実は読者の方から、「Keystoneさんは素晴らしいですね!」なんて言うありがたい言葉を頂きました。
でも、実際は僕は最低な男です。
僕は、皆さんが考えているような凄い人間ではありません。
誰よりも最低な人間です。
それを今から暴露しますので、よく読んだり聴いたりしてみて下さいね。
とにかく僕は最低な人間です。
しかも、過去だけではなく、今現在も最低です。
それを自分自身で暴露していきます。
しかし、その中にあっても、イエス様だけは素晴らしいお方です。
こんな僕の為に死んでくれて、罪も悔い改めればいつでも許し、更に永遠の命も与えてくれました。
なので、自分自身を偽らずに、打ち明けます。
そうすれば、イエス様がどれほど愛が深く忍耐強く、憐れみ深い方なのかが分かると思います。
ちなみにイエス様の命令は、「世界に出て行き、福音を述べ伝えて全ての人を弟子としなさい!」
そして、
「私があなたがたを愛したようにあなたがたもお互いに愛し合いなさい!」
この2つです。
その言葉の為に僕は今色々書いています。
クリスチャンの方々はたぶん特にドン引きでしょうね・・・
その一部ですが、最初の恋愛の時のことや結婚の時の話を紹介します。
実は、あるインターネット番組内でこの話が紹介されました。
あまりにもアンビリバボーだと言うことで、ラジオドラマにしたいと言われていましたが、事情があり朗読だけということになりました。
一部の内容しか紹介していませんが、全内容は番組ナビゲーターには送りました。
その全貌を彼女に見せました。
なので、ここでも、紹介したいと思います。
番組動画は以下のKeystoneのブログに張り付けてあります。
★ラジオ健康相談室
紹介されていない内容も含めて今から公開しますね。
※登場人物の名前は仮名です。
Keystoneの恋ばな・・・「さよならの、後に。」 【弓月ひろみの仮面トークSHOW】
(※この件に関して20年以上たって初めて知った不思議な事実があります。この章の最初から最後まで順番にお読み下さい。)
★さよならの 、後に。 Vol.1
高校1年の夏休みに出逢ったカオリとは、9年間付き合ったあとに自分から別れるきっかけを作りました。
それは何も彼女に愛想をつかしたのからではなく、嫌いになったからでもありません。
それどころか、自分の命を捨てても全然惜しくないほどに愛していました。
しかし、彼女はまだ若くてまだまだ遊びたい盛りでしたので、僕のようにすぐにでも結婚したいと言う考えを全く持ってはいませんでした。
又、彼女の母親に「あなたが優しすぎるから、それに甘えてカオリは遊んでばかりだけど、このままではダメになってしまうから、ユウジには悪いけど別れて欲しい・・・」と、言われてしまいました。
確かにそうかも知れないとは思いましたが、それにしてもこんなに大好きな彼女とそう簡単に別れるなんて出来ません。
それで、僕は悩んだあげくに最後の日にひとつだけ彼女に簡単なお願いをしました。
それは、週末にはいつもディスコでナンパされて、更に外泊してから帰宅するので、最後のお願いとして夜中の2時に彼女の自宅の前で待っているから、必ず僕に逢いに帰ってきて欲しいと言う事でした。
「もし、約束の時間を過ぎても逢いにきてくれなければ、もうそれ以降は逢わない」と告げました。
そして「もし、逢いにきてくれたのなら全てを水に流して再出発をしよう」と僕は言いました。
しかし、約束の時間に彼女は来てくれず、僕は泣きながら彼女の家をあとにしました。
「ああ、これで僕の恋が終わってしまった。」
そして、僕は彼女の名前を何回も何回も呼びながら泣きつかれてそのまま寝てしまいました。
ところが、それから2日後に偶然、同級生のミカと9年ぶりに会いました。
ミカとは、小学・中学とも一緒でしたが、僕の事がずっと好きで、中学を卒業してからも僕の事をずっと想っていたと言う事でした。
中学の時には、ミカが僕の事を好きだと言う事がうわさになり、みんなが冷やかすのでわざと大嫌いなふりをしていたので、とうとう三年間全くと言っていいほど口を聞きませんでした。
翌日、ミカとはドライブをしましたが、食事の席でミカが言いました。
「ユウジが中学の時にもっと優しくしてくれていたら私の人生は変わっていたかもしれない・・・」
僕は、中学校の時の事をずっと後悔していたので、その場でミカに謝りました。
ところで何年か前には、ミカがスナックで働いているときに、5人の男性から同時にプロポーズをされたそうですが、何と全員僕の職場の同僚だったと言う事でした。
ミカが初恋の話しをしている時に僕の名前を出すと、みんな僕の事を知っていたので、「ユウジに逢いたいから店に連れてきて・・」
と、お願いしたそうですが、みんなに「ユウジは忙しいから絶対に来ない」と言われたそうです。
もちろん、そんな話を僕は一度も聞いた事はありませんでした。
それで、ミカはショックを何度も受けたそうですが、その後、落ち込んでいるときに怖いお兄さんと付き合ってしまったのだそうです。
ミカはその頃、その男のおかげでとても苦しい状況にあり、「もう早く死んでしまおう」と考え込んでいた時に、僕と偶然再会したのでした。
僕はミカに対してとても申し訳ないと思い、「じゃあ俺がどうにかして助けてあげるから安心して!だからもう死にたいとか考えたらダメだよ。」と、言いました。
そして、僕は心の中でこう思いました。
「カオリは自分の事を必要としていないし、あんなに可愛くていい女だから、絶対に誰かと幸せになれるはず。でもミカはこのままでは死んでしまうかもしれない。・・・それなら自分の事をずっと想ってくれていたミカを守ろう。」
そして、命がけでミカを助けました。
しばらくして、カオリが勤めている喫茶店に行き、「これから自分は彼女と付き合うから・・・」と、ミカの前で宣言し、カオリとはこの日を境にホントに終わってしまいました。
しかし、このあと、カオリへの愛がこれまで以上に更に深く激しくなるとは自分でも想像が出来ていませんでした。
ある土曜日の朝に、ミカは僕の家に泊まっていました。
しかし、何とそこに、朝帰りをしたカオリが付き合っていたころのように僕の家に来ていました。
僕はとても困ってしまいましたが、相手は酔っているし、今帰してもこのままだと又来てしまうので、ミカを説得してひとまず家に帰ってもらいました。
ミカを帰すのはとても心苦しい事でしたが、「今日で話をちゃんとつけるから、俺の事を信じて今は悪いけど帰っていて。話が終わったらすぐに連絡するから・・・」と言って帰しました。
ミカが目の前を通りすぎると、カオリは当然のごとく僕の家のドアをあけ、部屋に入っていきました。
久しぶりに2人きりになったのですが、今までとは状況が違います。
カオリの事を愛してはいるので、すぐに抱き締めましたが、その後真面目に話をしました。
「今までは、愛していたからお前の事を抱いたけど、今は愛しているからこそ、逆にそんな事は出来ないんだよ。それに、今はミカと付き合っているし、別れを選んだのは自分だと言う事をもう忘れたの?」
そう言うと彼女は黙って抱きついてしまいました。
僕はこのままでは、誘惑に負けるかもしれないと思い、「一緒にカップラーメンでも食べよう。」と言いました。
そして、一緒にカップラーメンを食べながら話をしました。
最後まで彼女は納得出来ない様子でしたが、車で送り最後に強く抱き締めて「お前には絶対に誰かと幸せになって欲しい・・・」と言って、家に帰しました。
僕はすぐにミカに連絡をして今あった事を全て隠さずに話しました。
しかし、彼女の最初の言葉は「とにかく今すぐ、引っ越しして!」の一言でした。
それから、数日後僕はミカの実家の目の前にアパートを借りました。
ベランダでボケベルが鳴るとミカの家まで聞こえる距離でした。
それから、数ヶ月たったある朝の事です。
出勤前の準備をしている時に、ドアホンが鳴ったので一体誰だろうと思い、ドアを開けてみると何とそこには、カオリがいました。
僕はビックリしましたが、「とにかくそこは目立つから家の中に入って」と言って、ドアを閉めました。
「何でここが分かったの?」と、聞いたら僕の同級生に聞きまくったと言う事でした。
そして、「ごめんね。どうしても逢いたくて仕方がなかったから・・・」
と言って、抱きつかれてしまいました。
僕は、とても嬉しかったので思わず強く抱き締めて反射的にキスをしてしまいました。
でも、すぐに我にかえって彼女を車に乗せて話をしながら自宅へ送りました。
「お前の事今でも愛してるからほんとは会いに来てくれて嬉しいけど、もうこれ以上は逢えないよ。だって今はミカと付き合っているでしょ?・・・。だから、もう俺をこれ以上苦しめないで・・・お願いだから・・・。」
僕はあまりに苦しくて涙が止まりませんでした。
そして、彼女のおでこと手にキスをして別れました。
僕はその時、とても動揺して心が揺れましたが、ミカの事を考えると、彼女を裏切ることはもう出来ないと思い、もうカオリとは逢わないようにしようと決めました。
そのあと、ミカの職場に行く用事があったので、彼女を訪ねてみると、社員全員からあきらかに睨み付けられていました。
「一体どうしたんだろう?」
と思いましたが、すぐに今朝の事がバレていたのだと分かりました。
アパートの両サイドに兄弟がいて、僕がアパートから女性を連れて出掛けるところを目撃したと言う事でした。
僕は怒っているミカをなだめて正直に話をしてすぐに謝りました。
そして、ミカに「今日からユウジと一緒に住むからね。」
と、言われてしまいました。
しかし、いくらなんでも実家の目の前にいるのに、両親に対して知らんぷりは出来ません。
それで、僕は決心をしてその夜彼女の実家を訪ねました。
もちろん、ミカとの付き合いを認めて貰うためです。
しかし、大きな問題がありました。
実は、ミカが以前付き合っていた怖いお兄さんの何倍も恐ろしい父親が僕の事を待ち構えていたからです。
現に、ミカのお姉さんや妹の彼氏や旦那は、あまりに怖いので子供が出来てからしか、父親に会わなかったそうです。
しかも、ミカの元彼は父親の会社の重要なポストにいた人間だったので、その事も確実に怒っていました。
案の定5時間以上も脅されののしられ、「ぶっ殺す」と最低50回は言われました。
しかも、ガラス性の大きな灰皿を何度も投げつけられそうになりました。
ミカは部屋の奥でずっと涙を流してやりとりを聞いていましたが、話が終わると出てきました。
僕はミカに「お父さんが認めないなら家に来てはダメだよ」と言って、その日は帰りましたが、次の日にはミカは僕のところに来ていました。
「あれっお父さんは認めてくれたの?」
と、ミカに聞いたら彼女は首を横に振り、僕に手首を見せました。
そして、「ダメって言われたから手首を切ってお父さんに見せた・・・」
と言いました。
僕はビックリしましたが、とても心が痛み彼女を優しく抱き締めてあげました。
それから、2人は同棲するようになりましたが、更に数ヶ月たったある日、その頃行っていた近くの教会で婚約式を挙げると言う事になりました。
僕は式の前日に婚約指輪を買い、明日のための準備を一人でしていました。
すると、夜遅くドアホンが鳴りました。
「あれっ?ミカは今日お姉さんの家に泊まると言ってたけど、もう帰ってきたのかな?」
と、思ってドアを開けてみると、何とそこにはカオリが泣きながら立っていました。
僕はビックリして
「カオリどうしたの?」
と、聞きました。
様子がおかしかったので、家の中に入れて話を聞きました。
そうすると、彼女は泣きながら話し始めました。
「とても苦しくて苦しくてユウジに逢いたくて・・・我慢が出来なかった。それに、自分がユウジに犯した罪がとても大きすぎて自分の事が許せなくて・・・そして今は自分が昔のユウジの気持ちを体験して初めて・・自分も苦しくてユウジも苦しめていたと分かって・・・それで謝りたかったのと、その前にあまりにも自分の事が憎くて許せなくて死にたいって思って・・・気がついたら、ここに向かってしまったけど、途中で何度も車に飛び込んで死のうと思ったけど、ユウジに逢いたかったし、何よりユウジに謝りたかった。」
・・・と、カオリは一生懸命僕に気持ちを伝えました。
僕は話を聞いてとても心を痛め、彼女を優しく抱き締めてあげました。
そして、その時心の中で大きく葛藤していました。
「やはり、カオリと自分は赤い糸で結ばれているんじゃないのか?じゃなければ、何で婚約式の前にこんな形で又2人は抱き合っているのか?自分はほんとはカオリと結婚したかったはずではなかったのか?」
様々な思いが脳裏を駆け巡り、全てが僕の心を締め付けました。
しかし、その時ミカの手首の傷を思い浮かべました。
「明日、2人は婚約式をあげて、一ヶ月後には結婚もするのに自分は一体どうすればいいのだろう?」
僕はほんとに苦しかったのですが、決断を迫られました。
そして、決断をしました。
「カオリ。ここまで無事に会いに来てくれてとても嬉しいよ。それに、自分は少しもお前の事を恨んだ事もないし、憎んだ事もないし、最初から何もかも許しているし、最初から全部受け入れているし、いつまでも愛しているよ。だから、もう謝らなくてもいいよ。死ななかっただけで何よりも嬉しいし、会いに来てくれてほんとにありがとう。」
そう言ってしばらく2人で抱き合っていました。
しかし、このままではいけないと思い、カオリに言いました。
「もう、目的は果たせたし心は晴れた?まだ話がしたいの?どっちにしても、もう死にたいなんて言わないで・・・もう言う必要もないし、俺も最初から許してるでしょ?分かった?」
カオリは「うん。分かった。」と返事をしてくれました。
僕は「じゃあ、悪いけどミカが心配するかも知れないし、彼女に事情を話ししたいから電話するね。」
と言って、ミカに事情を話しして家に戻ってもらいました。
ミカはその時までカオリの事を憎んでいましたが、カオリが僕に対して詫びたかった事と、死にたいくらいに苦しんでいると言う事を聞いて、「半分でもあなたの苦しみを分かち合いたいし、半分は私が背負いたい。」と言って、ミカがカオリに触れて一緒に泣いていました。
僕はミカに事情を話ししてほんとに良かったと思いました。
そして、ミカと2人でカオリを家まで送ってあげました。
お母さんは、カオリの苦しみや事情を何も知らないようだったので、僕はお母さんと2人きりで全てを話ししました。
そうすると、お母さんは「私が以前ユウジに別れてとお願いしたからなんだね。ほんとにごめんね。カオリのことは私がしっかり守るからあたなはミカさんと幸せになってね。」
僕はお母さんの言葉を聞いてとても心が苦しくなりました。
そして、本音を言いました。
「僕はカオリの事が今でも大好きだし、嫌いになったことはただの一度も無いです。だから、カオリには僕以上に幸せになって欲しいです。今のカオリならほんとは僕と結婚も出来ていたかもしれないけれど、現実はミカとは明日婚約する事になっているので、お母さんどうか許して下さい。それと、カオリの事はよろしくお願いします。」
そう言って、僕は車の中で待っているミカと一緒に家に帰り、翌日予定通り婚約式を挙げました。
その一ヶ月後には結婚式も済ませましたが、まさか結婚してからも更に衝撃的なドラマが展開するとは全く想像していませんでした。
続く
★さよならの 、後に。 Vol.2
ミカとの婚約式の前夜に元カノのカオリが僕に会いに来てくれました。
それは、僕に対して今まで犯してきた事を詫びる為でした。
カオリは泣きながら一生懸命自分の苦しく切ない気持ちを僕に訴えてくれました。
しかも、あまりに苦しくて自分自身を責めすぎて僕に会いに来る途中で何度も車に飛び込みたいと言う衝動にかられていたそうです。
しかし、カオリは無事僕の元に会いに来てくれました。
僕はカオリの気持ちを聞いて抱きしめながらもその時心の中で大きく葛藤していました。
「やはり、カオリと自分は赤い糸で結ばれているんじゃないのか?じゃなければ、何で婚約式の前にこんな形で又2人は抱き合っているのだろう?自分はほんとはカオリと結婚したかったはずではないのか?」
様々な思いが脳裏を駆け巡り、全てが僕の心を締め付けました。
しかし、その時ミカの手首の傷を思い浮かべました。
「明日、2人は婚約式をあげて、一ヶ月後には結婚もするのに自分は一体どうすればいいのだろう?」
僕はほんとに苦しかったのですが、決断を迫られました。
そして、決心してカオリの目を見て言いました。
「カオリ。ここまで無事に会いに来てくれてとても嬉しいよ。それに、自分は少しもお前の事を恨んだ事もないし、憎んだ事もないし、最初から何もかも許しているし、最初から全部受け入れているし、いつまでも愛しているよ。だから、もう謝らなくてもいいよ。死ななかっただけで何よりも嬉しいし、会いに来てくれてほんとにありがとう。」
そう言ってしばらく2人で抱き合っていました。
しかし、このままではいけないと思い、カオリに言いました。
「もう、目的は果たせたし心は晴れた?まだ話がしたいの?どっちにしても、もう死にたいなんて言わないで・・・もう言う必要もないし、俺も最初から許してるから・・・だから分かった?」
カオリは「うん。分かった。」と返事をしてくれました。
僕は「じゃあ、悪いけどミカが心配するかも知れないし、彼女に事情を話ししたいから電話するね。」
と言って、ミカに事情を話しして家に戻ってもらいました。
ミカはその時までカオリの事を憎んでいましたが、カオリが僕に対して詫びたかった事と、死にたいくらいに苦しんでいると言う事を聞いて、「半分でもあなたの苦しみを分かち合いたいし、半分は私が背負いたい。」と言って、ミカがカオリに触れて一緒に泣いていました。
僕はミカに事情を話ししてほんとに良かったと思いました。
そして、ミカと2人でカオリを家まで送ってあげました。
お母さんは、カオリの苦しみや事情を何も知らないようだったので、僕はお母さんと2人きりで全てを話ししました。
そうすると、お母さんは「私が以前ユウジにカオリと別れてとお願いしたからこうなってしまったんだね。ほんとにごめんなさいね。でもカオリのことは私がしっかり守るから、あなたはミカさんとどうか幸せになってね。」
僕はお母さんの言葉を聞いてとても心が苦しくなりました。
そして、本音を言いました。
「僕はカオリの事が今でも大好きだし、嫌いになったことはただの一度も無いです。だから、カオリには僕以上に幸せになって欲しいです。今のカオリならほんとは僕と結婚も出来ていたかもしれないけれど、現実はミカとは明日婚約する事になっているので、お母さんどうか許して下さい。それと、カオリの事はよろしくお願いします。」
そう言って、僕は車の中で待っているミカと一緒に家に帰り、翌日予定通り婚約式を挙げました。
しかし、それから数週間後のことですが僕のポケベルが鳴りました。
電話番号を見てみると何とそれはカオリの自宅からでした。
「えっ?カオリから?でも何で俺のポケベル番号知ってるんだろう?」と思いながらも、
僕はかなりドキドキでしたが、カオリに電話をかけました。
ユウジ:「もしもし?カオリ?元気なの?」
カオリ:「えっ?ユウジなの?・・・・ごめんね。前からずっとどうしようか悩んでいたけど、我慢出来なかったから思い切って連絡しちゃったの。でも電話なんか絶対に来ないと思ってたから嬉しい。ねえどうしても話がしたいので時間を作って欲しいのだけど?お願いだから今すぐにでも逢ってもらえる?」
僕はかなり迷いましたが、心の中で思いました。
「突然あんな別れ方をしたのでカオリにはかわいそうなことをしてしまったし、一度は逢ってゆっくり話をしよう。そしていい機会だから、お互いに心を整理しよう。そうすればこれ以上お互いに苦しまなくて済むかもしれないし、きっとカオリも満足して、もう連絡をしたりすることは無くなるかもしれない・・・」
それに僕はこの1年間、全く休み無しで仕事をしていて疲れがピークに達していました。
平均睡眠時間は1日3時間。しかも1週間に1回は睡眠を全く取らないまま働いていたので、同時に心と体を今日で十分休めようとも考えました。
そして僕はその日の仕事を全てキャンセルしてカオリと久しぶりに逢いました。
人目を忍んで逢うしかないので、仕方なく地元から遠く離れた海岸沿いのホテルで話す事にしました。
カオリは、僕と逢えたのがとても嬉しそうでしたが、それは僕も同じ気持ちでした。
ほんとは、じっくり話し込むつもりでしたが、その日は、特別な話はせずに、ただ恋人同士の頃に戻って楽しく時間を過ごしました。
ほんとうはいつまでもこのまま一緒にいたいなあと思うほどでした。
しかし、お別れの時間が来たので僕はカオリに言いました。
「カオリ、今日は特別な記念日だと思ってくれたら嬉しいよ。逢うのはもうこれで最後になると思うのだけど、今日お前と逢えてとても嬉しかったよ。でも悪いけどもう連絡はしないでね。その為に今日は逢ったのだから・・・」
「ちょっと、冷たいかな?」とは思いましたが、これが僕の最善方法だと思っていましたし、これが僕なりの最後の愛情表現だと思っていました。
この後しばらくしてミカと結婚式を済ませましたが、まさか結婚してからも更にカオリに対する気持ちが大きくなるとは全く想像してはいませんでした。
★ミカとの結婚★
ミカと付き合い始めてから結婚するまでの1年には、僕の元カノとの問題、ミカの元彼との問題、ミカの仕事や家族との問題などその他いろいろありましたが、何とか約束どおり付き合ってちょうど1年目にミカと結婚する事が出来ました。
しかし、僕は結婚をするにあたりミカに条件を付けました。
もしこの条件を守れないのなら結婚は到底無理なので、必ず守るようにとお願いしました。
それは、「今は仕事はしない」と言う事と、「今は家族との縁を切る」と言う事です。
なぜかと言うと、実はミカはこの数年父親が経営する食品会社に勤めていたのですが、毎日夜中から起きて、重たい荷物を1トン以上も大きなトラックへ乗せて店に運ぶというかなりハードな仕事をしていました。
しかも、ミカの元カレが本当は運転や荷物を乗せたりする担当でしたが、彼は仕事が始まるぎりぎりまで毎日酒を飲んでいて、ただ助手席で寝るばかりで辛い仕事は全てミカ一人でこなしていました。
長年無理をしていたせいかミカは子宮から出血が続き、このままでは子供が産めない状態になる危険性がありました。
又、うつ状態にも陥り誰にも相談出来ず、もう死にたいといつも考えていました。
それで僕は、ミカに対して最低でも体を1年以上は休めて、体も治して丈夫な赤ちゃんをちゃんと産める体になる為に、仕事を今すぐ辞めてとお願いしましたが、誰もミカの為に仕事を代わってくれる人はいませんでした。
職場の人間は皆、家族や兄弟であるにもかかわらず、誰もミカの体の事には気を使わず、更に酒を飲んで遊んでばかりいる元カレの事で死にたいくらいに悩