算命学余話 #G21

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算命学余話 #G21 (page 1)

 「土星の裏側」ブログを始めた初期の頃は、算命学についてのごく簡素なウンチクを無料で公開しておりました。しかしその後閲覧者数が増えたことにより、算命学関連の私見や技法を有料電子書籍『算命学余話』として販売することにしました。お蔭様で『余話』は今回で261回目。最近の『余話』の一回の記事容量は平均5000字ですから、A4用紙に印刷すれば4~5枚程度の短い読み物ですが、読者の方には継続してご愛読頂き、或いは数日のうちに何十冊も大人買いして頂き、誠に有難く思っております。ご購読頂くことで、私も筆を執り続けることができます。

 さて当ブログ初期の無料公開記事の中で不動の人気を誇る記事といえば、「自殺相と発狂相 (No.144)」です。当ブログでは、閲覧者がアクセスする記事や検索ワードがランキングで集計されてくるので、閲覧者の皆さんがどういう内容の記事を好んで読んでいるかは概ね把握しております。「自殺相と発狂相」は公開から9年経った今でも常にランキング上位に上がるので、これを有料公開に切り換えて稼ぎの足しにしようかと思うことしばしばでした
 しかしながら、この度久々にこの記事を読み返してみて、我ながら「内容が薄いな」と感じました。なぜなら算命学を全く知らないかそれに近い初心者向けに、基礎的解説から始めた内容だったからです。このレベルなら有料に切り換えるには及ばない。しかし内容が薄いということは、もっと濃くすることもできるということです。
 そうしたわけで、今回の余話はこの無料記事「自殺相と発狂相 」に加筆して、通常の『余話』の体裁に合わせたものに書き変えます。テーマ自体に変化はありませんが、初心者向けの算命学の説明は省き、代わりに中・上級者向けの話題を盛り込みます。これまでの『余話』と重複する部分もありますが、学習者には興味深い内容かもしれません。必要と思われる方は、是非お読み下さい。

 『算命学余話』は若い順からU番全120回、R番全120回と続き、現在はG番が21回に至っております。その中で、いずれの番でも「お騒がせ星」としてしばしば紹介してきた星が二つあります。調舒星と龍高星です。算命学では一般に、「調舒星と龍高星は、その星を宿命に持っていない人から見れば、持っている人というのは全く理解できない異質な存在である」と考えています。理解できないから「お騒がせ」という表現をされるのです。(勿論、調舒星を持つ者同士や、龍高星を持つ者同士は、互いに理解し合えますので、ご心配なく。)
 どれほどお騒がせかというと、いろいろ理由はあるのですが(詳しくは副題「調舒星/龍高星を基礎から考える」記事をご覧下さい)、その最も顕著な部分が「自殺相」と「発狂相」です。算命学では、調舒星は自殺に関わる因子を、龍高星は発狂に至る因子を、それぞれ持っていると考えています。

 なぜこの二つの星が自殺や発狂に関与しているかの理屈については、無料公開の記事では割愛しましたが、ここでも割愛させて頂きます。理屈自体はさほど重要ではないからです。より重要なのは、この両星の扱い方と、その自殺相・発狂相に拘泥(=陰転)せずにこれをどう活用して(=陽転)生きるかです。今回はこうした点の重視して論じていきたいと思います。
 というのも、この無料記事「自殺相と発狂相」を読んだ閲覧者の中には、自分が自殺するんじゃないかとか、発狂するんじゃないかとか心配して、夜も眠れないと相談して来る人が稀にいるからです。そうした不安を煽るために書いた記事ではありませんし、煽っているような文面でもないはずなのですが、そのように曲解したり思い込んだりして人生の貴重な時間を浪費してしまう人がいることを憂慮し、今回はそうした曲解を払拭するためにリライトを決意したというわけです。

 筆者は、閲覧者の不安を煽ることで有料鑑定依頼を増やそうなどと考えるマッチポンプな人間ではありませんので(そうであるなら、もっと儲けて優雅に暮らしておりますよ)、こうした事態は望ましくありません。算命学は、これを自ら学習する者にとっては、人生における課題や問題点を自ら解決する方策の一つである、と認識しておりますし、他の学習者にもそのように認識して頂きたいのです。
「自分が自殺しそうだ」とか「発狂しそうだ」とかいうレベルで話が止まってしまうのでは、何の解決にも至りません。算命学が目指しているのは、その先です。自殺や発狂に限らず、そもそも人生には山も谷もありますし、落とし穴だってあります。そうした落とし穴の存在自体を恐れたり騒いだりするのではなく、どうやってそれを避けて通るか、大股で跨げば済むのか、近くの土をかき集めて埋めてしまえばいいのか、周囲と協力して橋を作った方がいいのか、頭を使って解決策を考えてほしいのです。
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