ゆるい起業家になるには「基本生活費を貯めてから開始しろ」はマストです。基本生活費については前述しましたが、いったいどのようなものが基本生活費で、どんなものが基本生活費ではないのか書いてみましょう。
昔から衣食住と言いまして、着るものと食べるものと住むことに関するものは欠かすことはできません。これらは生活に最低限必須なアイテムだとなっていました。従ってこれを基本生活費と考えることも一理ありますが、人間はただ生きていればいいものではありません。質素でもそれなりに便利で快適で楽しく暮らせなければやって行けない生き物です。
衣食住と決めつける代わりに、今の暮らしをどの程度まで切り詰めてもそれなりに便利で快適で楽しく暮らせるかと考え、その視点でギリギリの生活費とその内訳で基本生活費に、それに入らないものを贅沢費に分類すると効果的です。
例えば私は自動車を持っていまして、これは今後しばらく必須アイテムです。しかし高級車までは必要ありません。そう考えて4年前に軽自動車に乗り換えました。この軽自動車に乗り続けるためのガソリン代や車検費用などはそのための必須ですから基本生活費ですが、何年か後にまた新しい軽自動車に乗り換えるかどうかの時に要るお金は基本生活費ではありません。贅沢費に分類しています。なぜなら古い車でも大切に乗れば長く乗れるからです。
食事は確かに基本生活費です。ただし外食は贅沢費です。しかし家で食べるにしても質素な料理ばかりではだめですから、刺身もステーキも食べるでしょう。だから家で食べる食材は基本生活費としています。
このように家計簿を見ながらいろいろ分類していくと基本生活費と贅沢費に別れて来ますが、ここの境目は完璧でなくても構いません。分からなくなったら基本生活費に入れておけばいいです。多分今後に要るかもしれないいざと言う時用の貯えも要るでしょう。そういうものの合算が基本生活費の総額になります。
少なくともこの基本生活費が今までの貯えと年金で大丈夫だと思えなければ、ゆるい起業に乗り出して行くことには不安過ぎます。
もしそんな不安が残るなら、多少どこかに勤めるなりして、安心な収入先を手に掴んでから、余暇の時間にゆるい起業を並行的に始めたらいいと思います。