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トピック -3p-

二人とも微笑む。
「開けてもいい!?」
「うん、いいよっ」
 関心を持ってゆっくりと蓋を開ける・・・・・・!? 
 しかし、中には、何も入ってなかった。 目を合わせる。
「あれっ、あれれれっ!?」 瞬きをする。
「あれ〜、ないっ!?・・・・・・」
 すると ゆっく〜りと右手を彼女の前に持っていき、指をしなやかに動かし始めた。 
「ハンドパワーです」
 彼女の左手を取っていき、右手をその上にそっと乗せた。
「エターナル ラブ」
 二人とも目をつむって唱えた。 
 時が経つ。
 コポッ、チャリーン。
 音と共にゆっくりと目を開けた。
「えっ、ええ〜・・・・・・!?」 
 人差し指を唇にあてる裕紀。
「シー」
「シー・・・・・・!?」
 二人 同じ仕草だった。 変に見えていた。
 しかし、ワイングラスの中には、輝きを放ったダイヤの指輪があった。
「俺からの結婚指輪。
受け取ってくれる」
 目を合わせた。
「うんっ」

・・・・・・

 沙織は、自宅のアパートに帰って浴室でシャワーを浴びていた。
「フッ、フフフッ〜フ〜・・・・・・」
 流行の『恋の唄―mirai―』を鼻で奏でている。
 長い髪をタオルで拭き、別のバスタオルで胸から腰までを隠し、洗面台に向かった。

 魔法の箱が輝き始める。
 髪に整髪料を付けたり、ブラシを通したり、顔に美顔ローションを薄く付けたりして美容に手をかけてから、部屋に向かった。

 微妙な香りを放つ。

 パソコンを立ち上げる。ネットサーフィンをして楽しむ。 ミス・キュートでショッピングモールを歩いて楽しむ。

 見て判る位の赤橙黄緑と色を美しく変えていく。

 沙織の鼻に微妙で悪魔的な甘い香りが届く。
 フッフッ、嗅覚を刺激し、脳へ。 目を瞬かせる。元を探し始めるように、顔を左右に軽く振って捜した。

トピック -4p-

 ニャーオッ、ニャーォッ。 子猫の鳴き声で沙織を導く、誘い入れる、引き込む。
「えっ・・・・・・!?、この箱・・・・・・!?」
 耳を近付ける。
 ニャーォッ。
「エ〜ッ、なに、ナニッ」
 楽しげに微笑み、紺の箱をゆっくりと開ける。
 小さい小さい猫が姿を見せる。
 ニャーオ〜。 ニャーオッ、ニャーォッ。 声が小さく成っていく。 

 ミシッ、ガラスや壁がきしむ・・・!・・・?。
 目を剥く沙織、首や口や胸をおさく。 そして倒れた。 呼吸が出来なく成っていた。 
 手を伸ばし、助けを求める、眉間にシワを寄せる、涙目に成る。 床に寝て左右に体を曲げる。 顔色が変わっていく。
 足をバタバタさせ、涙を流し、手を伸ばし、大きく口を開けた。 しかし、声は、出なかった。
 
 手足には、何も当たる物が無かった・・・。 体は、中空に浮いていた・・・。  足元の方に見覚えのあるベランダが見えていた。  そして目を疑った。
 猫とも蛇ともとれる異様に大きく気持ち悪い唾の伸びた化け物に体ごと大口に飲み喰われた。 多数の黒い雨が死神の線が上下から体に当たっていく。

「キャー・・・・・・!?」
 目をひん剥く、バリッ・バリバリッ、バ・ッ・シ・ャ・・・・・・ー・ン。
 一瞬にしてアパートの外壁や窓ガラスが粉砕した。 スローモーションで沙織を襲う。 脳内をよぎる。《暗闇の隅のグレーゾーンでタダナラヌモノが着火する》 煙が火をつたって一瞬で広がった。

 ドカーン。 炎が沙織やガラスや混砕と共に燃え移り、広がり、プチ太陽のように成った。 炎の破片と黒い灰が、下界のアスファルトに落ちて行く。
 ガラス細工のイソギンチャク!?が沙織を飲み込んだ。
《黒くタダレタ魔手がエサを奪いあう》

 洗面台のガラスが曇り、三角の図形が!? ヒモが動く!? そして消えた。
 
 ウィ〜ン、ウィッ、ウィ〜ン。

トピック -5p-

  一番若手の霊感・予知捜査管!?の入間が部屋に入るや否や瞬時に引きずり込まれた。
「うっ・・・・・・!?」

  グサッ、鈍い音。
  胃の辺りに、そして入間は、ヤラレタ。
  昔の古めかしい槍によって串刺しにされ、しかし、壁際は、消えていて入間は、空中に浮いていた。

 《私を捕まえてみろっ》
という血の文字も宙に浮いて書かれていた。
  次第に槍と文字が消え、入間は、落ちた。
  警察に対しての挑戦状だった。
  鋭い目付きが尚も鋭くなる刑事達が事件を凝視、脳に記憶された。 storage
・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・
 科捜研の次のリーダーと言われる鶴田和子は、一人で色々な情報を集め内密に捜査していた。
(きっと何かある)

 危ないネタ(情報)に次々と首を突っ込んで行く。
「・・・・・・!?・・・・・・あれっ、何これっ・・・・・・!?」
 再度再度と確認する。
 ズーム・ピント合わせ・コンピューター処理。
 そして再生。
 見入る。
「これってピラミッド!?・・・・・・コブラ!?・・・・・・ファ・・・ファラオの呪い!?・・・・・・ネオファラオ!?・・・・・・えー、マジで・・・・・・!?」
 冷や汗をかき、雫を垂らす。
「・・・・・・も、も・し・か・し・て・・・これって・・・ヤバくない!?・・・・・・」
・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・
 食事後の移動途中、スタ、スタ、スタ、と 新宿のコンクリートジャングルを暑さにも負けじにと男を引き寄せるような Sexyなプロポーションで 背筋を伸ばした
 鶴田 和子は、仕事をこなして さっそうと歩いていた。
 障害物の多い街中の人込みを風を切るように すり抜けてゆく。

 ふと右側にある細い脇道に目を 奪われ、足を止める。(んっ、近道・・・)
 頭で考え合理的に効率良く 行動する彼女は、一瞬考え そして何が そんな答えを出したのか、日頃 頻繁に通りもしない 細くて薄暗いビルの間に足を踏み出した。 
「フフッ、涼しくて いいわねっ。たまに冒険するのも・・・」
 向こう側に人の行き来するのが、見えていた。
六、七、八歩と歩を進める。

トピック -6p-

 向こう側からも同じタイプの女性か、薄暗い道に入って歩いて来るのが、目に入った。 段々と距離が縮む。
 良く見ると向こう側の女性は、両手を上に上げていた。
 スーとエスカレーターに乗っているみたいに、急に近くに寄って来る。

 三メートル手前にガラス・・・!? 彼女は、屋上から地面に落ちたような状況で即死する五秒手前の映像が、そこには、あった。
 顔一面が《恐怖》で一杯だった。 恨みを持った目が和子を見る。
「キャー」
 短い悲鳴を残し、見開かれた目で ゆっくりと後ずさりした。

 狭い路地を出て歩道の中央に。   ・・・その時・・・。 上から
「キャー」と悲鳴が。 とっさに和子は、上を見た。
 目の前 三十センチの所、幻想のガラスの上に即死十秒後の女がいた。
 顔は、潰れ 頭部は、グチャグチャ そして、充血した目が合った・・・・・・わ・た・し!?。
「うっ、うーっ・・・」 和子は、左胸を両手で押さえた。体が痙攣する。

 行き成りら地面に仰向けで倒れた。 急性ショック死による心肺停止状態に成っていた。
 目を見開き、顔は、真っ青で口角を上げ、笑って亡くなっていた。

  しかし、現場検証では、顔だけでなく体中の血液が一滴も無くなって青白くいた。
  検死の結果、服には、何ら外傷なく体中の血管部臓器部は、ランダムに外皮だけが残り、内部は、無くなっていた。
《あの世に贈与されていた》
 その場に居た誰もが、異様に凹んだ、それを見て服の下は、鳥肌がたっていた。

迷 彩映 (mei saiei・メイ サイエイ)
作家:MONALI PADORA
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