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ふせん
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ど根性 昭和繁盛記

よしい ふみと
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昭和13年正月元旦、世界遺産の地和歌山県田辺市本宮町に生まれた主人公の凄絶極まる半生を克明な取材をもとに 児童図書として書き綴った自分史です。 敗戦目前の時代背景もさることながら特に貧しい環境下に生まれた主人公。 村内で事が起こると一番先に噂されるほどの赤貧一家だった。  その一つに母の警察沙汰がある。真犯人は流れ者乞食だったが仮留置騒ぎとなる。これを機に殆ど村八分状態。 同時に子供たちにも悪影響が出て無視などのいじめが始まる。当然、登校拒否も屡々。 主人公が六年生の時、父親が怪我。あてにしていた中学入学準備が頓挫した。 親を助けたい一途な気持ちと、中学入学を控えた自分の為にも「何とかして稼がねば…」 そこで小学六年生の挑戦が始まる。それは、現在では考えもつかない真夜中の土木仕事だった。 主人公は果敢に挑戦した。結果中学入学を果たす。その後、中学でもそれは続いた。表向きは家計を助ける為。 然し本心は孤独の寂しさ克服だった。 中学生が真夜中の土方仕事。――夜通し砂利運びした朝、母が運んでくれた朝飯の茶粥を始業時間を気にしながら かきこんだ音無川河原。そんな中、暗く寂しい孤独の谷間で主人公に訪れた運命の扉。 人生上を見れば際限ないが、どん底世界ではそれより下の世界は存在しない。 主人公は、全ての希望を失って丸裸になった時、少しずつ光が差し始めた。 この心境を現代人、特にいじめ等で苦しんでいる若者たちが会得すれば人生無敵となるはず。 第二部では主人公の大阪暮らしが始まる。あいりん地区で立ちん坊体験。 高度成長期まっただ中の大阪情景が懐かしい。
作品更新情報 2019-05-09
表紙をはじめ、PDF書籍データアップロードができないんですが……。
 

目次 - 全251P

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