算命学余話 #G2

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算命学余話 #G2 (page 1)

 組織の長になる、或いはなりたがる命式や星というものはあります。逆に言えばそういう命式でないとかそういう星がないとかいう宿命では、可能性はゼロではありませんが、組織の長にはならないし、或いは本人が長になりたがらない。面倒くさい、向いてない、という気持ちが先に立つからです。
 かく言う私も組織や集団の長にはなりたくないタイプの人間です。私は身強ですが宿命にある強星は天禄星であり、これは組織の長を目指す星ではありません。宿命消化に成功した天禄星が周囲の信望を集めて組織の長に推されるということはありますが、天禄星の本分は参謀運なので、ナンバー2の席や裏方にいた方が実力を発揮できる。うっかりナンバー1の席に座ると却って不具合が生じます。天禄星に限った話ではありませんが、このようにたとえ実力や信望が備わっていたとしても、組織のトップにそぐわない人はいるのです。では組織のトップに相応しい人とはどういう人でしょうか。

 お待たせしました。十二大従星中最大のエネルギーを誇る天将星の番が回ってきました。この星を宿命に持った人からの鑑定依頼は比較的多いです。「天禄星を基礎から考える」の回が不人気だったように、同じ強星でもリアリストの天禄星からの依頼は本当に少ないので、対照的です。
 どうして天将星からの依頼が多いか考えるに、おそらく星の消化の仕方が判らないからではないでしょうか。あまりにエネルギーが多すぎるのと、組織の長になれるかなれないかで明暗が天と地ほども分かれること、そして天禄星のリアリズムとは対照的にカタチの見えないカリスマ性が絡んでくること、などが天将星の迷いの根底にあると考えられます。
 というわけで今回の余話のテーマは、基礎から考える天将星です。組織の長とはどういうものであるのか、という点についての算命学的見解についても考えます。

 組織なくして天将星の居場所なし。それほど天将星は集団に属してそのトップに君臨する役目を担って生まれます。しかしよく考えて下さい。この世に集団はあまたあるといえども、集団のトップの座というのはたった一つ。その席に座れる人間の数はごく限られています。その数は当然、生まれてくる天将星の数よりも少ない。つまり天将星を持って生まれたからといって集団の長になれるとは限らないのです。天将星最大の悲劇はここにあります。 
 いきなり悲劇性から論じるのも何ですが、天将星が抱える悩みというのはほぼこの点に集約されるので、天将星でお悩みの皆さんには厳しい現実を認識して頂くべく、そしてどうすれば自力開運の道を切り開けるかのヒントとして頂くべく、以下に論じていきます。
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