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じぶんを信じる

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 例えば、朝、職場に出勤したとき、同僚に「おはよう」とあいさつしたのに、返事をしてもらえなかったとします。どうしましょう。
 返事がなかったことは「客観的事実」ですね。
 気分を暗くするでしょう。無視された理由をあれこれ考えるでしょう。
「私は同僚から嫌われている」
と解釈するかもしれません。
 そうして、
「私はきっと同僚全員に嫌われるている」
「私は誰からも嫌われる運命なんだ」
「幼いときからずっと私は拒絶されていたし」
「私は世界の嫌われもの。私を好いてくれる人なんかいない」
「これからも一生誰からも好かれないに違いない」
「私が人生は絶望だ」
 このようにマイナス感情のエスカレートをつけてしまうかも。
 冷静なときなら「そこまで思いつめることはないじゃないか、考えすぎだ」と判断できますが、「拒絶」をされた直後に、当人が冷静に認識することは非常に困難なものです。
 でも、原因をあれこれかんがえることは「私の主観」で「私の解釈」です。それは決して公正な客観的事実ではありません。
 このような第三者からみれば「勝手な思い込み」がその人の感情を暗く重くしてしまうのです。
 ストレス社会に生きる私たちが、自分を信じ、自分を知って真の意味で人生をエンジョイする方法を、認知行動療法と仏教思想に探究します。

 なおこの本は拙著「認知行動療法と仏教思想」をやさしい表現に書きあらためたものです。難しい漢字をひらがなに変え、とくに難しい部分は省略し、横書き表記に変更しました。内容はほぼ同じです。
 

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