算命学余話 #U6

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算命学余話 #U6 (page 1)

 前回の算命学余話では「天中殺の王様」こと日座中殺を採り上げましたが、日座中殺でなくとも一般に天中殺とはこうした現象を引き起こすものです。ただその程度に大小があったり具体的にどういう場所、性質、人間に異常現象が生じるかの差は出ます。異常現象がもたらす結果が必ずしも災いになるとは限らないので、天中殺だからといって怯える必要はないのですが、名前が悪いのか、怯える方が多いので、誤解を解くために引き続き天中殺の話をします。

 後天運で回ってくる天中殺の適切な過ごし方については以前ブログ記事に書いたのでここでは繰り返しません。「大きな能動的アクションやその開始を避ける」というのが典型的な対処方法です。本当にこれだけで済みます。しかし運勢鑑定を依頼された場合の回答がこれではあまりに大雑把すぎるので、もう少し細かく踏み込むとこういう仕組みです、というのを解説しつつ考察してみます。

 説明を判りやすくするために後天運ではなく先天運の天中殺を例に挙げます。先天運の天中殺を「宿命(天)中殺」と呼びますが、基本的に①生年中殺、②生月中殺、③生日中殺、④日座中殺の四種類あり、それぞれ生年月日から算出される宿命(陰占)の三柱のいずれかに生まれつきの中殺が課せられている状態を云います。算命学の流派によってはもっと多くの種類を掲げているところもありますが、私の流儀ではこの四種類とその組合せだけで判断します。かくいう私は②の生月中殺なのですが、この生まれの人はひとつの特徴として「社会の庇護を受けにくい」と判断されます。その理屈を説明しましょう。

 天中殺の現象がどう出るかについて考えるには、宿命の形態に関する基礎知識が必要です。宿命は生年月日を干支に置き換えた文字列で表されますが、仮に以下のような宿命があったとします。

  甲 丙 辛
  辰 寅 酉

 右列の辛酉が生年、中央列の丙寅が生月、左列の甲辰が生日です。甲辰日から算出される天中殺は「寅・卯」なので、中央の生月である丙寅が天中殺を受けていることになります。これは生まれつきなので一生変わりません。この人は②の生月中殺です。
 総じて宿命においては日干(ここでは甲)と月支(ここでは寅)が特に重要です。日干は自分自身の本質であり、月支は自分が生まれた季節すなわち立脚点であると考えるからです。立脚点を周囲に置き換えると家庭内では家系となり、社会においては職場や社交の場となります。
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