初恋に破れ、故郷を追われた私は、一つ大切な愛を見つけました。その人に出会う前、叶わぬ恋ばかりしていて、泣きそうに見えていた、夕焼けが、やっと温かい色に見えるようになりました。
しかし、初恋が破れた傷は、その人だけではうずまらなかったのです。それほどまでに、私の39才の初恋は、残酷な終焉を迎えました。奥さんの嫉妬をなだめるために、心だけでつながっていたご主人がうそをつき、私は精神病院に入院させられてしまったのです。
私を助けてくれたのは、創価学会に入会している彼でした。彼は、私が死んだ昔の恋人に操を立ててセックスしたがらないのを我慢してまで一緒にいてくれました。
しかし、私の心の傷、闇はうずまらず、私はマンションから飛び降りて死のうとしました。その時、訪問看護の社長さんがかけつけてくれました。私の命を救ってくれた社長さん、そして、彼は、二人とも、私の特別な人になりました。
私は、社長さんが好きです。彼のことも好きです。私の心の闇は、どうして一人だけでは埋まらないのでしょう。私が病気で、妄想のラインを社長さんにいっぱいするので、社長さんは、もう一人訪問看護の若い男性をつけて下さいました。私の心の傷と病気はやっと落ち着いてきました。私は何人も大切な人をつくってしまう女です。
でも、今、私は、大切な愛をふみにじった初恋の人と、その奥さんに言いたい。
一人だけを大切にして、他にどんなに大事なものがあってもそれををふりほどくことが真心ですか?
私は、奥さん、あなたに言ったはずです。ご主人が慕わしいです。奥さんも何十年も前からの家族みたいに思えます。一人で生きていかないといけなかったのに、夢のようです・・・。(二人は私の家の隣に住んでいました。)あなたはその時何と言った?うれしいと言ったではないですか。それならなぜ、私とご主人の心だけの愛にぶちぎれるんです。私には何もないのですよ。病気しか。あなたは鬼ですか?
私は昨日、彼にはっきり言ったのですよ、光一さん、私はあなたが大好き。でも、あなたより心を支えてくれる人がいるかもしれない、やっぱり私は精神病だから、支えてくれる訪問看護師さんにはあなたよりも強く魅かれているかもしれない。でも、光一さんがいちばん大事。許せますかと。
光一さんは、少し傷ついていたけど、許してくれ、私は光一さんの優しさにわんわん泣いた。こうして私は傷を埋めていく。
一人だけを大切にして、他の思いを全てぶった切ることは誠意ですか?