ラスボスの思想(11)

 今、太陽の例で考えてみましたが、次は、コロナワクチンの例で考えてみましょう。一般庶民の常識では、コロナワクチンは、予防効果があり、健康に良いものとなっています。政府も、この常識を主張しています。ところが、コロナワクチンは、有毒で体に良くないものだと主張する科学者たちがいます。また、彼らの意見が正しいものだったとしましょう。

 

 政府の意見と科学者の意見が対立するわけですが、政府が、科学者の意見を取り入れるならば、常識は科学的となるでしょう。でも、政府が、科学者の意見を十分に検証せずに、頭から否定し、さらに、政府に対して反抗的意見を持つ科学者たちを取り締まったならどうなるでしょうか? 一般庶民は、彼らは嘘を言った科学者だと思うに違いありません。そして、相変わらず非科学的常識が常識としてまかり通ることになります。

 

 この非科学的常識が、実務上、役に立つものであれば、問題にしなくともいいのですが、科学者が言うように、それが有害であったならばどうなるのでしょうか。有害なコロナワクチンが普及すればするほど人々は病気なるということなのです。政府によって、常識が作られていくのが現状です。我々は、安易に、政府が作る常識を信じていいものでしょうか?

 

 たとえ、我々は、政府が作り上げた常識であっても、安易に盲信せず、科学者の意見を尊重すべきでしょう。一般庶民は、科学者ほどの知識はありません。だから、科学者が言っていることが本当なのかはわかりません。でも、科学者の意見も踏まえたうえで、信じ込んでいる常識を再構築すべきではないでしょうか。

 

 今、まさに、我々は、政府が作り上げた常識を疑う時期に来ているといえないでしょうか。一般庶民は、政府、医療、メディア、などを盲信しています。この盲信が、生命の救済に役立てばいいのですが、死を招く可能性もあります。あくまでも、常識は、科学的でもあり、宗教的でもある。また、有益的でもあり、不利益的でもある。これらのことを心すべきでしょう。

 

             情報兵器

 

   私たちは、日々、安定した生活を送っている限り、特に生きているということを考える必要はありません。でも、昨今、新型コロナ感染やワクチン接種副反応と言う言葉が、毎日のように報道される中、「生きる」ということを考えざるを得ないように思えます。生物学的に考えると、酸素を摂取し、生命維持に必要な食物を摂取すれば、私たちは、生きていけるでしょう。

 

 さらに、私たちは、社会的にも生きています。社会的に生きるとは、どのようなことでしょうか? ほとんどの人は、家族生活、学校生活、職場生活、などを送っていることでしょう。これらの生活において大きな役割を果たしているものがあります。それは。五感を通しての情報です。私たちは、生まれた時から、耳、目、鼻、指、口、などを使って、多くの情報を取得しています。

 

 特に、私たちは、家族や学校で言語を徐々に習得するにつれて、言語情報に従って、発言し、また、行動するようになっていきます。次第に、言語情報は、その人の性格や思考を形成していきます。私たちの言語情報の中でも主要な情報は、日常の生活から取得する常識です。この常識は、科学的な要素と宗教的な要素を含んでいることを前述しました。

 常識は、日常生活を送るうえでなくてはならないものです。ということは、常識が私たちの生活と生命に大きくかかわっているということです。すでに述べたように、常識は、科学的な要素と非科学的要素を含んでいます。また、政府の発言が、企業、医療機関、教育機関の言動に大きく作用しています。言い換えれば、政府の発言が、大半の常識を創造しているといえるのです。

 

 ということは、政府によって作られた常識によって、国民の思考や行動が左右されるということです。このことは、すでに、政府政策において何度も実験されています。国民は、政府やメディアが作り出す情報に基づいて、国民は発言したり、行動するという実験データがあるのです。身近な例でいえば、メディアが作り出すファッションの流行がわかりやすいのではないでしょうか。

 

 政府が作り出した常識が国民にとって有益なものであれば、問題ないのですが、非常に不利益な場合は、重大な問題となります。万が一、政府が、常識を悪用したならば、国民はどうなるのでしょうか。もし、政府が、生命にかかわる不正情報を常識として国民に与えたならば、そして、国民がその情報を盲信したならば、国民は、死に瀕することになります。 

 

春日信彦
作家:春日信彦
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