株で成功するテクとコツ 13
安く買って高く売るべし
あえて言うまでもなく、 『 安く買って高く売る 』 ことこそが、投資の道理であり、儲けの鉄則にも他なりません。
しかし、それがいかに難しくもあるか、誰しも例外なく、思い知らされてもいらっしゃるに違いありません。
しかししかし、そんな定(き)まり切ったことを、なぜそれほどまでに難しくしているのか?
その事の次第を、今さらながらに、よくよく考えてもみれば、一事が万事において、
『 自業自得の自己責任 』
でしかないとばかりに、知れようものではないでしょうか?
つまりは、 『 最安値を買って最高値を売ろう 』 などと勢い込んで、ついつい欲の皮を目一杯に突っ張って、無理をするからこそ、余計なリスクまで背負い込むのです。
『 頭と尻尾(しっぽ)は他人(ひと)にやれ 』
との昔ながらの教えどおり、そもそも欲も程々にすべきなのですから!
想えば、ネット取引も、A I 駆使の高速プログラム売買もなかった往時(おうじ)でさえ、そんな至言(しげん)どおりに、最安値や最高値など、狙って取れるものなどではなかったのですから、況(ま)してや、瞬時即応の現在にあっては、それこそ絶対とまで言えるほど、どう最善を尽くしたところで、到底出来もしないことなのですから。
なぜなら、いかに最安値を狙って買いを入れようとも、それを察して、すぐにも気配を切り下げられ、いかに最高値を狙って売りを入れても、やはり気配はそれを嘲笑(あざわら)いでもするかのように、スルスルと切り上がっても行くものなのですから。
『 買えば下がり、売れば上がる 』 と、その都度(つど)嘆かずには措(お)かれないばかりに!
そんな恨(うら)めしさが常のように、わたしたち弱小個人投資家の、こちらの手の内など、すべてが全てお見通しなのですから、端(はな)から頭と尻尾はすでに確定済みで、もとより望みようもなく、いわば無いも同然なのですから!
また、たとえそんな無理はしなくとも、努めて用心に慎重を期しながらも、とかく気のそそられるままに、『 買わされ 』 たり 『 売らされ 』 たりなどしていませんか?
例えば、好材料による急騰に、想わず高値を掴(つか)まされたり、悪材料のパニック売りに、慌てて底値で損切りしたり・・・そんなこんなの身に覚えはありませんか?
とんだ誤算に向きになって、難平(なんぴん)買いを繰り返し、信用を目一杯にまで膨(ふく)らませては、裏目裏目の維持率切れで身動きできず、ついには強制決済の憂(う)き目にさらされた、そんな経験はありませんか?
それもこれも、要は一事が万事、投資スキルの未熟さと、自制心の欠如によるものなのではないでしょうか?
だからこそ、初心者の方々には特にも、熟練者たちのそうもした、ミスやへまや過誤(あやまち)を、繰り返していただきたくないのです!
ですから、そうもした難を避けるべく、本編・本シリーズに学んでいただきたいのです。
また、すでに経験豊富な方々にとっても、日進月歩の相場環境の変化に、遅れることなく即応できるよう、驕(おご)ることなく怠(おこた)ることなく、今日現代に即(そく)した今様(いまよう)の、投資常識なり方式なりに適合するため、謙虚にも新たに認識を改められるべく、本編・本シリーズに学んでいただきたいのです。
何より実り多き投資成果の、そのためにこそ、まずは、あなたご自身のために、そしてご家族・ご縁者・ご知人方々のために、延(ひ)いては、社会・国家・世界のためにも!!
本来以(も)っては、投資こそが、資本主義経済の基(もとい)として、企業を支(ささ)え、社会を潤(うるお)し、国を富ませ、世界の安寧(あんねい)平和にさえ、たとえ遠巻きながらもささやかながら、自(おの)ずと寄与しうるものなのですから。