算命学余話 #R4

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算命学余話 #R4 (page 1 )

 当ブログの読者は算命学を多少なりとも知っている人ばかりですが、残念なことに専門的な資料を集めて真面目に学習している人よりは、雑誌やネットに掲げられた数行の無料占いを一読して「知ったつもり」になっている人の方が多く、そうしたあやふやな聞きかじりに依拠して自らを診断してしまう剣呑な習慣が幅を利かせていることが窺い知れます。実に危険です。なぜなら鑑定ミスは確実に運勢を下げるからです。
 かく言う算命学余話もそのような「浅い聞きかじり」に使われている懸念が払拭できないのですが、真面目に資料を当たっている学習者もまた放ってはおけないので、後者の利益となることを期待して余話を書き続けております。
 
 前回の余話#R3は、世間話を連ねたにもかかわらずいつもの読者数を越えました。果たしてこの数がキープできるか微妙なところですが、今回の余話は#R1と#R2を突き合わせた感じの内容の鑑定事例です。対象は先日亡くなった元ボクサーにして人権活動家のモハメド・アリ氏。日干支は庚午なので、#R2で一般的な性質を参照下さい。
 この種の一般的な性質の解説は無料占いの得意とするところですが、庚午日生まれの人が誰しもアリ氏のような著名人になれるわけではないことは明白です。更に絞ってアリ氏と同じ生年月日の人もあまたおりますが、アリ氏と同じ人生を辿った人は一人もいません。一体何が違ったのか、そうした点を明らかにするために#R3のような世間話に寄せた思想上の考察が必要になってくるのです。この点はとりあえず両方を読んでくれている読者に頷いてもらうことで満足して、今回は鑑定の実践から守護神の特殊な取り方について言及してみます。購読料にご注意下さい。なおアリ氏の陽占は八相却局に準じる形なので、余話#U111「却局の濁と比和」も同時にご参考下さい。
 
 無料占いが掲げる一般論がなぜ危険かというと、算命学には優先順位があって、いわゆる格の高い命式(非常に特殊な命式。人格が高いわけでも、幸運なわけでもありません)に当てはまっている場合には、その命式の特徴を優先するために一般論を無視するからです。
 典型例としては、完全格に入格している命式は、一般的な守護神つまり調候の守護神を取りません。調候の守護神というのは、文字通り五行を調整して自然な力の発揮を促すためのファクターです。従って完全格のように著しく偏った命式を調整しようとしても、焼け石に水になるのではっきり言って役に立ちません。そんな調候の守護神は無視してしまっていい。完全格には完全格に相応しい「偏った守護神」の方が威力があるので、こちらを優先するのが正しい処方になるのです。
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