脳卒中 間違いだらけの認識への警鐘(完結)

序章 片麻痺はよくなるものである!( 6 / 6 )

その6 片麻痺に対する新しい解釈とは(管理者理論)?

 いよいよ、試し読みのページも最後になりましたが、皆さんには

できるだけ、興味を持っていただくように、管理者の理論をすこしだけ展開しておきます。

従来の片麻痺に対する解釈というのは

どんなことをしても、お客様の、勝手に回復してくる状態、

乱暴な表現ですけど、見かけ上の回復ということですが

それには共通性がみられるために、あたかも片麻痺の回復を

妄想のように、教科書的には、説明ができてしまったということになります。

????

つまり、実際には、脳血管障害として、脳の損傷部位の位置、程度(重症度)などで

お客様の症状というのは、千差万別であってかまわないものと思うんですが

特に、経過の中では、そのような脳所見にかかわらず、身体状況、つまり麻痺の回復を

データとして統計処理すれば、あるパターンの中に

どのようなお客様も、あたかも含まれているとして、説明が成立するのです。

????

で、世界中、このことに異論を唱えるということが、どういうわけか、行われないというのが

全く不思議なことと思うんですね。

、、、、

皆さんに、お尋ねしたいことがあるわけです。

片麻痺のお客様には、筋緊張が亢進して、その亢進はあるところまで

亢進し続けなければならないとされているんです。

なぜ、そんなことが常識のようになってしまうのでしょうか?

????

仮に、小児の正常発達で、そういう現象があるのであれば、なかなか

管理者としても、論破しにくいんですけどね。

しかし、小児の正常発達の中には、緊張が亢進し続けるということを

きちんと説明している発達の状態は、本当にあるのでしょうか?

、、、、

よくわかりませんよね。

では、あらためて質問しますけど

結果として、お客様には、当然のように、麻痺の回復が順当に進む方もおられます。

もし、相当に回復していくのであれば

先ほども申し上げましたけど、筋緊張がどんどんと亢進して、それから正常化する

そんな遠回りの回復にならなくても、誰も問題にしないと思うんですね。

要するに、わざわざ山を登らなくても、トンネルを掘って最短距離を進むとしても

そのほうが、負担は最終的には、負担も少なくて済むと思うんですね。

違うんですか?

、、、、

眉唾な解釈であるとされても構わないのです。

結果として、麻痺の回復に、緊張が亢進していく、そして正常化するという

その部分の認識は、全く不要と思うんですね。

管理者の持論というのは、そこからはじまっているのです。

なぜ、麻痺の回復において、お客様には、全身的に左右の非対称が生じるのか?

そして、管理者は、それを全否定するスタンスでいるわけです。

そのことが、決定的に麻痺の回復に関する認識を、180度覆す結果をもたらす

ことになるのです。では、この先は、章をあらためて説明することとします。

この先からは、ご購入いただきまして、お読みくださいませ。

第2章 関節支持という概念について( 1 / 9 )

関節支持を理解する その1

それでは、いよいよ片麻痺に関しての世間一般の誤解、誤認がどこから

もたらされてしまったのかを考えてみたいと思います。

そして、何から皆さんを論破するのか?

といえば、関節支持という概念になるんです。

????

????

関節支持というのは、こういうことを意味します。

学校の理科室には、大抵、人間の骨格標本があると思うんですね。

で、その骨格標本ですけど、つまり、骸骨ですけどね。

もっとも、恐竜の化石とかでもいいんですが

骨格のまましっかりと立っていますよね。

????

あの骨格のまま、もちろん、それだけでは立っていることはできませんけど

要するに、骨格の、骨の長軸方向への耐久性があるわけですから

さらに肉付けということがあるのですが

要するに、骨格、骨、関節ということですが

その耐久性というもので、動物の身体は、緊張がなくても立っていられるように

なっているということです。

????

よくわかりませんか?

では、違う質問をしたいと思うわけです。

これを読まれている方は、ほぼ大半は、学校などの経験として

気をつけと休め、という姿勢を経験しているはずです。

、、、、

で、どちらの姿勢のほうが緊張しているでしょうか?

これって、支持基底面ということが問題になってしまいますけど

通常、誰が考えても、気をつけの姿勢が、緊張がつよくなり

休めの姿勢は、緊張から多少解放されるわけです。

????

で、休めの姿勢のほうが、より安定しているからこそ

関節支持という概念で、つまり、

骨、関節の長軸方向の耐久性があるからこそ

人の身体を支えるために、余計な筋力、筋緊張を必要としないからこそ

身体は休まっても、それで、ラクに立っていられるという事実があるんです。

、、、、

この感覚は、非常に大事なものであり、

今、ちょっとだけ支持基底面ということを取り上げましたけど

関節支持という概念を

従来からの片麻痺の研究では、置いてきぼりしているように思えるわけです。

????

わからなくてもいいんですけどね。

どういうことかを、どんどんと説明してみたいと思うんですね。

ま、いったん、この記事はここまでにしておきましょう。では。

しつこく申し上げますけど、関節支持という概念は

意外とどこにも説明されていない領域になっています。

もちろん、専門教育の養成学校でも、あまり理解されていないものと

管理者は認識しております。

第2章 関節支持という概念について( 2 / 9 )

関節支持を理解する その2

さて、関節支持ということと、片麻痺ということで

なぜ、それほど、管理者が目の敵にするようになっているのかを

さらに説明していきたいと思うんですね。

関節支持ということは、関節の長軸方向の耐久性が結構ある!

ということを利用しての概念です。

ですから、単に関節支持ということを説明しても

それって、いい加減なことになってしまうんですね。

????

関節支持ということを持ち出したのであれば

どういうことが、関節支持として、最も効率的であるのかを理解すること

そして、どういうことが、あまり関節支持になっていない

ということも問題になると思うわけです。

????

つまり、関節支持がもっとも効率的になっているのは

誰が考えても、結局は、左右対称の姿勢であるということになろうかと思うわけです。

そして、当然ですけど、身体の前後の重心も、できるだけ中心の位置でキープされて

いることになると思うんですね。

、、、、

つまり、関節支持がきちんと機能している姿勢を考えると

それは、いわゆる機能的姿勢ということで説明が出来ると思います。

????

どんどんと、専門的な用語が出現してしまいますけど

機能的な姿勢というのは、動きやすい、もっとも動きやすい状態の姿勢ということです。

ですから、解剖学的な基本姿勢ということと

機能的な姿勢ということは、相当、異なる説明の姿勢になりますけど

ここで説明する機能的姿勢をあらためて簡単に言いますと

要するに、柔道の基本的な構え、野球の内野手の姿勢、、、などということと一緒になるんです。

つまり、下肢はワイドに構えていますけど

前後にも左右にも、もっとも反応して動きやすい姿勢になっています。

、、、、

前後左右にとにかく、すぐに反応できる状況というのは

それは、無駄な力が働いていないことを意味します。

ですから、すぐに反応できるということになります。

ま、禅問答みたいですけどね。

では、なぜ、そういう姿勢が好ましいのか?

ですから、こういうワイドに構えた姿勢が、一番、骨格系の体重を支える力を

有効に活用できるからなんですね。

、、、、

で、それを言い換えると、いわゆる関節支持という概念になるんですね。

しつこいですけど、皆さんにお尋ねします。

皆さんが、ずっと気をつけの姿勢でいると身体は緊張しますけど

休めの姿勢になったときには、それほど、緊張していることはありませんよね。

それって、どうしてそうなるのでしょうか?

関節支持以外の概念で、見事に説明できるのであれば

この管理者に教えていただきたいのですが。

いかがでしょうか。では、この記事はいったん、ここまでにします。

第2章 関節支持という概念について( 3 / 9 )

片麻痺と関節支持の関係

片麻痺に関節支持という概念を持ち込むのにはわけがあるんですね。

????

皆さんにはよくわからなくても仕方ありませんけど。

片麻痺というのは、右か左の半身に麻痺が生じるということになるんです。

つまり、病気になる前と後では、身体の左右非対称がより顕著になっている

ということが、問題になるということです。

????

すくない記事を読み返してほしいんですけど

関節支持がもっとも効率的に働く姿勢は、いったいどういうものなのか?

となりますとね。いわゆる機能的な姿勢ということになり

それは言い換えれば、左右対称ということでなければならないわけです。

ま、それだけでは機能的になりませんけど

しかし、左右対称であれば、より関節支持が機能するということは

紛れもない事実であるわけです。

、、、、

、、、、

ですから、片麻痺のお客様は、そもそも左右非対称の姿勢になってしまったのですから

関節支持が効率的に働きにくい状態にあると言い換えても良いということです。

????

それのどこが問題なのか?

では、次回については、左右非対称の姿勢ということが生じる環境などの観点で

関節支持ということをあらためて考えてみたいと思います。

とにかく、関節支持ということを理解しておかないと

片麻痺の間違った解釈から抜け出せないと考えています。

そのくらい大切な部分であると思っております。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
脳卒中 間違いだらけの認識への警鐘(完結)
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