No17、タバコの害は、すでに体に広がりつつある
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アレン・カー氏は、
「 タバコを一服するたびに、発ガン性のタールが、肺に送り込まれている。
そして、ガンは、タバコが原因で起こる、文句なしに死因、ナンバーワンの病気です。
これ以外でも、動脈硬化、肺気腫、狭心症、血栓症、慢性気管支炎、喘息などもタバコが原因です 」
と書いています。
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アレン・カー氏は、72歳で、肺がんで死亡しました。
彼は、若い頃、多くのタバコを吸っていましたが、それが原因の「 肺がん 」でしょう。
それほど、タバコは、執念深く、タバコを吸う人を、襲います。
私も、過去、30年ほどの喫煙歴がありますから、多分、私の死因は「 肺がん」だと思います。
結局、死ぬのだから、禁煙なんてしたくないと思うでしょう。
私は、タバコが原因の、「 依存症 」や病気などで、私が死ぬまでの時間を無駄に使いたくないから、禁煙するのです。
死ぬ事を恐れるのではなく、死ぬまで、人生を楽しみたいから、禁煙するのです。
自分を信じたいから、禁煙するのです。
タバコは、ゆっくりと、確実に、精神を破壊します。
これは、事実なのです。
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アレン・カー氏は、この様に、書いています。
「かりにガンセンターに行って、辛いテストや、放射線療法を受けなければならないと想像してみてください。……(省略)……考えられるのは、「 死 」だけです。……(省略)……この人達も、あなたと同じで、昔は、自分が病気になるだろうなんて考えもしませんでした。つらいのは、病気だけでは、ありません。自分の責任で病気になったという事実のほうが、もっと、つらいのです。「 (自分が)死へのボタンを押してしまった 」と気づいた時、喫煙者は、この時、初めて喫煙の何たるかを知るのです。「なぜ、タバコを吸わなきゃいけないと、自分をだましていたんだろう。もう一度、人生をやり直すチャンスがあれば……」
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でもあなたには、まだチャンスがあります。 自分を「 だます 」のをやめましょう。
私は、「 死 」へ向かう人に、禁煙しなさいと言いません。
タバコは、麻薬であり、「 死 」への恐怖を忘れる為なら、タバコを吸っても何も言いません。
これからの人生がある、青少年や若い女性や学生が、麻薬のタバコを吸う事に反対するのです。
なぜ、何の為に、ニコチンで、体を汚すのですか?
反対を無視して、喫煙するのは、個人の自由ですが、アレン・カー氏が書いた様な状況になったときに、後悔すると思います。
「 自業自得 」と言いますように、自分の行動に責任をとるのは、自分です。
タバコは、麻薬です。
タバコは、ゆっくりと、確実に、精神を破壊します。
これは、事実なのです。
No18、吸えば吸うほど疲労感が沈殿する
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アレン・カー氏は、書いています。
「 喫煙すると肺だけではなく、体中の血管も、ニコチンや一酸化炭素などの毒素でふさがれていくので、酸素や栄養素が全身にいきわらなくなる。そのため、日常の行動の機能は下がり、無力感が増していきます。また、病気への抵抗力も落ちてゆきます。………(省略)………それが、禁煙した結果、突然、「元気」が戻ってきて、体を動かすのが好きになったのです 」
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この文章を、「 嘘 」と思う人は、かっての私のように、喫煙している人です。
「 嘘 」だと思うのは、自己正当化であり、「 タバコをやめた自分を、信じられない」人で、禁煙する事が、出来ない人です。
禁煙が成功した人は、「 これは、真実だ 」と言うと思います。
禁煙したら、想像も出来ない事、「 例えば、空気がうまい 」など感じます。
これを「 嘘 」と言う人は、人も信じないし、自分が禁煙する事も信じない人で、自分に自信が無い人です。
自分を信じて、禁煙してください。
自分を信じないで、何を、信じるのですか?
タバコ会社の「 宣伝 」ですか?
自分や家庭が、病気の犠牲になっても、構わないのですか?
自分の病気だけではありません。
それを介護する家族も不幸にします。
禁煙すれば、自分に自信を取り戻し、これまで信じられなかった自分の姿を発見します。
これは、事実ですが、次の事も、事実です。
タバコは麻薬です。
タバコは、ゆっくりと、そして確実に、精神を破壊します。
これは、避けられない事実なのです。
No19、タバコ自身が生み出す恒常的不安
アレン・カー氏は、「 夜遅くにタバコがなくなってきたとき味わう不安感は、タバコ自身が生みだしている 」と書いています。
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でも、私は、この表現には、反対します。
「 タバコ自身が生みだす 」のではなくて、「 タバコを所持している本人が、不安になるのです」
……(どんな不安でしょうか?)……
タバコが、朝まで残っているだろうか。
自分が、残ったタバコを、全部、吸ってしまうのではないか?
いや、私は、意志が弱いから、きっと、吸ってしまう。
俺は、なんて、情けないんだ。
でも、みんな、同じ気持ちだから、もうひと箱、吸わないと思うが、買っておこう。
買わないと、不安で、眠れない。
じゃあ、買おう。
俺は、貧乏ではないよ。
タバコを買う金ぐらい持っているし、……よし……、買おう。
………そして、翌朝、灰皿はタバコで一杯になり、昨夜の不安を忘れて、新品のタバコを買うのであった。
これは、私の当時の気持ちですが、これを見ると、自分への不信、自信が無い事が、明らかだと思います。
お金より、タバコへ依存する気持ちを、破壊する事が必要です。
タバコと自分の、どちらを信じるのですか。
あなたは、そんなに、ニコチンに抵抗する気持ちが無いのですか。
子供は、親のあなたの行為を見ています。
ここで、子供に見せたらどうですか。
「 お父さんは、禁煙したんだ 」 と。
タバコは麻薬です。
タバコは、ゆっくりと、そして確実に、精神を破壊します。
これは、事実なのです。
No20、喫煙者の心の奥にひそむ不吉な黒い影
アレン・カー氏は、書いています。
喫煙者が心の奥で不吉な黒い影を感じる時は、
①タバコの広告の警告文を見たとき
②咳が止まらないとき
③胸に痛みが走ったとき
④子供や家族が、嫌そうな顔をしたとき
⑤口臭や汚れた歯が気になるとき
と書いています。
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私は、こんなタバコの悪い面を知りながら、タバコを吸う人は、「 大変、意思が強い人 」だと思います。
私の経験では、喫煙者は、意思が強い反面、例えば、②や③の場合は、まず最初に「 肺がん 」の事を思って、「 自分が死ぬ心配 」をします。
そして、自分の「 肺がん 」の後に残された「 家族 」を心配します。
心配した後の検査の結果、「 肺がん 」でないときは、また強気になって、「 俺は、病気にならないのだ 」と、「 家族 」の事は、考えなくなります。
「 家族の事 」を心配すれば、タバコを捨てるという行為は可能な筈です。
タバコは、麻薬です。
タバコは、ゆっくりと、そして確実に、精神を破壊して、自信を喪失します。
これは、事実です。一刻も早く、タバコをやめましょう。