算命学余話 #R98

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算命学余話 #R98 (page 1)

 少し前に、アイドル女性が自宅に押し掛けたファンの男性に「暴行」された責任を所属事務所に訴えるという事件がありました。報道によればその暴行の内容とは「顔を触る」というもので、もしかしたらアイドルという立場を守るため敢えてソフトな表現にとどめたのかもしれませんが、間違っても強姦ではないし、殴る蹴るの暴行でもなかった。そこまでしたらもっと大ごとになっているはずですから。そんなわけで私は、「顔を触られたくらいで暴行だ? 仮にキスされたって妊娠するわけじゃなし、大袈裟な」とバッサリ斬り捨てる思いで報道を聞き流しました。アイドルという職業柄も、この種のリスクは当然折り込み済みで、むしろそうしたファンの心理を利用して儲けている業種なのだから自業自得だ。そのリスクを想定できない脳ミソを持ってアイドルをやっている方が悪いのだ、くらいに考えました。
 そして、「こんな些細な事で騒ぎ立てる人間は、きっと身弱に違いない」とせせら笑いました。実際に身弱かどうかは知りませんが、算命学の理屈では、こうした言動は精神鍛錬の足りない身弱の特徴です。精神鍛錬のできている身弱ならこういうことは言わないし、身強なら通常、骨の一本や二本折れるほどの明らかな暴行を受けた場合でも被害意識を覚えないほどメンタルは頑丈です。鈍いとも言えますが。いずれにしても、このアイドルの言動から算命学は「修行の足りない未熟な愚か者」という判断を下しますので、算命学者である私が同情を寄せる余地はないのでした。

 なぜこの事件を取り上げたかというと、算命学をやっていると、想像を絶する不幸不運の命式というのが理論上存在することが判ってきます。そしてその命式は男に生まれるか女に生まれるかで差があって、ものによっては女性が圧倒的に不利だということです。それは常識と照らし合わせてもそうですが、男女の肉体的な差の表れであり、男性の受ける暴力と女性の受ける暴力は種類が違うということです。それは名誉や未来にも深刻に関わっています。
 今回の余話のテーマは、前回余話#R97で解説した一気成生格について、九種類のうちの別の一つを取り上げます。前回の「凡夫入城」を読まれた方が一気成生格を軒並み幸運な命式だと勘違いしないよう、今回は大難に部類される「胎元」です。どうしてこの命式が大難なのか理屈と合わせて考えてみますが、これを見れば、冒頭のアイドルの被害など訴えるに値しないことが判るでしょう。
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