神 理 の 書 １１

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　   　　　　　　　　　　　 コロナ危機による啓示

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今般のコロナ危機を、

あなたはどのようにお思いでしょうか？

世間一般には、

どうにも思い掛けないことと、

いかにも意外とばかりに、

捉（とら）えられているようですが、

何もこのコロナ危機に限らず、

現実の実際にも起こることの、

そのほとんどは、予期せぬ 『 意外事 』 にも、

他ならないのではないでしょうか？

さて、どうしてそうでもあるかと言えば、

人が人独自の世界にあって、

それが必ずしも実世界とは一致しない、

その相違が為にも違いないからなのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　譬（たと）えもすれば、それはあたかも、

心地好い夢の世界の途絶えては、

不意の目覚めに襲（おそ）われた、

想わぬ朝の訪れのような、

そんな覚醒さながらの驚きのように、

否応（いやおう）なく思い知らされもする、

現実世界との、

失意・失望さえをも禁じ得ない直面！

そんな実感にも、おそらくは、

他ならないにも違いないはずなのです。

果たしては、紛（まご）う方なく、

現実世界を生きているつもりでいながら、

その実は、自分勝手に都合の好い、

微温湯（ぬるまゆ）的な心地好さに、

それこそどっぷりと浸（つ）かり切って、

文字通りにも現（うつつ）を抜かす、

そんな夢現（ゆめうつつ）の日常こそが、

私たち人の実状なのではないでしょうか！？

だからこそ、何事に付けて後手後手に、

その都度（つど）慌（あわ）てふためくよりないのです！