算命学余話 #R76

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算命学余話 #R76 (page 1)

 前回の余話#R75では、結婚は人生の大事だが恋愛はそうではない、という話を突き詰めてみました。陰陽論から男女の性差は決定的であり、男女性差をゼロにしようと奮闘する現代社会の目論見が無意味であることを、算命学の学習者人は知っておかなければなりません。類似の話は既に過去の余話#U13と#U14で取り上げているので、そちらも参照下さい。
 
 なお「気の濁った子供が生まれる」という話については、こんなイメージが適当です。永らく掃除していない部屋や物置に入ると、ホコリがたまって綿のような塊になっています。その色は灰色ですが、実はホコリそのものが灰色なのではありません。ホコリを形成する塵あくたはそれぞれ赤や黄色や緑や黒など、そのホコリがホコリになる前の衣類の繊維や、人間のまき散らす角質の色をしたままなのです。顕微鏡で見れば、その色とりどりの塵あくたが確認できます。
 しかしそうした塵はあまりに微小で肉眼では見分けられず、結局綿ボコリというひと塊のサイズに成長しないと、我々の目は物体として把握できない。すると、色とりどりの塵たちは、あくまでも見た目上ですが、まるで絵具を混ぜたように互いの色を反映し合い、つぶし合う結果として、全体的に灰色の綿として人間の目に捉えられるのです。「気の濁った子供」とはこれに似ています。
 では逆に気の濁らない子供を考えるなら、赤なら赤の、黄色なら黄色の、その色の塵あくただけで形成されているホコリということになります。他の色の塵が混じっていないのだから、そういう単一の色目になります。
 
 単一の色目でも、混色による灰色でも、ホコリはホコリです。でもまあ、ホコリという例は適切でなかったかもしれません。その先の使い道がありませんから。これを人間の子供に当てはめた時、どのような印象を皆さんは受けますか。強さ、弱さ、美しさ、醜さ、生命力やしぶとさ、儚さ、平凡、珍奇。おそらく多くの人の受ける印象は概ね同じだと思いますが、その印象が「良いか悪い」かは、人それぞれだと思います。それは人それぞれで価値観が異なるからです。
 毎度くどいようですが、算命学は陰陽を論じるだけであり、良し悪しは論じません。良し悪しを決めるのは、その人本人がする作業です。鑑定者が決めるものではありません。
 
 今回の余話は、前回のテーマの一部を受けて、夫婦について取り上げます。最近大物女優が亡くなり、その夫との奇妙な夫婦関係が話題になりました。結婚後、同居していたのはたったの二年で、あとは死ぬまでずっと別居。夫の方は離婚を望んだ時期がありましたが、妻は拒否し続け、結局往生するまでこの状態でした。夫婦の間には激しい家庭内暴力の応酬もあったと、妻は公に語っております。つまり妻もやり返していた。それでいて、人生が終わってみれば、夫婦は結局仲が良かった、という伝えられ方をしております。果たして真実はどうだったのでしょう。下世話ではありますが、妻の方がもう亡くなっているので、ここは心置きなく命式を判じてみます。
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