次の日の朝。
「フ~ッ!!良く寝たな~!!!」
しかし、何かいつもと違う。
「アレ?何か妙に身体が軽い?気のせいかな?」
とりあえず、雨澤は、台所へ向かい、冷蔵庫から色々なモノを出して、朝食を食べ、コーヒーや牛乳を飲む。そして、
歯を磨こうと思い、洗面所へ向かった。
だが・・・・・・
「ア・・・・・・!!アレ・・・・・・!?」
そう、鏡には、自分が映っていなかったのだ!!!
(ど・・・・・・どういう事だ・・・・・・!?まさか、さっき起きた時に妙に身体が軽過ぎるような気がしたのと、
何か関係があるのか・・・・・・!?)
急いで寝室に戻ると、そこに、自分の身体があった。
(やっぱり!!!まさか・・・俺は、死んじまったのか!?でも・・・何で・・・・・・!?)
少し考えて、誰かにその事を話す事にした。だが、もし、本当に自分が幽霊だとしたら、自分の姿が見えたり自分の声が聞こえたりする人は、そうそうはいない。だが、雨澤は、
自分の姿が見えて、自分と話が出来る人間を探してみる事にした。
とりあえず、外に出て、色々な通行人に声をかけた。
「すいませ~ん!!!すいませ~ん!!!」
しかし、なかなか、誰も、反応しない。
(やっぱりな。俺は、死んじまったんだ。幽霊になったなんて、受け入れたくはなかったけど、もう、ここまできたら、
受け入れるしかないのか・・・・・・)
その後も、とにかく色々な場所をあたって、自分の姿と声を認識できる人を探したが、なかなか見つからなかった。
「畜生~~~!!!」
最後に、イチかバチか、同じ俳優の親友を頼ろうと思った。
「ハァハァ・・・・・・」
走って親友の家へ向かった。
〝ピンポ~ン〟
(身体はないけど、触れる事は出来るんだな)
「は~い」
ドアが開いた。
〝ギィ~〟
「おう!!恭時!!!どうしたんだよ!!!」
「良かった!!!」
「え?」
「盾哉、俺が見えてるんだな!!」
「え!?何だよ!!(笑)何ワケわかんねぇ事言ってんだよ!!!」
「ちゃんと、俺の声も聞こえてるんだ!!!良かった!!!
コレは奇跡だ!!!」
「いや!!お前、おかしいぞ!!!どうしたんだよ!?」
「いや、俺、実は、死んじまったんだよ!!!」
「は!?」