つまりちゃん

 

ある日、つまりちゃん達が外でお仕事をしていると、雨が降ってきました。

 

「困ったなあ、止まないかなあ?」

 

皆が困っていると、つまりちゃんが思いつきました。

 

「そうだ!私の大腸念力でこの雨を止めよう!」

 

つまりちゃんは、自分の大腸に詰まったうんちの力を念力として、色々な能力を使う事ができるのです。

 

 

つまりちゃんはさっそく念じました。

 

「大腸念力~!!」

 

9.jpg

 

ところがいつまで経っても、雨が止みません。

 

つまりちゃんは大切な事を思い出しました。

 

「そうだった・・・今朝は私、珍しくうんちが出たのだった!!どうしょう、大腸がうんちでパンパンでなければ大腸念力を使う事ができない!」

 

そこでつまりちゃんは、職場の仲間達に向かって叫びました。

 

「みんな!オラにうんちを分けてくれ!たのむ!」

 

10.jpg

 

「・・・・・・」

 

皆はつまりちゃんから目を逸らしたり、冷たい目を向けたりしました。

 

皆が仕事をし易い環境を作るために、必死なつまりちゃんに。

 

世間の冷たさを痛感したつまりちゃん。

 

「他人は当てにならない・・・自分でなんとかしなければ!」

 

つまりちゃんは走り出しました。

 

「どこへ行くの?!つまりちゃん?!」

 

びっくりした皆が、思わず叫びます。

 

「コンビニ!」

 

つまりちゃんは、既に遠い所からそう答えました。

 

11.jpg

 

コンビニに着いたつまりちゃんは、肉まんやフライドチキン、チョコレートケーキにシュークリーム等の食物繊維のほとんど入っていない、便秘になりそうな大好物を買い物かごに入れ始めました。

 

もうすっかり常連客になっているつまりちゃんの、そんな様子を見た店員さんは、いつも以上の量の多さに少し驚いています。

 

そして買い込んだ食品を、むしゃむしゃ食べながら職場へと帰って行きました。

 

その様子を見たコンビニの店員さん達は

 

「よほどお腹が空いていたのねえ」

 

と話しています。

 

12.jpg

うんこ
つまりちゃん
0
  • 0円
  • ダウンロード

9 / 20

  • 最初のページ
  • 前のページ
  • 次のページ
  • 最後のページ
  • もくじ
  • ダウンロード
  • 設定

    文字サイズ

    フォント