超簡単!海外ビジネス講座

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1.                    インドネシア

 

インドネシアは、人口が2億4千万人います。

 

うち、華僑といわれる中華系の人が、約1千万人。

 

でも、流通するお金の8割が華僑の手によって牛耳られていると

 

言われる国です。2年前バリ島経由でジャカルタに行った時のこと、

 

バリまでは、たくさんの日本人観光客の方がいらっしゃいましたが、バリからジャカルタ

 

までは、ほとんど日本人はおらず、インドネシア人、中国人、オーストラリア人、韓国人

 

という感じでした。インドネシアは、本当に面白い国です。

 

インドネシアの出張は、のべ10回ほどしていますが、毎回入国

 

手続きが変わります。バリに行く機内で入国手続ができて、

 

スムーズに入国でき喜んでいましたが、帰りはキチンと出国手続きが

 

必要で、1時間ほど待ちました。何とかお客様の苦情にお応え

 

しなければならない、という優しさがあるんですが、

 

十分にでききれず、余計に混乱した状態になっているという感じです。

 

渋滞も、年々ひどくなっている感じです。自動車の増加にインフラが

 

ついていけず、警察官が交通整理をしていますが、これがまた余計に

 

混雑の原因になっている感じです。当時、投資案件を抱えていて、

 

いろいろと調べていたんですけど、インドネシアでは、預入金利が

 

5%弱あります。6000万円預けていたら、300万円が年間に

 

利息として受け取れます。しかも、相続税がありません。

 

年収30万円あれば、普通に暮らせるという国ですから、

 

お金持ちはどんどんお金持ちになります。でも、銀行の手数料が

 

結構高く、下手に少しだけ預けると、マイナスになることもある

 

そうで、元本がない場合は預入金利の恩恵に授かることも許され

 

ません。もちろんルピアが暴落することもありえるので、

 

安定しているかどうかは別としても、なかなか興味深いことですね。

 

2.               台湾

 

台湾って、思っている以上に日本と近い国だと思います。というのも、

 

国土は日本の九州くらいで、人口は2千3百万人。少子化が進んでいるし、

 

中国の台頭で、存在感を示すのにすごく焦っている感じがあります。最近、

 

MADE IN CHINAは溢れているけど、MADE IN TAIWANが減ったと

 

思いませんか?中国のように安くできないし、日本ほど世界的に評価が

 

高いわけではないし、人口は減るし、で、将来に対して明るい要素を

 

見出せないようです。私が仕事でお付き合いしている会社は、年々伸び

 

続けています。でも、かなり無理して、焦って業績を伸ばしているのが手に

 

取るようにわかります。今、台湾内でのシェアを伸ばして存在感を築かないと、

 

将来はほっといても規模が縮小するのが目に見えているからです。

 

けど、これって、日本の将来と似ています。まだ、MADE IN JAPANは

 

いいもの、という認識が世界的にありますが、中国の商品の品質が上

 

がってくれば、日本の存在もまさに今の台湾と同じ。そんな思いで、台湾の

 

人とお付き合いさせて頂いています。

 

 

3.               韓国

 

私は、仕事で日々韓国の方とやり取りしています。10年程前までは、

 

韓国製の商品と日本製の商品では、アジアでは大きく違うという一般的な

 

認識がありました。ところが、韓国は、人口が日本に比べて少なく、

 

経済的な危機を経験し、政府が大号令を取って輸出、外需を獲得する

 

政策を打ち出しました。ドラマや歌でも韓流が大ヒットし、アジアでも

 

韓国株がどんどん上がっています。先日、アジアに出張に行った時、

 

全く同じ商品が同じ値段で日本製と韓国製の2つがあれば、どちらを

 

買いますか、とマーケティングの人に聞いたところ、断然韓国製だ

 

という答えが返ってきてショックでした。何故、と聞くと、韓国製は品質も

 

いいし、デザインは日本のものよりいい、という内容。いまや、日本製だから

 

と言って売れる時代は過ぎ去りつつあります。なのに、日本人はまだまだ

 

それが通用する、と思い込み、韓国製より高い値段設定をしたりしています。

 

こどもが大きくなる頃には、もっとこの差は広がっていると思います。

  

4.               中国

 

中国、と言えば、尖閤諸島などの軍事問題や、餃子事件などの食の安全

 

など、否定的な報道が多い一方、2010年のGDPが日本を抜き、成長が

 

著しい国です。「中国って、なんかな~商売難しそうだしな~」なんて言って

 

いられたのは10年前のことで、今は日本にとって中国の需要が生命線です。

 

なんと言っても、日本の10倍以上の人口と、その成長率が魅力的。

 

個人的には、東京より上海の方が都会だと思っています。なんと言っても、

 

人口です。15億人と言うと、19世紀の世界の人口より多いです。耳で

 

中国と聞くと、1つの国として認識します。日本、アメリカ、イギリス、

 

マレーシアと同列に思います。でも、実際は、中国は上の4カ国を全部

 

足してもその4倍以上の人口があります。上海は、人口が千六百万人います。

 

北京も東京よりたくさんのひとがすんでいます。天津も、一千万人、香港でも

 

七百万人います。日本ではあまりなじみのない地域、例えば武漢、重慶、

 

石家荘でも大阪府よりおおくの人口があります。この桁違いのスケールが

 

なかなかピンと来ないのですが、やはり人の集まるところにビジネスが存在

 

するので、人が多いということだけでもすごい需要が存在します。

 

中国といえば、北京の天安門広場でたくさんの自転車が走っている、

 

なんてイメージは、もう20年前の話。今では、都会では、大阪よりもよっぽど

 

新しくていい車が走っています。

  

5.             もう一つ中国(瀋陽)

 

瀋陽での晩餐会。よくある中華料理の円卓ですが、でてくるものが、

 

上海とは違います。海に近い上海で、おいしい海鮮を食べる。これは

 

当たり前。でも、山しかない瀋陽で発達した料理は、基本山の幸を中心に

 

した保存食。塩辛い料理が続きます。ロバの肉、白菜の塩漬、どれも塩辛い

 

です。そんな中、食卓を飾ったのがイセエビの刺身、5万円也。海の幸は、

 

めったに手に入らないというイメージがあり、高いだけでなく、最高の接待を

 

している、ということになるらしいです。で、その塩辛い口を癒す?のが、

 

パイチュウ。白いお酒と書き、56度あるお酒です。ご存知、中国ではこの

 

お酒に、いろんなものを入れて飲みます。高麗人参、ヘビ、イモリ、カエル・・・

 

私が飲んだのは、虎入り、なんと1本8万円也。聞くだけで、接待を受けて

 

いる、と実感できるものでした。(と言っても、かなり飲みすぎで体調はよく

 

ありませんでしたが。)

 

6.               さらにもう一つの中国(教育事情)

 

飛行機に乗れば世界中のどこにでも行ける時代。江戸時代に江戸から

 

京都まで移動するより、ブラジルに行く方がはるかに時間もかからない

 

時代。子どもには、もっともっと世界を身近に感じて生きてほしいで

 

す。中国出張の行き先は、上海、北京、そして瀋陽。瀋陽は、もう

 

本当にビックリしました。瀋陽市。多分僕も中国の仕事をしてなかった

 

ら知らないような街ですが、旧満州で東北三省と言われるうちの一つ

 

です。その人口が、なんと大阪府とほぼ同じくらいです。ヤマダ電機も

 

あるし、日本のショッピングモールよりよっぽど大きい高級モールが

 

並んでいて、にぎやかな街です。食事もおいしいし、人も優しい、

 

とてもいい街でした。ところで、夕方街を車で走っていると、

 

片道4車線のうち1車線だけ、大渋滞していました。何で?と

 

中国人スタッフに聞くと、小学校の授業が終わるので、親たちが

 

迎えに来ている列だそう。先ず、中国って自転車の国、って思って

 

いたのですが、もう自転車はほとんど見ず、バイクは危ないので

 

禁止されているので、車しか走っていません。さらに、中国は

 

一人っ子政策で甘やかされて育っているらしく、両親、両祖父母から

 

一身に愛されて育っているので、わがままで仕事をしない子が増えて

 

いるらしいです。80年代以降に生まれた子をバーリンホウ(80后)

 

と呼び、社会現象になっています。その車の列は、本当に異常な光景

 

でした。自分も、あんまり子どもを甘やかしてはいけないな、

 

と改めて思った瞬間でした。

 

7.               ベネズエラ

 

ベネズエラって、どこにあるかご存知ですか?ブラジルの上、

 

カリブ海に面しています。

 

この国は、サウジアラビアと同じくらい石油が出る国で、言わば

 

お坊ちゃんの国、という感じです。カリブ海のおいしい魚を

 

スペイン料理にアレンジして、チリのおいしいワインと一緒に楽しむ。

 

それも昼間から。という国です。

 

基本的に、お金持ちの国なので、(といっても貧富の差は大きいので、

 

どちらか言うとスペインのラテンの血が流れているからかも知れま

 

せんが)勤勉に仕事をするわけではなく、人生を楽しもうという

 

オーラで溢れた国です。月曜日は、休み明けだし元気がでない、

 

と言います。金曜日は、一日中今日の夜は何して遊ぼうか、

 

と話しています。

 

火曜日、水曜日、木曜日も、シエスタで昼休みが2時間ありますから、

 

お昼にワインを飲んで昼寝してからくるので、午後は効率があがらな

 

い、と言っていました。いつ働くのだろう、という感じです。

 

でも、さすがにマネージャークラスになると、全然違います。

 

日本人よりよっぽどマネージャーらしく仕事をし、二十四時間働く

 

感じです。

 

経済を支えるのは一部の勤勉な人、と言われますが、まさにそんな

 

感じ。給料も、マネージャーになると桁が違うくらい格差があるそう

 

です。

  

8.               ベトナム

 

アオザイで有名な、勤勉な国、ベトナム。食事もおいしいし、衛生的だし、

 

いい国だと思います。戦争のせいで、人口ピラミッドがいびつで、30代が

 

多いという国です。戦争を知る60代の最高指導者クラスは、排他的な印象を

 

受けますが、30代以下の人たちは、とても友好的で、若い世代の台頭を感じ

 

ます。上の世代が引退したら、本当にひらかれた国になると思います。そんな

 

ベトナムで、いつも私を空港まで迎えに来てくれる運転手の兄ちゃんが、

 

ある日自宅に遊びにこないか、と誘ってくれました。狭い路地を入って行くと、

 

たくさんの家が立ち並んでいます。その一つが彼の家で、1Fが車の駐車場に

 

なっていました。2Fに上がると、彼の弟、妹、お父さん、お母さん、

 

おじいちゃん、おばあちゃんが笑顔で迎えてくれました。一緒にテレビをみて

 

いたのですが、彼の弟とおじいちゃんが始めた遊びは、将棋。中国語で

 

書かれた駒を使って楽しそうに将棋を打ち始めました。ベトナムでは女性が

 

勤勉で、男性は昼間は博打をしている、という家庭もまだまだ多いですが、

 

おじいちゃんと孫が将棋を一緒に楽しむ光景は、ちょっとうらやましい感じ

 

がありました。

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