脳卒中 間違いだらけの認識への警鐘(完結)

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第2章 関節支持という概念について( 9 / 9 )

従来からの考えでは、姿勢緊張としている概念があるが、、、

皆さんは、マンウエルニッケ姿勢のメカニズムということは理解できているのでしょうか?

、、、、

で、従来法、教科書的な解釈ですけど。

痙性という概念がありますが、その痙性によって、マンウエルニッケ姿勢は構築されると

されているように思われております。

つまり、片麻痺というのは、その麻痺の回復過程においては

筋緊張が最初の急性期においては、弛緩しているということになりますが

それが正常化するというよりも、ピークに達するまでは、どんどんと亢進し続けるという

そういうことになっているんです。

ま、何の理由かといえば、要するに、脳のダメージの回復過程においては

どういうわけか、脳の成熟と関係するような

脳損傷した部位は回復しないわけですけどね

そこでは、より高位な中枢の抑制から解放されているために

下位の中枢の原始的、そして反射的な動きが容易に出現するという

そういう解釈が成立しているようなんですね。

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つまり、小児が、母親の胎内で成熟していくときに、当然ですけど

神経系統全体の成熟していく過程があるわけですが

そのようなときに、原始反射的な状況というものが、無数に身体には

条件反射ではありませんけど、誰にでも共通してみられる反射というものが

あるわけであり、

それが、片麻痺の回復において、初期のころには容易に出現しやすいということです。

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ま、それを受け入れろ!って言われればそれまでなんですけどね。

本当にそうなのでしょうか?

、、、、

、、、、

神経生理学、あるいは脳神経解剖学というものでは

とにかく、どこに中枢があって、それがどのように出現するのかということを

明らかにしようとしております。

よく、脳の血流量などをしっかりと色で表して、脳のどこが今の時点で

しっかりと働いているのか?などを示すこともありますけどね。

、、、、

しかし、ここで管理者には大いに反論があるわけです。

前回、前々回と紹介してきたように、身体の左右対称を調整したときに

お客様の身体の過緊張が緩和するという現象です。

そこには、お客様の意志は全く関係ないわけですけど

自動的に、マンウエルニッケ姿勢が改善するようにみえるんですね。

、、、、

そのことは、脳の原始的反射でもなんでもないわけです。

しかし、再度、左右非対称の姿勢が強化されれば、そこには

緊張の亢進がみられるということになります。

、、、、

そういうのを姿勢緊張と言うのでは?

となれば、左右非対称が左右対称になる、逆に左右対称が左右非対称になった

ということを、どこで受容しているのかといえば、迷路の刺激になるはずです。

そして、緊張が亢進したり、緩和したりする

それを姿勢緊張としても良いのでしょうか?

????

話が混乱しましたようですが、次からは章をあらためて

姿勢緊張ということを、皆さんが思っていることは、実は眉唾であるということを

はっきりと認識していただきましょう。

第3章 姿勢緊張をきちんと理解しよう!( 1 / 8 )

成人片麻痺において姿勢緊張という概念は成立しない!

成人片麻痺ということで説明しておりますけど。

片麻痺というものを呈する診断は、他にもあるんですね。

代表格は、小児の麻痺です。脳性まひというのが一般的ですけどね。

、、、、

ま、まだ他にも説明したいのが、脊髄損傷なんですけど。

それは後に回して、脳性まひということで

成人片麻痺と共通する部分、そして、決定的に違う、異なる部分が存在している

ということを、しっかりと認識してほしいんですね。

????

で、あえて章まで代えたわけですけど

姿勢緊張という概念が、どうにもはっきりしないというのが管理者だけでなく

皆さんの認識であると思っております。

????

あらためて申し上げます。

直近の記事で紹介しておりますが、マンウエルニッケ姿勢が

お客様本人の意志ではなく、姿勢の左右非対称によって生じているということが

おそらく、皆さんにも理解できているのではないかと思うんですけどね。

それは、もし、重心、重力ということで考えれば、

単なる迷路からの刺激に対しての、身体の正常な反応であるだけなんです。

そこには、本人が意識しているわけではありませんけど

決して反射として、ある姿勢だから、全身的には

特別な緊張を行わせるということではないと思っております。

、、、、

ですから、姿勢緊張ってなんだ?

ということですけど、それは、申し訳ないですけど

小児の脳性まひにみられるような、特定の姿勢において

全身的にあらゆる部位に緊張が特徴的に変化しているということを

意味している概念であると思っています。

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脳性まひというのは、脳の未成熟な状況の中で生じた中枢神経系全体の

発達障害としてとらえるべきであると思うわけです。

一方、成人片麻痺では、脳の成熟、発達上においては特に明確なトラブル

アクシデントは生じていないということになります。

つまり、脳性まひにみられる全身緊張というのは

ある意味、姿勢が変われば、全身的に緊張が大きく変化して

特徴的な姿勢がさらに出現していくというようなことを意味している概念です。

????

よくわかりませんかね?

成人片麻痺では、姿勢が変わったからということでの大きな緊張の変化とか

特徴的な動きが出現するなどの現象は皆無です。

それが、回復の過程においては、上位中枢の抑制が解放されているときの

現象として、やがて統合され始めると、緊張が正常化に向かうとされているんです。

しかし、それは緊張、筋緊張の概念で説明していることにはなりますけど

そのことが、姿勢緊張ということにはなりません。

なぜならば、脳性まひと、後天的な成人片麻痺では

脳性まひは、中枢神経系全体で姿勢を緊張させるように異常発達してしまったという

ことなんですね。

そして、成人片麻痺では、中枢神経系はすべて正常に発達してきたわけですから

脳性まひと同じような姿勢の変化での緊張の変化はあるはずがないのです。

、、、、

え、なぜ、姿勢緊張ということを持ち出したのか?

、、、、

では、その理由を次に紹介してみましょうね。

第3章 姿勢緊張をきちんと理解しよう!( 2 / 8 )

成人片麻痺に姿勢緊張の考え方は通用しない!

前回から姿勢緊張ということで検討を進めていますけどね。

そもそも姿勢緊張という概念は、小児の麻痺から発生したものであります。

、、、、

しつこく説明しておきますが、小児の麻痺というのは

脳、脊髄を含めた、さらにいえば、全身の神経系統の異常発達といいますか

正常発達過程において、神経系統全体に問題が生じたため

とても、なかなか科学的には説明ができにくい

麻痺の出現というものがあり、確かに、小児麻痺では

痙直型とかアテトーゼ型とか、分類は非常に多岐にわたるんですけど

ある程度の症状によって、診断は区分されていると考えます。

しかし、それは、脳のどこに障害があったとか、限局的に考えることが

できないわけです。つまり、直接の外傷が脳に見られたとか、そういうことでは

説明がしにくいからなんですね。

、、、、

ですから、全身の緊張というものが、原始反射といいますか

管理者的にいえば、脳性まひ独自の反射の出現の仕方があると思います。

そういうことによって、姿勢ごとに全身の緊張が変化しているという状態が

自然と発生しているわけですね。

????

つまり、姿勢緊張という考えは、そもそも小児領域の問題

それも、脳性まひということでのかなり狭い領域の概念であろうかと思うわけです。

そして、姿勢緊張ということで、そのことに目を向けた治療方法論、つまり治療体系が

存在しているのも事実なんですね。それがいわゆるボバース概念です。

、、、、

、、、、

で、何を言いたいのかということですけど

成人片麻痺の治療的な理論というものは、どうにも小児領域の考えに影響されている

としてもいいと思っております。

つまり、なんでもかんでも、緊張を抑制していく

要するに、麻痺の回復過程においての緊張亢進がそのままストップ高になってしまうからです。

????

麻痺には回復曲線という概念があります。

つまり、回復が順調に進むということで考えると

一旦は、緊張というのはピークまで亢進するんですけど

そこから正常化されていくという流れがあるとされています。

、、、、

しかし、そんな流れを認める人は、非常に限られているんですね。

そして、結局、緊張のピーク状態のまま止まってしまう人が、非常に多いというのが

現実なんです。

それって、概念とは矛盾していると思うわけです。

ま、回復曲線のこともありますし、ごちゃごちゃしますのでやめますけど

こういうことが見られるというのは、つまりは

治療体系がきちんと機能できていないからであるとして

それが、そもそも、小児の麻痺からの理論を持ち込むということをしているからである!

ということを、世に発表しているものは、実はどこにも存在していないんですね。

ただ一人、この管理者を除いてはです。

ま、このくらいにしておきますね。次回をお楽しみに。

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M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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