算命学余話 #R84玄

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算命学余話 #R84玄 (page 1)

 人気漫画『進撃の巨人』は、巨大な壁に守られて暮らす人類が、壁の外を闊歩している人食い巨人の脅威に怯えながら、その壁の外の世界に何があるのか知るべく危険を冒して出て行こうとする兵士たちの物語です。その視界を塞ぐようにそそり立つ巨大な壁に囲まれた架空世界の風景は、原作者諫山創の出身地に起因しているそうです。
 彼が生まれ育ったのは大分県の山間部で、人家も疎らなのどかな田園の周囲はぐるりと山脈で囲まれていました。都会の人間から見れば羨ましいほどの自然豊かな風景が広がり、高層ビルのない空は広くて山々は見はるかせるし、騒音もないしネオンもないし、水も空気もおいしそうです。
 しかしこの人の羨むような日本の原風景を、少年時代の諫山氏は苦々しい思いで見つめていました。なぜならその周囲に巡らされた山脈は、彼をこの狭い村落に閉じ込めて隔離し、山脈の外に広がる未知の世界がどういうものなのかを覗き見ることさえ許さなかったからです。彼の目にはこの美しい山々が行く手を阻む巨大な壁に見え、その外側の世界を知らないという状態が、知りたいという好奇心とどんな危険が待ち構えているか判らないという恐怖心を煽った結果、壁の外には未知の巨人が大口を開けて、数々の謎と共に待ち構えているという苛酷な世界観を生んだのでした。
 同じ風景を見ていても、その立場によって、或いは経験によって、のどかな自然の風景は美しく心和ませるものにも見えるし、残酷な監獄にも見える。算命学の理論の基礎は自然思想ですから、宿命を鑑定する時も自然風景を眺める気持ちで臨みます。そして鑑定者の目には緑豊かな自然風景に見えたとしても、鑑定される当人にとっては世界から取り残された忌むべき辺境であるのかもしれない。そうしたことを鑑定者は念頭に置いて鑑定に臨まなければなりません。
 
 算命学余話基礎編の第6回です。前回は陽占、俗にいう人体図の算出方法とマス目の意味について解説しました。では実際にマスが星々で埋まったらどのように読み解いていくのか、今回はそうした基礎技法をいくつか紹介します。
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