大事なもの

弱い人間

もしかして、私はめちゃくちゃに弱い人間なのでしょうか。物や、四つ葉にたよらないと何も支えがない・・・。しかし、私の心を埋めてくれるのは、物だけでした。母は、一度も私を育ててくれなかったし、学校でも友達はいませんでした。

 

弱い人間?それはちがうのかもしれません。私は今、人生の宝をつかんでいるから。それは、「痛み」という宝です。

痛いから、人は宝物をつくるのです。大事なものをつくってすがろうとするのです。気やすめでもいいではありませんか。もし、私が四つ葉を摘んでいたら、恋愛がうまくいき、孤独は埋められ、発病しなかった。そして、ブローチが見つかっていれば、入院しないといけないほど落ち込まなかった。それは、今も信じているのです。

しかし、ずっとずっと大事なものが見つからず、見つかってもすぐに失い、さまよい続け、私は結局七回も入院しました。その度に、宝物は移り変わっていきました。しかし、大事なものがある、この世には、宝物がある、という考え方は、私をいつでも守ってくれました。

つらいことがある度に、アクセサリーを買う私を、母は心からバカにしましたが、私は、これで守られる、と信じる度に、幸せで、ピンチを乗り越え、強くなっていきました。

 

私は弱い人間かもしれません。しかし、強くなろう、守る力を信じようと思うとき、私は弱くなんかありませんでした。

私は精神科医の先生に叶わない恋をしています。しかし、今までの苦しみを、この最後の恋に燃焼させようと思います。

私はもともと、ナンチャッテ哲学者でした。電子書籍のパブーや、fc2小説には、哲学的な電子書籍を載せてきました。しかし、哲学はいつかは終わるものとわかりました。何故なら、自分なりの答えを出すことが、哲学だからです。その私が、未だに答えを出せないのが、この世では決してかなわない恋についてです。

叶わないから苦しく美しく、時に傷つけあい、しかし、恋をしていると空がきれいです。

していないと、のんびりした空にしか見えません。

私は、今日、手芸の店で、月のピンを買いました。先生の、笑ったときの優しい目に、似ていると思いました。恋がかなわなくても、幸せ。病気がすっかり落ち着いた私は、痛い恋を人生の終着点に選べそうです。いつも、宝物とともに、人生は輝きます。

karinomaki
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