恋愛をしているとき、相手を傷つけないために無理に笑顔をつくってみたり、本心ではないことをしてみたりすることがあります。
そして、自分の気持ちを偽ったまま、二人の幸せな関係を保ってゆこうとすることがあります。
また、周りの誰かの恋愛アドバイスによって、二人の恋愛の方向性を決めてしまうこともあるでしょう。
しかし、これらの中には自分の気持ちはまったく含まれていません。恋愛をしているのは、自分自身であるにも関わらず他の誰かの価値観や想いだけに縛られて恋をしていることになります。
本当に幸せな恋をするためには、相手に対して言わなければいけないことは、言わなくてはならないし、周りの誰かのアドバイスは参考にしながらも自分の気持ちにしっかりと向き合って、本当に進みたい恋愛の方向性を自分で見つけていくということが大切でしょう。
たとえ、それで恋愛が一時的に上手くいかなくなったとしても、自分自身で出した結論なら、後悔はいらないのです。
幾つもの恋愛を重ねてきた人は、時に恋愛に対する見方がシビアになって、目の前にある恋愛に対して純粋に溶け込んでいくことができなくなることがあります。
そのため、どれほど幸せな恋愛をしていても、心のどこかで恋に対する不信感を抱いてしまい、やがてその恋も終わってしまうこともあるでしょう。
一方で、逆に恋愛経験の少ない人は、どんな小さな恋愛にも純粋に溶け込んでいき、ひたむきに相手を愛そうとする中で幸せな恋愛を引き寄せていくことがあります。
幸せな恋愛は、経験の多さではなく、ひたむきに没入する姿によって必ず引き寄せられてくるものでしょう。
私たちは誰にでも「表」と「裏」があるものです。心の中に浮かぶ想いひとつとってみても、良い面もあれば悪い面もあるでしょう。
そうして、時に良い人と思われたり、時に悪い人と思われたりすることがあります。
恋愛も同じように「表」と「裏」があるものです。互いの良い面、悪い面を見ながら、時にそれを受け入れ、時にはそれに反発しながら、二人の関係は揺れ動いていくのです。
けれど、互いのもつ「表」と「裏」を認めることができるようになったとき、二人の関係は安定していくようになるのです。
それは、「表」と「裏」が一体のものであり、どちらも欠くことのできない大切なものであると知ることができるようになるからです。
光が射せば影ができるように、「表」と「裏」はどんな恋愛にもあるものだということを忘れないでいましょう。