【TRPG】DX3シナリオ「禁忌の聖剣(ガラティン)」

ハンドアウト( 1 / 1 )

ハンドアウト----------------------------------------------------
PC1:芳成六花(ホウセイ リッカ)
カヴァー/ワークス:UGNエージェント/FHチルドレン
シナリオロイス:十六夜 ネロ(懐旧/恐怖)
ハンドアウト:
君は単独任務中に、十六夜ネロと名乗るFHエージェントと遭遇した。
彼女は自らをスピードマスターの後釜と称し、その手には愚者の黄金が輝いていた。
そして、ネロは君を失敗作と呼んだ。

推奨成長技能:<知覚>、<射撃>
----------------------------------
PC2:牙神 刀真(キバガミ トーマ)
カヴァー/ワークス:UGNイリーガル/高校生
シナリオロイス:レーティア・ゼクス(好奇心/憐憫)
ハンドアウト:
君はUGNにイリーガルとして協力し始めて3ヶ月が経った。
そんなある日、街中で道に迷った少女と出会う。
彼女はレーティア・ゼクスと名乗った。
君は彼女に少なからず明石優美の面影を見た。

推奨成長技能:<白兵>
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PC3:東 陽一郎(アズマ ヨウイチロウ)
カヴァー/ワークス:UGN支部長/UGNエージェント
シナリオロイス:"616-ナンバーオブビースト-"(好奇心/脅威)
ハンドアウト:
君が支部長に就任して新しい支部に引っ越す事になった。
(※新しい支部については考えておいてください)
霧谷が君の支部に引越し祝いにやってきた。
霧谷は自前の料理を振る舞いながら、君に本題を打ち明けた。
ガラティンの輸送任務。
そして、616-ナンバーオブビースト-。そう名乗るFHエージェントのチームがS市で動いているらしい。
彼等は何を目的としているか分からない。
しかし、注意をするに越した事はないだろう。

推奨成長技能:<運転:四輪>
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PC4:タリス&高比良紗代子(タカヒラ サヨコ)
カヴァー/ワークス:聖杯の欠片/レネゲイドビーイング
シナリオロイス:"ガラティン"(執着/敵愾心)
ハンドアウト:
君はUGNにイリーガルとして協力を始めて3ヶ月が経った。
紗代子も学業とUGNイリーガルの二面生活も段々と慣れてきた頃。
タリスは新たなアーティファクト、ガラティンの訪れを予感していた。

推奨成長技能:<調達>《拡散する世界》
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PC間ロイス
PC1<->PC2 PC3<->PC4

OP( 1 / 1 )

OP0 SP芳成六花
病院に行く前のトーマと、任務に出向く前の六花のシーン。
日常では普段はどんなことをしているのか、描写してもらう。

OP1 SP芳成六花
ホットスタート。
六花は単独の任務でジャームと戦っていた。
演出戦闘でジャームを倒す。
拍手が路地に響き渡る。
闇から姿を表すように、赤毛のツーサイドアップの少女が現れる。
そこに拍手をしながら十六夜が現れる。
「ごきげんよう、失敗作。こうして会うのは初めてですね。私は十六夜ネロ」
「FH、616ナンバーオブビーストのリーダーです」
「あなたの力、いえ、デミクリスタルが必要になったのですよ、失敗作」
「ガラティンもろとも、回収させていただきます」
そう言って十六夜は銃を抜く。
演出で逃げ出したらシーン終了。
「逃げられませんよ、失敗作。あなたは決して逃げられない……フフフ」

OP2 SP牙神刀真
今日はUGNかかりつけの病院で検査を受ける日だ。
病院に向かうと、そこは君に取って馴染み深い場所だった。
二年前の事件で君が入院していた病院だ。
君が診察を受けるため、診察室に入ると見覚えのある女性が座っていた。
「やあ、私は深入りしないように言ったはずなんだがね」
「改めて自己紹介と行こうか。私は久遠遥。もう話しても問題ないだろう、UGN所属の医者だ」
「さて、君に宿った賢者の石についてだが、かなり特殊なものらしい」
「賢者の石、レネゲイドクリスタルは通常ならば多くの命を糧に生成されるものだ」
「他にも生成までの手順は報告されているが、その多くがそう簡単には済まないはずだ」
「君の報告では、渇望の聖杯から手渡されたとあった。これは尋常なことではない」
「渇望の聖杯の魂を吸収する願望機という性質を考慮しても、やはり異常なことなんだよ」
「渇望の聖杯自体にも賢者の石を個体で生成できるような機能が付加されていた可能性がある」
「その機能を組み込んだ何者かが居るという見解も出ている」
「詳しくは、君の持っている賢者の石を解析しなければどうとも言えないが詳しくは無理だろう」
「賢者の石は君の心臓の代わりとして機能している。それを取り出してしまうことは出来ないのさ」
「ただ、面白いことに外部的な刺激に対する反応に、感応させる能力があるらしい事はわかった」
「これは渇望の聖杯のマスターになるために他のレネゲイドへの干渉するための機能なんだろうね」
「まあ、分かることはそれぐらいだ」
「とかく、こうなると経過観察しかないだろうね。君にもUGNからの依頼で仕事が来るだろう」
「その中で、戦闘が発生することもあるだろうさ。それ以外でも何か気になることがあったら報告して欲しい」

診察が終わり、街に出ると、一人の少女とぶつかる。
「あわわ、すみません!すみません!」
「えっと、あの、私その、道に迷ってしまいまして」
「申し訳ないのですが、ここはどこなのでしょうか。大切な待ち合わせがありまして」
「えっと、ここに行きたいのですけれども……」
彼女の持っているメモを見ると、刀真の知っている場所だった。
案内してくれるなら。
「あの、すみません、すみません! 良ければ、そこまで案内していただけないでしょうか」
目的の場所に着くと、糸目の男が駆け寄ってくる。
「レーティア! 今まで何処に行っていたんだ」
「あ、リュさん~。やっとつきましたよ」
「お前には自覚はあるのか……まあいい、そちらの人は?」
「この人はここまで案内してくれました……名前は、えーっと」
「はい、トーマさんですね。そういえば私も名乗ってませんでしたね」
「申し遅れました、私はレーティア・ゼクスと申します」
「こちらはリュ・リュウイさんです。彼氏とかでは絶対ありませんよ~」
リュはため息をつく。
「牙神さんと言ったか。レーティアが世話になったようだな、ありがとう」
「では、我々はこれで」
「縁が合ったらまた会いましょうね~」

OP3 SP東陽一郎
支部を引越しして、霧谷がやってくるシーン。
「おや、引越しは終わったようですね、東さん」
「引っ越し祝いということでソバの材料を持ってきました、台所をお借りしますよ」
「他の方は今いらっしゃらないんですね」
「ではまあ、食べながら聞いてください」
「3ヶ月程前、渇望の聖杯に纏わる事件がありましたね」
「それに準じたアーティファクト、EXレネゲイドガラティンの輸送が始まりまして」
「それがこの街を経由して行われるんですよ」
「UGNでも腕利きの人間が護衛に携わっているのですけれどもね」
「なんでも、FHの616-ナンバーオブビースト-と呼ばれるチームが動いているという情報が入りまして」
「相手の戦力がわからない以上、こちらでも最善の戦力を配置したいのです」
「というわけで、この支部の人間を輸送任務の護衛につけて頂きたいのです」
「ここは一つ、東さんと支部のメンバーを動員したいと思いまして」
「UGNとしては渇望の聖杯を止めた貴方達の功績を高く評価していますので、こう言った形で依頼を持ちかけたわけです」
「あ、この話は関係者以外オフレコでお願いしますね。そのために私もここに来たわけです。輸送は明後日、運送会社のトラックに偽装されて来ます。詳しい場所はこのメモを参照してください。見たらシュレッダーかけといてください」
「はぁ、残りのソバは置いてありますので、みなさんで召し上がって下さい。では、私はこれで」
そう言って霧谷は出て行く。

OP4 SPタリス
日常のシーン、私立四ツ之葉女学園で授業が終わったあたり。
「ごきげんよう、高比良さん」
といいつつ、級友と軽い会話。
「12月に予定されている生誕祭ですが、私たちのクラスでは何を催そうか伺っているんですの」

生誕祭とは、よつ女で毎年催されている、クリスマスのイベント。
外部の人間も集めて全校で大々的に行われる、季節外れの文化祭のような物。
他の女子高ではこういったイベントでは基本的に外部の人間を入れない、あったとしても家族や友人を招く程度だ。しかし、よつ女では女性の社会地位向上などを謳っている側面もあり、外部の人間との交流から社会勉強をさせる目的もあり、こうしたイベントを行っている。
よつ女に通っている学生の親やそのコネクションには社会的地位の高い人間も多い。そういった人たちへのプレゼンテーションも兼ねている。

「高比良さんは何かやりたい催し物はありますか?」
「なるほど、ではそれをメモしておきますわね。では、ごきげんよう」

そこで生徒はどこかへ去っていった。
下校時間だ。
なにかやりたい事があれば演出を任せる。

携帯の予定表で、今日はUGNのレネゲイド制御訓練の日というのを知る。
教官の幸永啓司。
「よお、遅かったじゃないか。悪いな、玉野教官から代理を任された幸永啓司だ」
「君は高比良紗代子君、それとタリス君だったか。よろしく」
「ストレンジネイバーとUGNで呼称されている、協調型レネゲイドビーイングを所持している人間として、俺が君の教官に相応しいってことらしい」
「俺の場合はプログラムを組んでクレイウスっつう協力型レネゲイドビーイングとの同期を図っている。君の場合は、支援型って話だから瞑想とかになるんだろうな。精神的な対話を通してやっていくといい」
「ついでに、戦闘時の支援だけじゃやっぱり食いっぱぐれるだろうからな。UGNの事務でも勉強しといてくれ。主に武器の調達とかが出来るようになると、総合的な戦力が増やせるし、仲間を死なせないよう守ることにもなる」
というわけで、制御訓練とUGNの事務仕事をやらせる事になる。

紗代子とタリスのレネゲイド制御の訓練
瞑想とかをすることで、レネゲイドの制御を行う。
そんな中、タリスに何か共鳴するものが近づいてくる気配がする。
タリスは嵐の訪れを予感したところでシーンを切る。

マスターシーン
「すみません、すみません十六夜さん、遅れましたー」
「すまない、リーダーやっとレーティアを回収できた」
「いえいえ、お気になさらず。UGN側の動向も連絡を受けられました」
「二日後の昼にガラティンは輸送されるようです。我々はそこを叩いてガラティンを奪う」
「相手の情報は大体頭に入っています。お二人は指示に従っていただければ十分です」
「失敗作――芳成六花の確保には失敗しましたが、彼女もデミクリスタルも確保できればいいでしょう」
レーティアは聞く。
「その失敗作、ホウセイリッカって人、十六夜さんよく言ってますけど、どういう方なんですか?」
「貴女達が気にするような相手ではありませんよ。いずれにせよ、ナンバーオブビーストに取って敵ではありません」
「さあ、闘争を始めましょう」
シーン終了。

Middle( 1 / 1 )

MID1 SP六花
集合フェイズ
全員登場
全員がソバを食っている途中で輸送物の護衛任務を切りだされるシーン。
傷ついた六花が支部に帰ってくるところ。
情報共有をして、今後の対策を練るシーン。

MID2 SPタリス
情報収集をするシーン。
・FHエージェント「616-ナンバーオブビースト-」について 情報:FH 5
FHに所属する敏腕エージェントのチーム。
構成メンバーのレーティア・ゼクス、リュ・リュウイは孤児であり、FHのゼファー(スピードマスター)に回収され、FHチルドレンとして養育される。前身になっていると思われるチーム666は、UGNに所属している芳成六花がかつて所属していた。当時はゼファー以下芳成六花をリーダーとして活動していたが、現在は十六夜ネロというエージェントがリーダーを務めている。
余談ではあるが、666(獣の数字)とは、かのローマの暴君と呼ばれた皇帝ネロの名称が由来という説もある。また、獣の数字は666ではなく、616であるという異訳も存在する。これはヨハネの黙示録に記されているものである。

・ガラティンについて 情報:UGN 5
ガラティンはグレイルと同じくイングランドで発見されたアーティファクト。円卓の騎士ガウェインが所有していたと伝説で謳われている聖剣。UGN側で確保された当時、休眠状態にあり、本来の性能は発揮されず、ただの剣と変わらない代物だった。しかし、剣に癒着したレネゲイド反応からガラティンと識別され、イングランドから日本へ輸送された。
貿易都市Y市から、EXレネゲイドを専門に研究しているT市の研究施設に運ばれる予定。
S市はちょうど中間地点に当たる。


・ガラティンの能力について 情報:ゼノス 8
伝承に謳われるガラティンの能力は「太陽が出ている間能力が三倍になる」。
現在は休眠状態にあるため、その効力は失われている。


・調達を行う 調達


MID3 SP東
輸送任務中。夜では襲撃が起こる可能性があるので、昼に輸送。

616の襲撃。
フロントガラスに銃弾が打ち込まれる。
車が氷の塊で止められる。
そして、巨大な青龍偃月刀で荷台が斬り裂かれる。
「止まりなさい、止まらなくても構いませんが、命の保証はできませんよ」
トーマが登場した時、レーティアが僅かに動揺する。
「賢者の石、なるほど、あなたが先の渇望の聖杯に賢者の石を与えられた人間ですか」
「丁度いい、あなたもこの計画には必要な人間。回収させてもらいましょう」
「でも、あの人は私を助けてくれた人で……」
動揺したレーティアに向かって、嘆息しながら「ヴィカリウス フィリィ デイ」と十六夜が呟くと、レーティアの目から生気が抜け、「ヤー(了解)」と一言。戦闘態勢を取る。

戦闘VS616

戦闘ルール
・2ラウンド以内に勝利条件を満たさなければ616はガラティンを奪取して逃走する。
・なお、刀真と六花は戦闘不能にさせられた場合。616に捕まる。
・リザレクトは使用可だが、一度でも戦闘不能になった場合、戦闘能力が無くなったと判断して捕まる。

トーマと六花は攫われる。ガラティンも奪われる。

「では、この人達とガラティンは頂いていきます……フフフ」

MID4 SPタリス
東自動登場
支部に戻り、タリス、紗代子、東は現状把握。

MID5 SP刀真
六花と別室に、資料室のような所に放り込まれる。
十六夜「申し訳ありませんが、FHのセルにはゲストルームのような気の利いたものは無いので、ここで大人しくしていてください。レーティアを監視に置いて行きます。彼女とは面識があるらしいですからね。彼女は今私の命令以外は聞けません。どうしても逃げたければ、彼女を殺して逃げればいいですよ。最も、彼女の防御能力を突破できるとは思いませんがね」
呆然と立ち尽くすレーティアと二人っきりになる。

・資料を漁る
賢者の石生成実験についての資料が出てくる。
2年前に行われた賢者の石生成実験、研究名「神の子の代理」。
この賢者の石生成は、元々渇望の聖杯のマスターとなるために渇望の聖杯に他者のレネゲイドと感応する
賢者の石を作り出すための実験だった。
実験は最終的に渇望の聖杯に賢者の石の生成機能を付ける形で完成されたが、それまでの過程で失敗作は多くあった。中でもイレギュラーケースとして、生成実験中に石が魂ではなく記憶を奪い取り、劣化品となる愚者の黄金が生成される事があった。実験の直後にUGNの襲撃があったため、うやむやになったが当時の被験体チーム666のホウセイリッカ、レーティアゼクス、リュリュウイ(ホウセイリッカのみUGNに拉致される)は記憶の混濁が見られ、それぞれが依存した関係になっていたにも関わらず、ホウセイリッカの記憶を無くしていた。
#メタ的には愚者の黄金で六花に対するロイス枠が潰された。
当セルでは、レーティアゼクス、リュリュウイに宿った愚者の黄金に対して特殊な処置を施し、上位命令を下せるマスターの従属関係にあるスレイブを埋め込んだ。
なお、マスターとスレイブの両デミクリスタルには渇望の聖杯のウロボロスの因子を埋め込んでおり、限定的ではあるが、ウロボロスシンドロームの能力が使えるようになっている。
なお、マスターは完成型の賢者の石と同様の感応によってスレイブを従えている。よって、スレイブは渇望の聖杯と同質の従属関係にあるといえる。
なお、緊急時に備えてマスターはスレイブのデミクリスタルを昇華させる事ができる。昇華されたデミクリスタルはレネゲイドに分解され、使用者の体内に残る。

・賢者の石を使用して、レーティアの洗脳を解く。
・レーティアは愚者の黄金を昇華してトーマへのロイスを取得する。
・レーティアの協力を取り付けて、脱出に移る。

眼にハイライトが戻り、意識を取り戻したような顔になるレーティア。
「あれ、ここは。あれ、あの、トーマさんでしたっけ、どうしてこんなところに? あれ?」


MID6 SP六花
トーマは任意登場です。
「さて、失敗作。あなたのデミクリスタルを実験に使わせてもらいます」
「まずはあなたのデミクリスタルにスレイブの因子を埋め込みます。自由意志のある獣は要らないんですよ」
「スピードマスター、ゼファーのように邪魔な人間が増えると困るんですよ」
「彼も我々の主に離反して、主の理想を砕こうとしていました。今度は決して邪魔はさせません」
「スピードマスターは全てのアーティファクトを破壊しようとしていました。我らの主に背いてね」
「彼によって、アロンダイト、クラレントなど多くのアーティファクトが破壊されてきました。グレイルも同様に破壊するつもりだったのでしょうが、まあ、それが彼の最後でしたね」
「彼の離反後に私はあなたとスピードマスターの後釜として、あの方の片腕として今回の計画も任されているのです」
十六夜は歌うように、自慢気に言う。
「失敗作、私はあなたの代替品として作られました。人類の進化を告げる大いなる計画の為にね」
「私はその計画の主軸でもあったあなたの代替。だから私はあなたが憎い。この計画の車軸でなければ、あなたを今すぐに殺している所です」
「ああ、話が長くなりましたね。さて、では始めましょうか」

シーンを切る。

MID6.5
トーマのシーン、レーティアとのにらめっこをしている所で、六花の悲鳴が響き渡る。


・トーマが乱入。
脱出したければ問題なく脱出できます。
#リュは別室でガラティンにグレイルの欠片を埋め込んでいる。

MID7 SP刀真
レーティアの案内で通信室に行き当たる。
UGN側との通信が可能。
「こっちです、トーマさん」
「それと、リッカさん……ですよね、すみません、昔のことはあまりよく覚えてなくて」
「でも、なんとなく分かるんです。リッカさんは昔、これを使っていましたよね?」
武器のない六花にFHG-666を支給する。
名称:FHG-666
種別:射撃
技能:射撃
命中:0
攻撃力:6
ガード値:-
射程:20m
常備化:0
効果:<射撃>判定ダイス+1

MID8 SP東
FHの施設から通信が入る。
現在位置を確認し、救出に向かうシーン。

MID9 SP六花
全員登場
FS判定フェイズ(FH側・UGN側の同時)
脱出直前にレーティアが能力封印を使われる。

MID10 マスターシーン
レーティアを奪われ、リュが救出に向かおうとする。
十六夜はレーティアはもう不必要として、回収には賛同しない。
リュは自分一人でレーティアを助けに行こうとする。
「ヴィカリウス フィリィ……」と十六夜が呟こうとすると、リュは青龍偃月刀を喉元に突きつける。
「我々をその上位コードで操っているのは承知だ。協調できる判断なら従ってやるが、レーティアを見捨てるというなら、私は一人でも助けに行く」
「……っ。いいでしょう、ならば助けに向かうとしましょう。発信機を仕込んであるので居場所は既に割れています」
「何故、それを最初から教えなかった?」
「彼女のデミクリスタルは昇華されてしまっている。そのデミクリスタルも彼女のレネゲイドごとガラティンに喰わせている。既に彼女に利用価値はないのです」
「利用価値だと……私たちは仲間ではなかったのか?」
「ええ、616としての彼女の役目は概ね終わっています。もう必要は……」
「黙れ。それ以上口を聞いてみろ。その首をはねる」
十六夜の頬を冷や汗が一筋流れる。
「……いいでしょう、おしゃべりが過ぎましたね。ひとまずはレーティアを助けに行きましょう。私も多少の援護はさせていただきますよ」
「私はお前の援護など必要はない。後ろから撃たれるのはごめんだからな。一人で行かせてもらう」
「承知しました。では、ご健闘を」
「フン……」

MID11
集合フェイズ
レーティアの治療をしつつ、事情説明。

シーンそのままでレーティアを奪還するため、リュが現れる。
「さて、場所はここだな……レーティア。待っていろ」
「その前に、これだ」
そう言って、リュは青龍偃月刀を一振りする。そうすることでリュの周囲の音が掻き消える。
「これで手は出せまい、十六夜」

リュはイージーエフェクト《無音の空間》を使用しながら攻めて来る。
VSリュ(勝利条件:リュの撃破)

2ラウンド目に十六夜が増援として登場。ただし、何もせず待機。

#リュを助けたいという旨の発言が出た場合。(リュにロイスを取得していて、かつ六花がFHG-666を取得している)
戦闘終了後、十六夜(ガラティン)がリュに対して《能力強奪》を使用《獅子奮迅》を取得。

#リュを助けたいという旨の発言が出なかった場合。
戦闘終了後、十六夜がガラティンをリュに埋め込む。リュは死亡となる。

MID12
#リサーチフェイズ
#情報確認フェイズ
・獣の数字について 知識:伝承 5
獣の数字についての記述が記されている「ヨハネの黙示録」によると、獣とは「十本の角と七つの頭を持つ獣」を指している。その獣は「七本の角と十本の頭を持つ赤い竜」によって権威を授けられるという。

・616の目的 レーティアから聞くので、情報:噂話などなんでも。 5
616とは「人間の進化を促すための大いなる計画」のために動いている実行部隊。
今回の作戦はガラティンの奪取、およびガラティンの起動。
ガラティンの起動には特殊なレネゲイドが必要だと言われていた。
情報では、六花とトーマのレネゲイドを使用するはずだった。
実際は賢者の石、愚者の黄金に類する物を持っていれば十分だった。

・十六夜ネロについて 情報:FH 5
研究所からの脱出の際に持ち出した資料によると、十六夜ネロは芳成六花のDNAを使用して複製された存在であることが分かる。制作者はFHのあるマスターエージェントであるらしい。制作目的はゼファー(スピードマスター)の抜けた穴を埋めるため、そして芳成六花の能力をアップグレードした手駒を用意し、残された666のメンバーを統率するためだったらしい。
そのため、十六夜ネロにはスレイブを統率させるノイマンのシンドロームが加えられており、完成型の愚者の黄金も植えつけられている。


・ガラティン改について 知識:レネゲイド 8
能力が完全に起動した状態で、なおかつ、能力を使用する為のエネルギーをグレイルの欠片を通して人の命を奪うことで補っている。
破壊するには賢者の石所有者、もしくはグレイルの同位体、タリスによる加護を受けた者の力が必要である。
改変が加えられたガラティンは、本来の機能以上の能力を持っている。
→・巨大なワーディングが発生する。

マスターシーン
616のメンバーが居なくなり、ふたり分のレネゲイドを喰らったガラティン改を持った十六夜。
精神的に不安定になっている彼女は、謎の男と通信する。
「申し訳ありません。お預かりしたレーティア、リュを失いました。ですが、ガラティンに両者のレネゲイドは喰らわせています。ですので……」
「なるほど。では、君が進化を見せてくれたまえ」
「……と、申しますと?」
「なに、ガラティン……いや、赤い竜の起動をするのだ。あとは君のマスターのレネゲイドがあればあれは起動する」
「この身をガラティンに捧げろ、とおっしゃるのですか」
「その通りだ。不服か?」
「いえ、ありがたき幸せです」
「獣に権威を授ける赤い竜、君に大いなる力を授けるだろう。人類の進化を見せてくれたまえ」
そして通信が切れる。
「……これで、これで結果さえ出せば、私はあのお方の役に立てる……」
そういって、十六夜は胸元にガラティンの刃を埋める。
ガラティンは《能力強奪》を使用。十六夜の《リフレックス:エンジェルハィロゥ》が使用不能になる。
凄まじい虚脱感を感じる十六夜。レネゲイドを喰らったガラティンは覚醒を始める。

 

CLX( 1 / 1 )

クライマックスフェイズ
ガラティンは強力なワーディングを発生させつつ、一匹の巨大な赤い竜の姿へ変貌を遂げる。
その場にメンバーが到着する。

十六夜「来ましたか、UGNの走狗……」
十六夜「東陽一郎、あなたのような人間が居なければ、私達の研究所は突破されることもなかったでしょう、忌々しい」
十六夜「高比良紗代子、そしてタリスでしたか。あなた達もまたイレギュラーでした。聖杯のエミュレイター……その力があればあの暴走した竜を倒すことができるでしょう、好きにすると良い」
十六夜「牙神刀真、あなたが最悪のイレギュラーでした。よもや、デミクリスタルのスレイブを解除して、レーティアを寝返らせるとは。あなたは一体何者なんですか?」
十六夜「けれど、そんな事もどうだって良い。失敗作……いえ、芳成六花。私は私の生きた証を……十六夜ネロとして生きた証を残したい……来なさい、芳成六花、決着をつけましょう」
そうして十六夜は施設の奥へ走る。

六花のみ施設奥へ。六花が追いかけた所で、ガラティンが進路を塞ぐ。

十六夜「さあ、来なさい芳成六花、私達の地獄を作りましょう。付き合って貰います」

そして、開けた場所に出る。中央には石が安置された培養槽。
十六夜「ここはあなたが記憶を失くし、賢者の石を生成していたあの研究所と同じ施設です。私が生を受けるキッカケ、あなたが過去を失くした場所。私達の地獄を作るには、悪くないステージでしょう?」
十六夜「さあ、殺しあいの舞踏を始めましょう――私の本物(芳成六花)!」

ガラティンは【破壊神顕現】を使用。4ラウンド目クリンナップで施設の破壊を終える。
その後、5ラウンド目で再び【破壊神顕現】を発動。街の破壊を始める。

刀真・東・タリスは別行動でガラティンと戦う。
PCVSガラティン。
六花VS十六夜。
十六夜はスポットライトを使用。太陽が出ている間3倍の能力が発動。データ的には唯我独尊+究極獣化。

戦闘は同一シーンで行われるので、
タリスの支援は届くがエンゲージが離れているため、
お互いのチームでガラティン・十六夜に攻撃を行なうことはできない。

十六夜撃破時に悪魔の銃が破壊される。
戦闘終了時にFHG-666が思い出の一品相当として常備化される。

本塚届
作家:本塚届
【TRPG】DX3シナリオ「禁忌の聖剣(ガラティン)」
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