算命学余話 #U30

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算命学余話 #U30 (page 1)

 土星の裏側から昨今の報道を眺めるに、今に始まったことではないとはいえ謝罪会見ばかりなのだ。ちょっと前は立派な身なりの銀行屋が暴力団に金を貸し、一カ所がバレたと思ったら余所の大手銀行も次々と発覚。続いてやっぱり立派な建物で高級を謳った料理を出す飯屋が食品偽装で言い訳し、通らないと悟ると謝罪に切り換え、その後同罪のレストランがぞくぞく名乗りを上げた。
 報道は謝罪会見一色である。最新のところでは都知事だろうか。あ、まだあの人は謝罪まで行ってない? 謝ったらお縄になる? 彼の粗忽でダークな人物像については土星裏でも話題にしたことがありますが、言い訳に汲々としている今の顔を国民はしっかり記憶し、この種の顔つきの人間は信用してはならぬと学習すべきです。きれいな顔じゃないですよ。顔つきは加齢とは関係ありません。嘘ばかりついてきた人間の顔は、獣じみてくるのです。知性がリークされてしまうので、後に残るのは本能ばかり。それが獣の顔になって現れるのです。 
 あの人は自分の意見や政策を通すために反対者を馬鹿呼ばわりして名誉を傷つけてはのし上がり、その後の政策が失敗しても話題を逸らして素知らぬ顔を通し、反省も事後処理も全くしなかった人です。算命学は、こうした偏った負の積み重ねは遅かれ早かれ大崩壊するので、強硬姿勢や排他という態度とその継続という生き方を奨励していません。わざわざ人生を誤らせる行為なので、依頼人には方針転換するよう勧めるのが鑑定者としての正しい態度になります。都知事の宿命など見たくもないので鑑定しませんが、興味のある方は今回の事件が彼の政治生命を終わらせるほどのものかどうか、試しに算出してみて下さい。
 
 漫画家の西原理恵子が子供たちに目指してほしい将来の夢は、嘘をつかなくて済む職業に就くことだそうです。世の親御さんにもこういう態度で子育てをしてもらいたいものですが、実際は出世や高給取りになることが幸せだと思っている人が多く、運勢鑑定の相談もそうした財運に係わる依頼が多々あります。
 土星裏の読者の皆さんはよくご存知の通り、私は元社会主義国に暮らしたこともあって金銭にはかなり淡白で、その上算命学では知性(水性)と財(土性)は相剋関係にあって並び立たないので、知を重視する人間は反動でどうしても財を軽視する傾向になり、私も宿命上これに該当します。そういう意味で財運に係わる相談は苦手なのですが、知性や幸福(木性)といった形のない曖昧な概念に比べれば、財や名誉(金性)といった世俗的なテーマの方がずっと判りやすく、説明しやすいのも確かです。 
 というわけで、今回は算命学の考える財運とは何かについて考えてみたいと思います。副題は「借金も財運のうち」。そうなんです。宿命に財運ありといって喜んでいる場合ではありません。財運ありと出たら、それは借金かもしれないのです。名誉だってそうです。有名になるには功績を上げて注目されるか、犯罪者になって指名手配になったり謝罪会見を開いて報道されたりすればいい。算命学的には同じことなのです。そして財運とは愛情運と表裏一体です。愛情に恵まれたいなら財を獲得するのが近道という、夢のないお話をしましょう。
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