休日の恋

私自身について書きます。私は結婚してはいませんが、現在恋人と暮らしています。恋人には、「他に好きな人がいてもいいし、セックスしてもいいからうちに帰って来てね」と言っています。実は、私達は精神障害者同士です。もちろんセックスはできません。私は性的に不能なのです。しかし、相手は全て受け入れてくれて私を大切にしてくれています。

 

こんな事情があるので、結婚だけが正しいことではないと思うのです。

私は、この、ホリデイラブという漫画を何冊か読みましたが、一巻を残して全て捨てました。それくらい私は傷つきました。読まなければよかった。しかし、読んでよかった。傷ついたおかげでこの文章が書けているから・・・。

 

どうしてそこまで傷ついたのか。ホリデイラブに深く刻まれている、奥さんの嫉妬、相手の女性に対する憎しみを見たからです。どうして憎むのか?同じ相手を好きになっただけで・・・。人の旦那を好きになることは、悪だと言わんばかりに、この漫画では、不倫相手の女性が悪女として書かれてしまっています。そして、どんどん不幸になっていくのです。

この漫画の原作者は、夫の不倫経験者なのでしょうか。何故、体の関係のみならず、心までも否定して、「あんたなんかただのアソビよ」とまで思ってしまうのか。私はこやまゆかりの「バラ色の聖戦」が大好きで、ファンだったのですが、一気にきらいになってしまいました。

幸せ

幸せには、いくつか形があります。結婚も幸せかもしれないのでしょう。しかし、私は特殊な女で、女の嫉妬がわかりません。結婚している人を三回好きになりましたが、一度として相手の女性から奪いたいとは思いませんでした。愛は、決して奪い合いではなく、譲り合いなのではありませんか?同じ人を好きになったら仲良く三人で好きでいれば、奪い合いは起きないのではないですか?不倫と言う言葉もなくなると同時に、結婚制度もなくなってしまいますが・・・。

 

この、「ホリデイラブ」は、結婚すれば、決して相手の心変わりに動じず、そして、心変わりなど、本当は決してないのだから、一時の気の迷いなのだから、家庭を守りぬこうではないか、という、不倫にあった人々への励ましのメッセージのようです。しかし、なんの解決にもなっていない。人の気持ちというものを真っ向から無視しています。結婚していても、他の人を好きになるときは、なってしまうのです。それを、全て気の迷いにしてしまうのは、結婚している女の嫉妬の醜さに、ふたをする行為です。女の嫉妬ほど醜いものはない・・・。源氏物語をご存知ですか?嫉妬ばかりする光源氏の妻の紫の上は最後、底の底まで心が落ちて死んでいくのです。

参考文献

ホリデイラブ~夫婦間恋愛~

原作 こやまゆかり

漫画 草壁エリザ

karinomaki
休日の恋
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