じですが、捉え方や用法が少し異なりますので、陰転・陽転について触れた『算命学余話#U54』を参照下さい。
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