ADHDは頭脳平凡でも年収一千万円に成れる可能性を持っている

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第一章( 1 / 1 )

年収一千万円の卵、ADHDの資質はこのように発覚する

ADHDはあるとき何かのきっかけで気付くことがある。私はそれを明確に気づく時期が遅かった。だから自分はどうも変わり者だとは思っていたが、ADHDの資質を持っている!ともっと早く気づくことができたら、一千万円よりもっと大きな二千万円プレイヤーになっていたかも?知れない。ADHDの資質は活用次第で自分の財産になりビジネスや生活上での武器になる。出来るだけ早く自分は金を生む鶏を持っていることを知るべきだと思う。

 

理系人間のクセに私は数学が大の苦手ときたもんだ

私は学生時代に科学者に憧れていた。科学者は今までの不可能を可能に変える、考えただけで魅力ある職業だと思った。私は数学は嫌いではなかったが試験でいつも低得点。特に文章問題を正しく解くことは困難の極み。とても大問題を抱えていたが理系を諦める気にはなれなかった。

 

理系を目指した私にとって数学は必須。数学無くして科学はあり得ない。だがその数学に重大な問題を抱えていた。文章題のみならず単に計算を解く問題であっても、式に漏れがあるまま気づかずに試験を終えてしまい、その後の休み時間になってから間違いに気づく。こんなことが毎回繰り返される。こんな私の資質は神様でもお釈迦様でも治せはしない。その後もずっとこのミスしでかす私の頭と付き合っていくしかなかったのだ。ADHDの人はこのことだけは、そういうもんだと自分をよく解った方がいい。

 

ミスやらかす前提で選んだ大学入試

大学受験のとき、予備校ではさんざんケアレスミス撲滅を指導されながらも大学受験までそれが克服できなかった。自分でもなぜこんなミスをしでかすのだろうと絶句すること度々であったが、次の試験でもまた同じパターンの早合点による誤解と、計算式の記述漏れや計算間違いが発生する。分かっちゃいるけどミスをする。このクセを直そうと思いながらもできなかった。しかし私は自身の学力で何とか受かりそうな私立大学4校を受験した結果、試験時間編成がユニークだった1校だけ合格できた。

 

合格した1校は受験が3教科合わせて連続3時間の試験時間があった。受験した他校には無いユニークなものだった。そのため比較的得意な科目2つを1時間内に終わらせて、残る2時間を数学に当て、何回も見直しに見直しを重ねることができたために試験時間内にミスに気づき修正できたのでその大学にだけは合格できた。ミスは自分につきものだ!この時既にそう私は認識していた。

 

でもなぜそのときに自分はADHD人間だったのだと気づけなかったのか。当時はネットが無かったから調べようもなかったことが原因だと思う。今はすぐにスマホで調べられるから、思い当たることがあったら是非早く調べた方が、その後に役立つ。

 

質問魔だったらほぼADHD

大学卒業後に入社した頃、初めて聞く会社説明内容は面白かった。気持ちが高揚していて質問したいことも次々に思い浮かぶから毎回質問した。たまに回答者が閉口するような質問もした。先輩同僚から、もう学生じゃないんだからとたしなめられた。聞いてはいけないことを聞いたらしい。気まずかったが、またやった。質問したい気持ちにブレーキがかからないのだ。それで私は浮いた存在となったようだ。お前は理屈っぽいとか、言われなくてもそのぐらい分かれと言われた。

 

後になってADHDは思ったことをすぐ口にしてしまうという特徴があるということを知った。よく考えてから言えということが大事なのだそうだが、ADHDにとっては、よく考えてから、と言われてもそれが理解できない。質問しても良いこと悪いことが判断できる人はADHDではなくて常人だ。質問魔であるかどうかはかなり正確なADHDのリトマス試験紙だと思う。

 

他人の言う事聞けないほの没頭癖ならADHD

学生時代のある日、私は好きだったステレオアンプの工作に朝早くから着手した。前日までに書きあげた電子回路図へ色鉛筆で配線が済んだ箇所を消込み、決して配線間違いしないように念入りにアンプを組み上げていた。もし配線間違いしたら壊すか感電するからだ。だから熱中して取り組んだ。気づいたら夕方になっていた。昼飯を食うことも忘れて、一心不乱にハンダ付け作業に没頭し、気づくと辺りは薄暗い夕方。

 

そのとき何とも言えない満足感と同時に、こんなことを続けられる生活だったらどんなに幸せだろう、心底そう思った。きっとエジソンもそんな毎日を送ったことだろう。母はこんな私の行動を怪訝に感じていたらしい。それ以前にも、幼少の頃の私のそんな異常集中行動を機会ある度に知人にぼやいていた。母は私を常人に違いないと信じていたようだが、実は私にはADHDの資質を多分に持っていたのだった。私は母に感謝している。そんなADHD気質の人間に生み落としてくれたことを。それが幸いして、その後に一千万円プレイヤーになったから!

 

机の上を整理してからやりましょうと指摘されたらADHD黄色信号

整理整頓は効率的に仕事を進めるために大事なこと。これは間違いない。そんな机の散らかしようはおまえの頭の中と同じだと、けっこう尊敬していた先輩社員に指摘されたとき、当たっていると感心した。俺の今の頭の中はこんなもんだと納得したが、机の上を片付けるわけにはいかない事情もあった。一度片付けるとどこに何を片付けたかが分からなくなるからだ。一連の仕事中にそうなってはいけないから、散らかしっぱなしは私にとって仕方がない。

 

セミナーのワークショップをしている時にも似たような指摘を講師から受けた。そのとき「他の人のように机の上を整理しまようよ」と優しく言われて他を見たら、みんなキチンと整頓して課題をやっている。なぜあんなふうに俺はできないのだろうか。それができないのがADHDの特徴だ。ひとつだけ特効薬がある。ある課長が発した号令は「お前ら机の上に出してある物は席を外すときには縦横を揃えておけ!それだけで綺麗に整頓してあるように見える」と言った。これは良いアイデアである。これならADHDの私にも簡単だ。

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大庭夏男
作家:大庭夏男
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