脳卒中 間違いだらけの認識への警鐘(完結)

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第3章 姿勢緊張をきちんと理解しよう!( 2 / 8 )

成人片麻痺に姿勢緊張の考え方は通用しない!

前回から姿勢緊張ということで検討を進めていますけどね。

そもそも姿勢緊張という概念は、小児の麻痺から発生したものであります。

、、、、

しつこく説明しておきますが、小児の麻痺というのは

脳、脊髄を含めた、さらにいえば、全身の神経系統の異常発達といいますか

正常発達過程において、神経系統全体に問題が生じたため

とても、なかなか科学的には説明ができにくい

麻痺の出現というものがあり、確かに、小児麻痺では

痙直型とかアテトーゼ型とか、分類は非常に多岐にわたるんですけど

ある程度の症状によって、診断は区分されていると考えます。

しかし、それは、脳のどこに障害があったとか、限局的に考えることが

できないわけです。つまり、直接の外傷が脳に見られたとか、そういうことでは

説明がしにくいからなんですね。

、、、、

ですから、全身の緊張というものが、原始反射といいますか

管理者的にいえば、脳性まひ独自の反射の出現の仕方があると思います。

そういうことによって、姿勢ごとに全身の緊張が変化しているという状態が

自然と発生しているわけですね。

????

つまり、姿勢緊張という考えは、そもそも小児領域の問題

それも、脳性まひということでのかなり狭い領域の概念であろうかと思うわけです。

そして、姿勢緊張ということで、そのことに目を向けた治療方法論、つまり治療体系が

存在しているのも事実なんですね。それがいわゆるボバース概念です。

、、、、

、、、、

で、何を言いたいのかということですけど

成人片麻痺の治療的な理論というものは、どうにも小児領域の考えに影響されている

としてもいいと思っております。

つまり、なんでもかんでも、緊張を抑制していく

要するに、麻痺の回復過程においての緊張亢進がそのままストップ高になってしまうからです。

????

麻痺には回復曲線という概念があります。

つまり、回復が順調に進むということで考えると

一旦は、緊張というのはピークまで亢進するんですけど

そこから正常化されていくという流れがあるとされています。

、、、、

しかし、そんな流れを認める人は、非常に限られているんですね。

そして、結局、緊張のピーク状態のまま止まってしまう人が、非常に多いというのが

現実なんです。

それって、概念とは矛盾していると思うわけです。

ま、回復曲線のこともありますし、ごちゃごちゃしますのでやめますけど

こういうことが見られるというのは、つまりは

治療体系がきちんと機能できていないからであるとして

それが、そもそも、小児の麻痺からの理論を持ち込むということをしているからである!

ということを、世に発表しているものは、実はどこにも存在していないんですね。

ただ一人、この管理者を除いてはです。

ま、このくらいにしておきますね。次回をお楽しみに。

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M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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