脳卒中 間違いだらけの認識への警鐘(完結)

第2章 関節支持という概念について( 3 / 9 )

片麻痺と関節支持の関係

片麻痺に関節支持という概念を持ち込むのにはわけがあるんですね。

????

皆さんにはよくわからなくても仕方ありませんけど。

片麻痺というのは、右か左の半身に麻痺が生じるということになるんです。

つまり、病気になる前と後では、身体の左右非対称がより顕著になっている

ということが、問題になるということです。

????

すくない記事を読み返してほしいんですけど

関節支持がもっとも効率的に働く姿勢は、いったいどういうものなのか?

となりますとね。いわゆる機能的な姿勢ということになり

それは言い換えれば、左右対称ということでなければならないわけです。

ま、それだけでは機能的になりませんけど

しかし、左右対称であれば、より関節支持が機能するということは

紛れもない事実であるわけです。

、、、、

、、、、

ですから、片麻痺のお客様は、そもそも左右非対称の姿勢になってしまったのですから

関節支持が効率的に働きにくい状態にあると言い換えても良いということです。

????

それのどこが問題なのか?

では、次回については、左右非対称の姿勢ということが生じる環境などの観点で

関節支持ということをあらためて考えてみたいと思います。

とにかく、関節支持ということを理解しておかないと

片麻痺の間違った解釈から抜け出せないと考えています。

そのくらい大切な部分であると思っております。

第2章 関節支持という概念について( 4 / 9 )

関節支持が機能しなければ何が起きるのか?

関節支持という概念が、どれだけ大事なものであるかということは

リハビリの世界では、あまり取り上げられていないというのが実情なんです。

というのも、管理者もここ5年くらいでようやく、そのこと、つまりは関節支持が

理解できてきたということですので、そのくらい、専門職のなかでも

関節支持ということを評価でも治療でも、また、研究発表でも実際に

行っているということは稀有なわけです。

、、、、

さて、だから、どうなのか?

ということですけども

関節支持が機能していないということを、言い換えれば、これは誰が考えても

明らかに、左右非対称、といいますか、本当に機能的な身体のバランスがとれた

アラインメントの状態が、もっとも機能的ということなんですね。

????

つまり、その姿勢というのは、骨関節の長軸方向に対しての耐久性がもっとも

有効にはたらいているために、

その力だけでも、身体は無理に筋力を利用しなくても立っていられるということを

意味するのですね。

????

ですから、気をつけと休めという姿勢がありますけど

どちらが、身体はラクに立っていられるのか?

もちろん、まだ、説明していませんけど、支持基底面という概念がありますので

それにも大いに関係しますけどね。誰が考えても、休めの姿勢は

身体には緊張が少なくても済むということは、簡単に実証できるわけです。

はっきりいえば、そういうときに全身に筋電図をつけてみれば

決定的に、筋の収縮が明らかにその強さが異なることを証明できるということです。

、、、、

さて、片麻痺になったお客様には、明らかに身体所見として

左右非対称の状態がみられるということです。

つまり、関節支持の概念がもっとも機能している、それって、健常なときには

ほぼきちんと機能していた、ということですけど

片麻痺を認めてしまったときから、実は、関節支持ということは

極端に言えば、とんでもなく、その機能が低下しているといえるわけです。

ですから、そういうことを解釈しないで

片麻痺のことを、見かけ上判断してしまうのは、管理者としては

明らかに問題であると思っております。

一旦、この記事はここまでにしておきます。では。

第2章 関節支持という概念について( 5 / 9 )

片麻痺所見には関節支持の機能不全状態が関与しているはず!

ようやく、投稿ができる状態になったようです。

なかなか、電子化ということでは、パソコンに振り回されるというのがオヤジ管理者としては

非常に心苦しいわけですけど。

、、、、

ついでに申し上げますけど

昨日、パソコンと格闘しまして、非常に動作が正常化できるようになりました。

快適です。一人で何とか問題を解決できたんですけどね。途中で、知り合いの電気屋に

頼もうかとあきらめそうになったんですけどね。何とか、パソコンが復活したということです。

 

さて、本題ですけども、皆さんが片麻痺ということを

どのように解釈しているのか、そんなことは、管理者はどうでもいいと思っているんですね。

つまり、見かけ上の麻痺の回復を、間違った見識で理解しようとしても

それは、文化や言語の違いのようなものであり、はたからは決してその正しいことを

理解するには、困難を極めると思うんですね。

????

教科書的に片麻痺の回復がみられるというのが、その一般常識化している考えです。

しかし、ここでは、しつこく申し上げているんですけど

関節支持という概念は、教科書的にはどこにも盛り込まれていません。

おかしいと思いませんか?

、、、、

おかしくないですか?

、、、、

困りましたね。

では、しばしば、取り上げている事例で考えてみましょうね。

平均台の話ですけど。ははーって思う人は、管理者の記事を良く読まれた人ですよね。

、、、、

この質問を出しますけど、共同運動とか、バランス反応とか

いろいろな概念が含まれてしまうので、まだ、説明は早いかと思いますけど

とにかく、事実は事実として認識していただきたいので、あえて、この時点で

書いておきますけどね。

、、、、

 

質問です。

あなたが平均台の上で、たとえばお手玉をしながら歩けますか?

、、、、

ということです。

次の質問です。

では、あなたは、床の上であればお手玉をしながら歩けますか?

、、、、

この2つの質問に対して、大抵の人は、違いは認識できると思うんですね。

その理由を答えてほしいわけです。

え、関節支持とどういう関係があるのか?って

ま、なかなか面倒なんですけどね。大いに関係があるということを

先に書いておきますけどね。では。この記事はここまでとします。

第2章 関節支持という概念について( 6 / 9 )

なぜ平均台の問題を提示するのか?

平均台のことを取り上げたのには訳があるんですね。

つまり、支持基底面の問題、バランス反応の問題、さらにいえば同時収縮や

共同運動的な動きの出現ということが理由なんですけど。

平均台の上でお手玉ができるのであれば、相当のバランス感覚だけでなく

お手玉を自由自在に扱えるということですから

それって、特に身体には、緊張でがちがちになるということがない状態を意味します。

、、、、

で、大抵の人は、そんなことはできないわけですね。

しかし、それが、普通の床であれば、お手玉はできると思います。

なぜなんでしょうか?

つまり、それって、身体が不安定なところにいれば

身体そのものを安定させなければいけない、バランス反応が強力に生じていることで

理解することができます。

????

バランスをとろうとするときには、人は、大きく腕を広げるわけです。

綱渡りとか思い出してみればよくわかるじゃないですか。

両腕を広げて、少しでもバランスが崩れたときには、何とか持ちこたえようとする

そういうことが身体には生じているということがわかりますよね。

で、それは、どの筋肉に起きているのか?

というのは、間違いで、全身に同時に緊張が強くなっているということで

理解しなければいけません。

????

違う例を出しますけど。

たとえば体操競技で倒立、つまり逆立ちですけどね。

その姿勢というのは、足のつま先までピンとしています。

で、通常の倒立というのは、全身ピンとしているほうがバランスはとりやすいんです。

????

ですから、倒立で歩くということがありますけど、そういうときには

人は、膝を緩めて、膝を曲げて逆立ちのまま歩くようになります。

そうやって、バランスをとろうとしているんですね。でも、それは、非常に高度な技なんです。

こういうのを分離ができる!

というわけですよね。

、、、、

で、話を平均台に戻してみますと

単にバランスをとって平均台を歩くのは、何とかできるわけです。

しかし、膝を曲げて逆立ちで歩くように

お手玉をしながら、平均台の上を歩くというのは、至難の技ですよね。

それは、相反する概念をも同時に処理できないからです。

つまり、バランスをとるという全身の緊張、筋の収縮を

今度は、お手玉を自由に操るという、個々に分離した動きを出すということですから

実は、そんなこと、まずできないということなんです。よほどの訓練が必要ということです。

、、、、

で、この事象は、支持基底面が狭いほど顕著になり

それは、左右のバランスを非常に崩しやすいから、こういうことがおきるといえるわけです。

 

なにかわかってきませんか?

片麻痺のお客様には、左右非対称が存在しています。

重心の位置は、誰が考えても、非麻痺側にシフトしてしまっているではありませんか?

であれば、身体は、いつでも左右のバランスを正常に保とうとしている

それは、目に見えないように思いますけど、なかなか理解しにくいと思いますけど

実に、身体にはしっかりと作用しているわけです。

では、次の記事に、そういうことをさらに説明してみたいと思います。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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