私はある、家庭のある人を好きになってしまいました。しかし、不倫ではありません。心が通じ合っただけです。そのために、私は奥さんにうらまれ、故郷を追われました。
しかし、その奥さんへの長い憎しみがやっととけるときがきました。新しい恋とたくさんの出会いが私を待っていたのです。
その前に、私の秘密をお話しします。
私は精神病患者です。そのために故郷を追われたのです。
私の恋は、妄想などではありませんでした。しかし、奥さんとご主人は、事実を隠蔽するために、私の病気を利用しました。ショックを受けた私は、家出をして、自傷しました。
岡山のホテルでの出来事です。私はたくさんお酒を飲み、壁に頭を打ちつけて救急車で運ばれました。しかし、精神病薬を飲んでいない状態で、お酒を飲むなど、精神病患者にはあってはならないことなのです。私はすぐに頭と目を調べられ、精神科に搬送されました。
そこで、私は生死の境をさまよいました。手をしばられ、何もない部屋に閉じこめられ、おむつをはかされました。
その病院で私の主治医になってくださったのは、K先生でした。私は先生に頼みました。退院してこの病院にかかりたいと。しかし、先生は、私の郷里の、O市の、もとのかかりつけの病院に私を転院させました。
そこで、私の人生で、いちばん大事な出来事が待っていました。