憎しみがとけるとき

先生が好き

部屋で激しく泣く私のもとに、先生が電話で呼ばれました。入ってきた先生に、私は「私は、先生が好きです!!」と叫びました。心より先に出た言葉。厳しくて優しい先生を、私を治してくれる先生を、私は我知らず愛し始めていました。

回復期

先生が好きであると自覚すると同時に、私は回復期に入りました。先生は、私に、一日何時間かの単独外出を許可されました。私の憎しみはとけていき、でも、故郷を追われたことはずっとひっかかっていた。しかし、私には、新しく母が用意した土地で、たくさんの出会いがありました。訪問看護士の所長さん、大切な親友、そして、いつも一緒にいると約束してくれた、ボーイフレンド。

 

私の、故郷に住む人への気持ちは完全に消え、私の人生には幸せの花が咲きました。

先生のこと

私は、先生が好き。所長さんが大好き、そして、いつも支えてくれる人までいる。何人も好きな人がいて、そしりをうけるかもしれませんが、これが私の人生観です。結婚しない人生を自分で選んだのですから・・・。

 

どうして結婚しなかったのか。たくさん好きになっていいと、どこかで自分に甘かったのかもしれません。心は自由です。だから、結婚していても、体さえ許さなかったら誰かを他に愛してもいいと思うのですが、奥さんを、子供さんを大事にすることは基本ですね。

私が追われた理由は、「心がつながっている」という、私が口にしたたった一言だったのですが、奥さんの心がせますぎたのですね。かわいそうに思います。

今、私が奥さんより幸せだから思うのでしょうかね?結婚しなかったからこそ、得た幸せだと思っています。

karinomaki
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