「勘違いしてた私恥ずかしい・・・。めっちゃいい人・・・」
花帆は頭を抱えてしゃがみこんでいる。
「あの人にさ!師匠の見つけかた教えてもらおうよ!」
切り替えが早いのはこの方。そう、押川和奏だ。
みんなが止める間もなく、いつの間にか男の人を連れて来ていた。
「師匠が欲しい?」
「はい!そうなんです!」
和奏曰く、男の人は大倉紅葉という名前らしい。
赤い色の隊員服ですぐに4軍ではない事が分かった。
大倉は悩んでいるのか、「う~む」と頭を抱えている。
そして何か思いついたのか分かりやすく手をポンッと叩いた。
「それなら、俺の弟子紹介すんぜ。知ってるか?和泉隊のスー」
[和泉隊のスー]という言葉を聞いて千花は飛び上がった。
「和泉隊のスー!!?」
またもや千花が興奮状態に陥る。
大倉は驚いている。
「知ってんのか?」
「はい!スーさんに憧れてセイレンになりました!」
大倉は千花の言葉を聞いてフッと微笑んだ。
「アイツも成長したな・・・。・・・言っておくが和泉隊を師匠にするのは難しいぞ」
「でも、どうしてもスーさんの弟子になりたいんです!」
千花の熱意のある言葉に大倉はニィと口角をあげた。
「そんじゃぁ、和泉隊基地に行くかぁ!」
大倉は大きな声で言った。