算命学余話 #R21

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算命学余話 #R21 (page 1 )

 前回の余話#R20は何がウケたものか、読者数の多い回となりました。算命学が使っている暦では立春からが新年なので現在はまだ旧年中であり、丁酉年はあと数日で明けることになりますが、偶然にも丁酉日を前回の#R20で詳しく取り上げたので、興味深く読まれた方も多かったかもしれません。
 或いは前半の『脳はこんなに悩ましい』の引用が関心を惹いたのかもしれません。他にも気になる記述がいくつかあるので、本を読む暇のない方のためにご紹介しましょう。
 
「ミュラー・リヤー錯視は、同じ長さの線が二本あって、一方は両端の矢印が内向きに、他方は外向きについている。常人はこれを見ると外向きの矢印の線の方が長いと感じるが、統合失調症の人はほぼ同じ長さだと感じている。つまり彼らは我々よりもありのままの世界を見ているということです。」
 
 この話は芸術家の話にも発展し、我々がよく知るピカソやゴッホなどの現実離れした非写実絵画は、実は芸術家たちによる高度な創作・想像物の産物なのではなく、既に常人とはかけ離れた脳状態となった彼らが実際に見た、ありのままの世界の写実描写である可能性が高いそうです。我々が素晴らしい芸術と見做しているこうした作品は、既に常軌を逸した人々が見ている世界、我々と同じものを見ていながら全然別のものとして捉えている彼らの脳が投射した世界なのだというわけです。
 一方で、我々の脳がいかに適当で厳密さから遠い活動をしているかという点について、このような記述もあります。
 
「デジカメの解像度は何百万画素以上ありますが、ヒトの目の網膜はわずか百万画素です。分解能でいえば粗くざらついた貧弱な映像しか脳に届いていない。でも脳は少ない情報を得た上で「きっとこう」と想像で補っているので、我々は滑らかで美しい映像として見ることができる。」
 
 スペックが低いからといって性能そのものまで悪いわけではない。逆にスペックが高すぎるが故に病気になることもある。うまく昇華すれば芸術品に仕上げることもできる。だからスペックの高低で良し悪しは量れない。
 算命学の提示する宿命もこれと同じで、命式が上格だから幸福が約束されているとは言えないし、下格だから不幸になるとも限らない。要はその持って生まれたスペックでどう世間を泳ぎ、人生における成果を上げていくかということ。つまり宿命を活かして、或いは殺して、ありのままの世界と対峙するのか、それとも「きっとこう」と補整した美しい映像で世間を渡っていくのか、それは本人の生き方が選び取っていく道なのであって、そこまでは宿命には書かれていないということです。
 
 この『脳は』は他にも取り上げたい話題がまだまだあるのですが、今回のテーマに合わせてもう一点、引用してみます。
 
「(人間を含めた動物の脳の大きさと脂肪の量は、統計的に反比例しているという話から)「脳VS脂肪」のトレードオフの法則に則れば、ペンギンは脂肪組織にエネルギーを使う代わりに、脳を小さく保って省エネしている可能性がある。」
 
 何の話か補足しますと、脳を動かすには結構なエネルギーが必要なので、食べ物など外部からのエネルギー補給が途絶えた場合、動物は体内に蓄積した脂肪を燃やして脳を動かすしかない。人間は脳を拡大・発達させたことで食料補給が一年中途絶えない生態を実現し、そのため体内に脂肪を大量に蓄える必要がなくなった。逆に極地に生息するペンギンは、食糧豊富な季節に大量の食い溜めをし、脂肪を蓄える体を持つことで脳の発達が不要になり、極寒地で半年も飲まず食わずで卵を温めていても死なない生態を続けている。
 口の悪い中村うさぎ氏はそんなペンギンをアホ呼ばわりして、どうして寒くて苦しい寒冷地にこだわって生きるのか疑問に思うと提議したところ、池谷氏からこのような仮説的回答を得て納得していました。そう、今回の余話のテーマはずばり、食欲と知性は反比例するというお話です。世の中、ダイエットに血道を上げている人と、体重増加とは無縁に生きている人とがいますが、前者にとっては厳しい内容になりますので、予め心してお読み下さい。
 
 『脳は』でもうひとつ、見逃せないこのような発言がありました。
「(幸福感を感じる時脳がどのように活動するかという話で)性的に気持ちいいとか、おいしいものを食べて嬉しいという種類の幸福感は、本能的快感なので報酬系の脳部位が関与しています。一方、もっと高度な幸福を感じる時は、大脳皮質、特に前頭葉系の「知的な脳」が働いているようです。」
 ここまで書いたら、もう今回の余話が何を語るつもりなのか見えてしまったかもしれませんが、興味のある方は先へお進み下さい。鑑定技術の話ではなく、算命学の考え方の話ですが、多少はばかりのある内容なので購読料にご注意下さい。
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