算命学余話 #G11

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算命学余話 #G11 (page 1)

 コロナウィルスによる外出自粛とそれに伴う経済活動の縮小のお蔭で、テレワークによる在宅就労をはじめ、学校のオンライン授業や会社のネット会議、ネット飲み会など、今までと違った生活スタイルが広まっています。人間が外出することを前提とした従来の社会で儲けてきた営利集団は苦戦を強いられ、今後の経営方針の転換について本気で考えざるを得なくなりました。逆にインドア向けの業種は売上を伸ばしており、この分野での新たな商業戦略・製品開発が期待されています。
 算命学は陰陽五行の絶えざる変化を旨とする思想ですから、物事が長く停滞したり同じ事が繰り返されたりする状態を嫌います。そうした立場から見ると、今回のコロナ騒動はマンネリ化した世界の硬直した秩序を転覆・再構築させる、宇宙のダイナミズムと捉えることができます。しかし事態はまだ収束していないため、算命学から見たコロナ騒動の総括については、もう少し様子を見てから論じることにします。

 私もコロナの影響でインターネットの使用時間が増えました。今までは仕事にしか使ってきませんでしたが、最近では娯楽にも活用するからです。そのうちの一つが「話を聴く娯楽」です。見るための娯楽映像だと目が疲れるのでそう何時間もパソコンに向かってはいられませんし、音楽も長時間それだけ聴くのは飽きてきます。ネットで音楽を聴くときは大抵BGMとして聴くのであり、並行して仕事などの作業をするのが私の流儀です。
 そこで愛用し始めたのが、講談や落語、朗読です。これも音楽と同じく別の作業をしながらでもできますが、頭を使う作業と並行にはできません。集中して聴いていないと話が判らなくなるからです。なのでストレッチとか掃除とか、身体的な作業と並行して聴いています。ストーリーがある分、音楽と違って飽きがきません。ネットなら途中で止めて、後でまた続きを聴くこともできますし。

 講談は、昨今流行りの神田松之丞改め、神田伯山にはまっています。30代とまだ若いですが、素人が聴いても上手いと判ります。何と言っても声がいい。間がいい。拍子の取り方がいい。伯山襲名のお披露目に長時間の連続ドラマみたいなシリーズ講談をこなし、その全話をネットで視聴できます。彼は殺人物が得意のようですが、サスペンスドラマとして現代に通用するような作りなので、彼の話術の力量以外にも、講談のシナリオ自体を面白く聴けます。伏線がいくつも敷かれていて、謎解きのために続きを聴きたいという気分になるからです。
 そんな神田伯山、天才との誉れも高いですが、宿命の中にその話術の天才性が見て取れるのか気になり、占ってみました。というわけで、今回の余話は神田伯山の命式を眺めてみます。案の定というか、特殊な型にはまっていました。勿論、若くして講談師の師匠に弟子入りした気骨と、これまでの当人のたゆまぬ努力というものが、今日の成功を手繰り寄せたことは間違いありませんが、彼と同じことをしても天才と呼ばれない人は山ほどいます。その違いが今回は宿命に見てとれたので、算命学の理論の好例として取り上げてみます。
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