算命学余話 #U73
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算命学余話 #U73は300円の有料書籍です。
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算命学余話 #U73 (page 1)
国内外で深刻な問題となっている格差社会についての理解を深めるのに役立つと、佐藤優氏がお勧めしていた30分ドラマ『闇金ウシジマくん』を連日ネットで視聴し、はまってます。なんという面構えの主役でありましょう。ふてぶてしくもド迫力の顔面と演技に圧倒され、この役者さんはきっと大物になると確信して調べてみたら、既に有名でした。ドラマは2010年に第一期が開始されており、昨年公開の映画二作目でもう4年になるロングヒット作品なんですね。テレビはTOKYO MXの生番組くらいしか見ないから全然知りませんでした。
まだ見たことのない方は、周囲の目を気にしてご覧下さい。ブラックコメディといっていい内容ですが、深夜向けなので子供は厳禁。格差社会といわれても具体的にどういうものかピンとこない真っ当な生活者なら、衝撃のどん底エピソードに圧倒されます。あまりにリアルな諸犯罪が日常に横溢しているので、主人公が経営する闇金業が真っ当に見えてきて感覚がおかしくなるほど。コピーは「逃げられると思ってるの？」。ウシジマ社長、かっこいい。そして怖すぎます。鬼畜の中にもモラルが見える、悪が悪を討つ懲悪ドラマ。私もここ数日手の指を四本そろえて口で噛みながら、ハラハラドキドキ勉強しております。ウシジマに比べたら半沢直樹はディズニーなのであります。
佐藤優推奨だからというわけでもないですが、ドラマの主人公のキャラは何となく佐藤氏に似ている。自伝的小説『外務省ハレンチ物語』でロシア・マフィアと対峙する主人公＝佐藤氏の図太さやしたたかさ、ブレないポリシーや交渉術などがウシジマ社長とかぶるのです。「ブレない」というのは今後の社会を生き延びるキーワードです。ブレないためには、自分のテリトリーや獲り分がどこまでなのか正しく見極める分析力と判断力が必要です。情報の溢れる今日の社会において判断力の足りない人間は、情報に振り回されるばかりで上に上がっていけないし、本分を逸脱して欲望を肥大させるような人材も、容易に自分を見失うので成功できない。
子供の教育費が年々上がり続ける昨今において、確かに高等教育を受けさせることは有利な就職への道筋ではありますが、今後は知識よりも情報分析力や迅速な判断力を身に付けた方が実質的な生き残りに有利ではないかと思います。そうした時代の匂いを嗅ぎ取って、佐藤氏やウシジマくんに若者の人気が集まっているのなら、彼らの判断力と嗅覚はまだまだ狂ってはいないと希望を見出すこともできます。
さて今回の余話のテーマは、『闇金ウシジマくん』に呼応してギャンブルについてです。作中の描写によれば、闇金を頼る人間の多くはギャンブル中毒で、パチスロにはまった男女が負け分を取り戻そうとまたパチスロに通い、貯金を食いつぶし、遂に闇金に金を借りて利息を払えず身を滅ぼすというのが定番です。原作の漫画でも厳しく採り上げていますが、ギャンブルがやめられない人間など最低だという一貫した描写が冴えており、読者・視聴者も当然そう思います。しかしではなぜ彼らはギャンブルをやめられないのでしょう。人間としての尊厳を放棄した最低の返済方法を耐えてでもギャンブルを優先する彼らの頭の中は、一体どうなっているのでしょうか。
ギャンブル依存症については脳科学の視点からの分析もあるでしょうが、算命学ではギャンブラーの命式というのを認めているので、その１つを紹介しつつ、ギャンブル依存の仕組とそこから抜け出すためのヒントについて考えてみます。
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