エロゴルフ(1)

ピクピクっと引きが来たと感じ取った彼女は、笑顔で答えた。「コンパニオンは、タイ人、ベトナム人、フィリピン人、インドネシア人、ネパール人、インド人たちで、おっしゃるように日本語は、あいさつ程度しか話せません。でも、話せない分、スキンシップでサービスをさせていただいております。よほどコンパニオンのサービスが気にいられたのか、三名のコンパニオンを帯同なされる会員様もいらっしゃいます」

 

スキンシップと聞き、口をとがらせて二人は見つめ合った。おさわりの妄想を膨らませた松山はスキンシップについてもっと具体的に聞きたかったが、スケベジジイと思われるようで、出かかった言葉をグイッと飲み込んだ。平静な顔を装った松山は、話を進ませた。「なるほど、素晴らしいサービスですね。コンパニオンがつくとなれば、プレイフィー3万円は、お得ということですな。まだ、特典があるのですか?」

 

食いに入ったと確信した彼女は、股間の奥が見えるように脚をゆっくり組み、真っ赤なショーツをサービスした。「はい、皇帝KGBホテル内のスポーツ施設の使用料、レストランでの飲食代は一般料金の半額となります。また、最も人気のあるカジノでお遊びなされる場合、500万円までのご融資を無利息で行っています。そのほかにもいくつかの会員様向け割引がありますが、それらについてはこちらのパンフレットをご参考になさってください」

 

彼女は、膝の上に置いていたファイルからパンフレットを取り出し松山に手渡した。真っ赤なショーツが脳裏に焼き付いた松山は、視線を股間に向けたままパンフレットをうわの空で手に取った。「少し早口で説明いたしましたが、ご質問はございませんか?」生まれて初めて見たロシア美女の透き通る肌の内腿の残像が目に焼き付き、松山の頭は、完全に思考力を失っていた。いつの間にか二人の股間は盛り上がっていた。植木は顔を真っ赤にして股間を両手で抑えていた。この二人は、かなりスケベジジイと確信した彼女は、詰めに入ることにした。

「納得いただければ、こちらの仮契約書にサインいただけますか?」契約書と聞いた松山は、我に返った。「え、今すぐ、契約するのですか?」彼女は、笑顔で返事した。「あくまでも、仮の契約です。大切なご契約ですから本契約まで、再度お考えいただける時間を設けている次第です。一か月以内に本契約をなされなければ、この仮契約は無効となります。何か、疑問点がございましたら、何なりとご質問ください」松山は、すぐにでも契約したい気持ちになっていたが、この機会だからコンパニオンについてもっと聞いてみることにした。

 

「コンパニオン付きのプレイフィーは、お得だということはわかりましたが、スキンシップと言うのは、腕を組んで歩くということでしょうか?」パクっとエサに食いついたと確信した彼女は、食い逃げされないように悩殺の言葉を浴びせかけた。「それはもちろんです。さらに、奇数ホールには茶店をご用意しております。そこには二人だけになれる個室をご用意しております。そこでコンパニオンの濃厚なサービスを楽しんでください。そう、日本のヘルス嬢のサービスと考えられても結構です。ほかに何か?」

 

ヘルス嬢と聞いた松山は、エッチな妄想が爆発し、夜のコンパニオンのことも聞きたくなってしまった。「夜のコンパニオンを派遣できると言われましたが、それは?」スケベ度マックスと判断した彼女は、もう一度脚を組み替え真っ赤なショーツのサービスをした。「夜のデートは、オプションとなりますが、コンパニオンは会員様のお気持ちに十分沿うように研修いたしておりますので、カクテルを飲ませて、ちょっと、口説いていただければ、十分満足いただける夜のサービスを提供させていただきます。他には?」二人は、コンパニオンの巨乳に顔をうずめている姿が頭に浮かび興奮を抑えられなくなっていた。もはや、松山は催眠術にかけられたかのように誘導されていた。「はい、よくわかりました。あくまでも、仮ですよね。どこにサインすればいいのですか?」

 

松山は、差し出された仮契約書の署名欄に震える手でミミズが這ったような字を書いた。植木も身を乗り出して催促した。「私もサインします」一瞬植木の顔を覗き見たが、自分で金を払うつもりだと思い、黙ってみていた。二人の署名が終えると笑顔でお礼の挨拶をした。「このたびはありがとうございました。次回は、タイ法人皇帝KGBゴルフ俱楽部の約款をお持ちしますので、その時に本契約をお願いします。また、会員権購入代金100万円もその時に受領させていただきたいと思いますので、ご用意よろしくお願いいたします。最後に、なにかご質問はございませんか?」

購入意思を固めた松山は、ゴルフ俱楽部会員権の相場と代金支払い方法について尋ねた。「日本では会員権の相場は低下していますが、タイでは、会員権の値上がりは期待できますか?それと、代金は、小切手でもよろしいですか?」彼女は、なまめかしい表情を作り返事した。「はい、会員権は年5パーセントの利回りとなっています。100万円に対し、年に5万円の利益が出ます。さらに、近年、世界各国の資産家による買いが殺到し、タイでは、ゴルフ俱楽部会員権の相場は急上昇しております。お支払い方法ですが、現金、小切手、クレジットいずれでも受け付けております。そのほかには?」

 

植木は、すぐにでもタイに飛んで行き、コンパニオンのスキンシップサービスを受けたい気持ちになってしまった。「航空運賃に割引はございますか?」彼女は、思い出したように返事した。「はい、弊社の系列航空会社、タイランドKGB航空をご利用なされた場合、半額になります。また、空港へは、皇帝KGBホテルのデラックスリムジン車がお迎えに参ります。タイへご旅行される際には、皇帝KGBジャパンツーリストが、すべてを手配いたしますのでご安心ください。松山様並びに植木様とご一緒にラウンドできる日を楽しみにしております。それでは失礼いたします」

 

彼女は、深々とお辞儀すると玄関に向かった。ぼんやりしていた植木は、あわてて後を追い、玄関先に飛び出し両手で股間を抑えて見送った。腑抜け面の植木がリビングに戻ってくると松山は、股間を左手で抑えて彼女の話を始めた。「おい、あんな美人、初めてだ。日本中のソープを渡り歩いても、あんな泡姫には巡り合わないだろうな」植木も目を丸くして話し始めた。「まったく、あの色気にはまいりました。股間まで見せられたら、スケベジジイはいちころですよ。私も、御一緒させていただき、ありがとうございました」

 

怪訝な顔つきになった松山は、確認した。「おい、まさか、俺に、100万円払わせる気じゃないだろうな」植木は、驚きの表情を作り返事した。「え、いつも、私の分は会長が」松山は、してやられたと思った。「ソープとこれとは別じゃないか。100万だぞ」植木は、平然と返事した。「会長一人でタイに行かれるのですか?私がお供した方がよろしいかと」松山は、植木のこれまでの功績を考えるとダメだと言えなかった。「まあ、一人では、楽しくないよな。200万か、まあ、資産運用と考えて、シャ~~ない」

 

植木は、突然現金になって、笑顔で話し始めた。「本契約は、いつにいたしましょうか?早い方が。コンパニオンとデートしながらのラウンドか!来月にも、タイに行きたいですね、会長」松山の頭はエロエロになってしまい、タイの社会情勢のことなどまったく考えていなかったが、テロのことがちょっと心配になった。「おい、浮かれるのもいいが、タイの治安に問題はないのか?テロに出くわすってことはないだろうな」植木にとって治安のことなどどうでもよかった。「心配ありませんよ。タイは治安がいいそうです。二泊三日で、来月当たりどうです?」

 

915日(金)午前11時、松山と植木は、本契約ために雷山の別荘で大原の訪問を待っていた。ピンポ~~ン、ピンポ~~ン、チャイムの音を聞いた二人は、偶然にも同時に跳びあがった。「おい」松山が声をかけると、植木は即座に玄関にかけて行った。松山は借りてきた猫のようにソファーの横で両手を前にそろえて巨乳の大原を待った。植木のパタパタと響くスリッパの足音に気を取られていると、大原は彼女よりも若く、ゴールドのショートヘアで引き締まった脚の女性を従えてリビングに現れた。松山は、ホテルのドアマンのように、即座に笑顔を作り挨拶した。「お待ちしておりました。さあどうぞ」

 

中央のソファーに腰かけた大原は、左隣に腰かけたショートヘアの女性を紹介した。「こちらは、今年の4月に入社しました宮里です。今後、お二人のお世話をすることになると思いまして、同行させました。早速、お電話いただきまして、誠にありがとうございます。ご契約にあたりまして、まず、タイ法人皇帝ゴルフ俱楽部の約款のご説明をさせていただきます。こちらが弊社の約款になっておりますが、特に重要な点について分かりやすく記載されています“ご契約のしおり”がこちらにございますので、こちらのしおりでご説明させていただきたいと思います」

 

松山は、コンパニオンのことが分かれば、法律的なことはどうでもよかった。「しおりは後で読ませていただきます。早速、契約書にサインいたしましょう」大原は、左隣の宮里から4通の書類を受け取り、巨乳の谷間がよく見えるように前かがみになり、松山と植木の正面にそれぞれ二通ずつ差し出した。「こちらにご住所とご署名をお願いします。それと、御印鑑をこちらとこちらの2か所にお願いします」エロ攻撃を食らった二人は書面の内容に目を通さず、そそくさと署名と押印を終えた。大原はエロジジイゲットと心の中でつぶやき、それぞれ一通ずつ二人から契約書を引き取った。「そちらは、松山様と植木様の契約書となっております」二人は、手元にある契約書にチラッと目をやると、即座に大原の巨乳の谷間に目を移した。

サーファーヒカル
作家:春日信彦
エロゴルフ(1)
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