精神科病棟に、たった一つの心の恋を妄想と、周りに疑われて入れられた私は、
毎日個室で図をかいていました。
カントの、宗教をギリギリまで否定した世界で、本当に人を救えるか、
精神病を患った心で、すがるように、這い上がる図をかいて、出た答えは、
上から、天から、醜さの上に降り注ぐ何かが降ってくる、というもの。
私とて、心醜い一人の人間です。救いが欲しかった。
ずっと閉じ込められ続け、やっと得た、神の力。
でも、ダメだった。
地上が閉鎖病棟で、いつ出られるかわからなくて、周りも私を差別し、完全に病気と思っている
ことに、私が恋していた人は、人のご主人。
奥さんはその頃、私の精神病を、気違いだと周りに言いふらしていました。
そんな状況で、天を仰ぎ、何が降ってくるのか、
私は、3か月閉じ込められた後、泣き喚きました。
ようやく落ち着いて、院内単独外出を許され、私の哲学は、一変してしまいました。
人の醜さをありのまま書く哲学に、。