算命学余話 #R11

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算命学余話 #R11 (page 1 )

 連日ワイドショーが米大統領選挙を見世物のように面白おかしく取り上げ、もはやエンタメ以外に価値が見出せなくなっているかの国の政治に末期症状を見る思いですが、まともな候補者が脱落してヒラリーとトランプが泥仕合いを繰り広げるのを見るにつけ、ああ、あの国にも人材がいないのだということが自ずと知れるのでした。あの国にもということは、この国にもということです。
 五行が適度に配分されているはずのこの世界に、真の政治家たりえる人物は一定量存在しているはずなのですが、そんな知性と良識を備えた人々が世に出て来れない社会状況が永らくあちこちで続いているので、代わりに政治家になってはいけない人たちが政治家をやっているというわけなのです。これは世界的なトレンドであり、残念な世の中ではありますが、次のトレンドに移行するまで我々は我慢して付き合わなければならないようです。
 
 このヒラリーとトランプ、どちらが運勢的に大統領になるのか、その確率の高さを算命学ではある程度量ることができます。試しに宿命を出してみたところ、笑えることに、両者の命式、特に陽占は兄弟のように似通っていることが判りました。またヒラリーには健康運に、トランプには人間性にそれぞれ典型的な泣き所があり、細部まで鑑定したわけではありませんが、見た目通りの兆が宿命内に顕著に現れたので、さすがは安直で判りやすい単純な米国人だと、鼻で笑って日頃の鬱憤を晴らしたのでした。算命学の学習者の皆さんも、これまでの『余話』で紹介した技術を駆使すれば何が「笑える」ことなのか判りますので、試しに算出してみて下さい。
 
 今回の余話は、最初はこの二人の候補者の宿命の笑える比較をしようと思っていました。ところが瀬戸内寂聴氏が死刑制度の是非をめぐって失言したとかいう話が入ってきたので、死刑制度の是非を先に採り上げようとしたところ、今度は考察を紹介したい鑑定事例が現れたので、急遽このテーマを扱うことにしました。題して「守護神を敵に回す」です。
 以前の余話#R1で「守護神の不在を考える」を論じましたが、その姉妹版ですので、#R1を読み返した方が守護神の扱い方がよく判る記事となっております。
 くどいようですが、生年月日が同じ人というのはこの世に何万といます。その何万の人が同じ人生を歩むわけではないことは、いちいち調べなくとも常識的に判ります。だとすると結局生年月日を基に算出した宿命は、人の人生とは無関係なのではと言われそうですが、毎度繰り返しているように、宿命と運命は違います。宿命は持って生まれた変えられないベーシックなものであり、運命はその宿命を運用することなので、運用の腕次第で運勢は上がったり下がったりする、可変のものなのです。宿命は持って生まれた道具に過ぎず、運勢を上げるのは本人がいかに道具を上手く駆使できるかに懸かっています。
 
 守護神とは宿命にあったりなかったりするものですが、ここで言うところの道具に過ぎません。勿論あればあったで非常に便利な道具なのですが、なくても人生は渡って行けます。それどころか便利な道具がない人の方が、あれこれ工夫して道具なしでも卓越した技術を身に付けるチャンスがあり、余人よりも運勢を上げることも珍しくありません。
 逆に言えば、大層な守護神を持っている人ほど、それを何かのきっかけで失った途端に茫然自失のどん底に陥る危険性がある。また守護神に助けられる人生を送っていると守護神に甘えてしまうので、相対的に自立心や忍耐力を鍛える機会を逸する懸念も否めません。要するに、守護神との付き合い方には注意が必要だということです。#R1で既に論じたことですが、今回はその説の補強になる内容です。学習者向けなので、購読料にご注意下さい。
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